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聖神と魔神

第28話の投稿をすぐ読んで下さった方、1時間ぶりです、島北です。そうではない方も、お久しぶりです、島北です。

僕の指が止まりません。びっくりするほど止まりません。恐ろしいくらいです。まるで、何かに支配されたかのようです。

では、前置きはここまでにしましょう。

第29話「聖神と魔神」、最後までお楽しみください!

魔神宮殿の一本道を抜け、ついに眼の先に映る扉が、静かに奥に開く。僕たちは武器を構えて、門の中をくぐった!!


「……何者だ?」

そこにいたのは、天を突くが如く巨大な、禍々しくも神々しい姿をした存在だった。僕は、あまりに強大なその姿に、先程までの虚勢はどこへやら、身体の震えが止まらなくなった。

「我が邪魔をするというのか……?」

魔神は、前にも後ろにも刃がついた身の丈よりも長い巨大な剣を僕たちに向ける。その刃は、一発突けば、僕たちを丸ごと串刺しに、いや、真っ二つにできるほど巨大だった。

「……否、貴様はまさか……!!」

魔神は剣を身に引き、静かに後ずさる。ただ二歩、下がっただけで、この風圧……なんて大きさなんだ!!

「聖神の力を感じるぞ……また、愚かな争いを始めようとするのか……!!」

魔神は頭上で剣を激しく回転させ、地面に串刺した!!

「悪いことは言わないぞ、聖神の従者共よ、この場から立ち去るがよい!」

「それは出来ない相談だ!!」

「私達はアルタの仲間、パーティなのよ!!」

「ここであんたに従って帰るほど、阿呆な性格はしていないつもりですよー」

「私は、私達は、戦いますう!!」

魔神は右手を自らの顔に当てて大きく笑った。

「どこまで愚かな……。ならば来い!!この我が相手を務めよう!!」

そう言うと、魔神は先程突き刺した剣を左手に携えた!

「とりゃあああああああああああああああっ!!」

セルディはデュランダルを激しく振り回す!!すると、聖なる波動が、魔神に襲い掛かる!!

「……効かぬわ……ふんっ!!」

魔神は涼しい表情を見せると、右手を強くに握りしめ、一気に手を前方に突き出した!!

「うがあっ!!」

すると、凄まじいまでの風が僕たちを襲う!!今まで経験したことない風圧に負け、僕たちは吹き飛ばされてしまう!!

「……この程度とは……まさしく愚か……」

剣を頭上にあげ、思いっきり地面に突き刺した!!すると、抉れた地面の床の破片が跳ね跳び、僕たちを攻撃した!!

「ぐううっ!!」

僅か二撃、この二撃で、アイルさんとフランさんは気絶し、ネーニャは瀕死、セルディも立っているのがやっとな状態になってしまった。僕も、エクスカリバーを地面に杖のように刺し、そのまま立つのがやっとだった。

「さて、我が忠告を聞かなかった愚か者よ、聖神と共に朽ちるがよい……!!」

剣を横に持ち、魔神が膝を屈めて、横に薙ぐスタイルを取った……!!しかし、その瞬間だった!!

「うわあああああああああああああああああああああっ!!」

僕の身体が突然光りだし、身体のあちこちが熱く燃え上がるような感覚に襲われた!!

「ぐっ……この太陽の如くまばゆき光……まさか……!!」

「……アルタ……」

セルディが僕を見つめ、涙をこらえている。というよりも、僕の目線が異常なまで高い。



そうか、これが、聖神になったということなんだな。



「まさか……我が目の前で聖神に目覚めるとは……」

魔神は再び剣を地面に刺し、高らかに笑った。

「よかろう。ならば、ここで全てを終わらせてやろう……!」

魔神は剣を僕に向かって思いっきり突き出した!!


カキイイイイイイイイイイイイイイイイィィィィィィィンッ!!


僕は自然に手を前に出し、バリアの様な、不思議な力によって剣の行く手を遮られた!その瞬間だった!!



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッッッッッッ!!



僕の放った障壁と魔神の剣が共鳴し合い、全てを飲み込む「無」が、僕たちを飲み込み始めた!!

「愚かなり!!新たな世界の創造を求め、再び全てを無と化すか!!」

「……そうは、させない……!!」

僕は、全ての魔力を自らの身体から放出し、最後に残された人の願いを捧げた!!

「……まさか……魔力の概念を覆そうというのか!?……フハハハハハハハハハ!!愚かなり聖神よ!!自身に降りかかる永遠の無と引き換えに、始まりの全てを取り戻すと言うのか!!愚か!愚かなり!!フハハハハハハハハハ!!」


僕の願いは、具現化した。それは、僕の手のひらから生まれた、小さな光から。光はやがて、全てを飲み込み、「無」を包み込んだ!!


―――アルタ……!!


僕の心の中に、甲高い、可愛らしい声が響く。この声は紛れもない、セルディの声だった。


―――私、私ね!アルタが……!!


僕は、セルディから、言葉を最後まで聞きたかった。聞きたかった。ついに、僕はセルディの声を聞くことは無かった。その代わり、僕には祈りを捧げる人々の声が聞こえている。それもそうだろう。




もう、僕の目の前に見えている風景、それは、紛れもない、「無」そのものなのだから―――――

第29話「聖神と魔神」、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

聖神となったアルタ君。聖神と魔神が互いにぶつかりあってしまい、発生してしまった「無」。しかし、アルタ君はそれを認めません。すべての力を使い、アルタ君は「光」を生み出します。「無」を包む「光」。そして、「光」がもたらした世界とは遠く、天の世界で、アルタ君は永遠に始まりの、元の世界を見続ける神となりました。

では、ここからは次回予告を。次回30話のタイトルは「リィラ・グレーテ」です。そして、ついに次回で、伝説の神と勇者の冒険シリーズ、最終回となります。是非、お楽しみにいただけたらとおもいます!!

次回の投稿は2月中になりますが、具体的な日時は不明です。具体的な日時が決まりましたら、投稿の数時間前にツイッターで発表することになると思います。「島北悠凪」で検索すれば出てくると思いますので、そこで確認していただければと思います。

では、また次回、お会いしましょう~!!

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