イーヴァディエル
みなさま、おはようございます。もしくはこんばんは。島北です。
さあ、だんだんと物語が動き始めてますね。それに合わせて僕の指がどんどん速くなってます。執筆が楽しいです。
では、第15話「イーヴァディエル」、どうぞ、最後まで楽しんでください!
「まったく!!どこにいったってのよ!!」
「ていうかアイルさんー!!叫ぶのは良いですが、早く来て下さいよー!!」
「ちょ……ちょっと待ってー!!」
僕たちは、突然地下基地から逃亡したイーヴァディエルを追うため、地下基地を脱出し、もときた一面芝生が広がる草原を駆け抜けていた。しかし、イーヴァディエルの足が速すぎて、追いつけないでいた。
「あっ、あそこ……!!」
僕は城壁のすぐ目の前に佇む巨大な青い姿を目にして指を指す。
「いたわ……イーヴァディエル……!!」
「動きが止まってる今がチャンスだ!!急ぐぞ!!」
僕たちは後方から追いかけてくるアイルさんを待つことなく、イーヴァディエルのもとへ向かう!
「ウウッ……ウオオオオオオオオオオオォォォォォォッッッ!!」
イーヴァディエルは、こちらに気づき、僕たちの目の前に飛び跳ね、落下してきた!!
「さて、ここで終わりにするわよ、イーヴァディエル!!」
ルルさんは、アスクレピオスをイーヴァディエルに構える。
「四肢共全せよ、魂淘≪ヴァレス≫!!」
ルルさんは、ポケットにしまっていた鉄球をイーヴァディエルに向かって放つ!!
「ウオオオオオオオォォォォォォッ!!」
イーヴァディエルに直撃した鉄球は、装甲の前にはじけ飛んでしまった!!しかし、ダメージは効いているようで、イーヴァディエルは寄生主の痛覚を受け、痛みに悶えている仕草を見せた。
「ダメージは効いているみたいね……とにかく攻撃を浴びせましょう!!」
「了解ですよー!サラマンダー!!」
ネーニャは、刀身に炎をともらせ、一気に炎を射出した!!
「アイルさんー!氷の呪文、放って下さいー!!」
「ま、まだ疲れてるんだけど……!!麗錣の氷凍≪メイジス・アイス≫!!」
ようやく僕たちに追いつき、息を切らしながら呪文を唱えた!!宙に形成された氷の刃が、イーヴァディエルに襲いかかる!!
「ウオオオオオオオオオォォォォォォッ!!!!」
放たれた氷は、イーヴァディエルに突き刺さると、膜のように広がって行く!!イーヴァディエルの動きが、鈍くなった!!
「よっしゃ!このタイミングで攻めてやるぜ!!」
セルディは鋼の剣を構え、颯爽と突っ込んでいく!!セルディの斬撃で、氷に覆われたイーヴァディエルの装甲にヒビが入った!!
「……!?なんだ!?」
すると、突然、セルディが何かに驚いた声を出した。
「どうしたの、セルディ!?」
僕は動きを止めたセルディのもとに急行する。しかし、幸いなことにイーヴァディエルは攻撃の矛先をセルディに向けることな吐く、無事にセルディのもとに辿り着く。
「……いや、なんでもない」
セルディは、不穏な顔を見せたが、すぐに後退した。
「全く、驚かせないでよね、セルディ……雷光波≪ライジング・エッジ≫!!」
僕は、セルディの後退を確認した後、すぐさま攻撃に転じる!!放たれた雷の矢は、イーヴァディエルの懐に直撃した!!
「グウウウウウウウッ……ウオオオオオオオォォォォ!!」
イーヴァディエルは、どうやら機関部に影響を与えられたらしく、声をがさつかせながら吠える!!
「グウウオオオオオオオオオオオォォォォォォォッッッ!!!!」
イーヴァディエルは、すぐさま攻撃の手を構え、腕をおもいっきりふりおろしてきた!!
「うわっ!?」
僕は慌てて回避するも、イーヴァディエルの腕は地面を叩きつけたと同時に伸び、鞭のように薙ぎ払って来た!!
「があああああああっ!!」
僕はなんとか意識は保てたものの、思いっきり跳ね飛ばされ、意識が朦朧とし始めた。
「アルタさん!!」
フランさんは、僕のもとにやってきて、治療を施そうとしゃがみこんだ。
「治癒の光≪ヒリング・シャイン≫!!」
フランさんの手に癒しの魔力が込められると、光が僕の傷を塞ぎ始めた!!痛みは徐々に消え、力があふれるような活力を感じた!!
「ありがとうございます、フランさん」
「いえいえ~、お役にたてて何よりですう」
僕は鉄の剣を構え直して立ち上がる。どうやらイーヴァディエルの攻撃はまだ続いている様子で、セルディとネーニャが応戦していた。アイルさんは先程思いっきり走ってきて疲弊しているためか、呪文を唱えても、決定打を与えられていない。
「アルタ君、もう傷は大丈夫?」
ルルさんは大きな声で僕の様子をうかがう。
「大丈夫です!!」
「そう、ならよかったわ!!」
そういうと、ルルさんは目を瞑り、アスクレピオスを両手で握った!
「確然たる激烈を宿せ!!絶洸牙≪バルティルト≫!!」
ルルさんが呪文を唱えると、黄色い魔法陣が僕たちの足元に現れた!!
「この力……久しぶりに感じるな……!」
「そうでしょう?それに、以前よりさらに効果は高いはずよ」
「よーし、やってやるぜ!!」
セルディは、鋼の剣を横に構え、一気に薙ぎ斬った!!
「ウオオオオオオォォォォォォォッッッ!!」
先程までヒビを与えることが精一杯だったイーヴァディエルの装甲は見事に傷付いた!!
「なるほど、味方が与えるダメージを高める呪文ね」
「そういうこと。正確には、物理攻撃で与えるダメージだけどね」
ルルさんは、得意顔でそう言った。
「たあああああああああああっ!!」
ネーニャもすかさず、サラマンダーに火を灯し、イーヴァディエルの装甲のヒビを突き刺した!!
「グウウウウウウウウウゥゥゥゥウゥゥゥゥウゥ!?」
イーヴァディエルは痛みに悶え、ついに動きを止めた!!
「さて、これでとどめ……!?」
セルディは剣を構え直し、イーヴァディエルにとどめを刺そうとした!!しかし、セルディは一向に動きはせず、何かを探し始めた!!
「大丈夫、セルディ!?」
「な、なんだ……この魔力!?」
「えっ……?」
セルディは何かの魔力を感じているようだが、僕は特に何も感じない。
「……!!まずいっ!!」
セルディは、慌てた様子を見せ、瞬時にイーヴァディエルから離れた!!するとその瞬間、城壁の頂上辺りが一瞬、激しい光に包まれた!!そして、城壁の上から一閃の巨大な雷が、こちらに向かって襲いかかってきた!!
「ウグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォッッッ!?」
一閃の雷は、イーヴァディエルに直撃した!!イーヴァディエルは、バチバチと火花を放ちながら倒れこんだ!!
「ウウウ……そ、そんな馬鹿な……何故……くそっ……!!」
人間の言葉を再び話したイーヴァディエルは、何かに怒っているかの様子を見せ、激しく爆散した!!どうやらディエル本体も爆散したらしく、ディエル本体と思わしき寄生体が見当たらない。
「な、なんだったの今の雷は……」
「おかしいわ……城壁に備えられている武器に、雷を発射するものはないはずよ……」
「……まさか……!!」
セルディは鋼の剣をしまい、急いで城門へと走り抜けた!!
「セルディ!!」
僕たちも急いでセルディについて行く!!
城門の前のロボット兵士の検査を受け、城下町に進入した僕たちが見たのは、凄惨な状態だった。
「な、なによこれ……」
なんと、暴走マシンが街中を攻撃しているではないか!!必死になってそれを止める人間の兵士とで、戦いになっている!!
「ゆ、勇者級ルル殿!!緊急事態です!!城内に謎のローブをかぶった人物が入り込んだ瞬間にマシンたちが暴走を起こして……!!」
「そんな……まさか!!」
「ああ、そのまさかだろうな!!」
「みんな、急いでお城に向かうわよ!!」
僕たちは、ルルさんと共に、街中の戦闘をくぐりぬけ、ガルガンティ城に辿り着く!!
ギギギギギ……!!
「くっ……!!」
「邪魔なマシンですねー……!」
なんと、人間の兵士が守っていたお城への入り口の部屋で暴走マシンが防衛していた!!
「こうなったら、力づくでどけないといけないようね……魂淘≪ヴァレス≫!!」
ルルさんは鉄球を取り出し、暴走マシンに向かって放った!!鉄球は見事暴走マシンを貫き、暴走マシンの動きを止めた!!その後、奥のドアも破壊し、鉄球は地面に転がり落ちた。
「早く行きましょう!!」
ルルさんの言葉と共に、僕たちは急いで城内に進入する。城内にはいると、案の定と言うべきか、人間の兵士と暴走マシンとで戦闘が繰り広げられていた。
「勇者級ルル殿!!急いで国王陛下のもとへ!!」
「わかったわ!!」
僕たちは、国王がいる謁見の間に向かい猛スピードで走り抜ける。謁見の間には以前いた護衛の兵士はいない。ルルさんは謁見の間の扉を蹴って開け、中に進入した!!
「なっ……!?」
そこには、深くローブをかぶり、先端が血に染まった身の丈ほどある杖を携えた謎の人物と、杖に刺され、その場に伏している国王がいた。
「貴様!!貴様は誰だ!?」
口元すらよく窺えないほどにローブを深く纏っているために素性がよく見えない。謎の人物は、不敵に笑う素振りを見せると、杖を頭上に掲げた!!その瞬間、雷の波動が謁見の間の壁を破壊し、謎の人物は妙に落ち着いた雰囲気で壁の穴の方へ向かって歩き始めた。
「なっ、待て!!」
僕たちが一斉に謎の人物を抑えにかかろうとした瞬間、謎の人物は僕たちに向かって杖を向けた!!すると、僕たちは謎の威圧感に身体の動きが封じ込められてしまった!!
「な、なんだこれは……!」
「身体が……!!」
謎の人物は僕たちの方を一瞥すると、杖をカツンと地面に一度叩いて穴の奥へと去って行った。
「待てっ……!!」
僕は謎の人物に向かって叫ぶが、その声は届くことは無かった。謎の人物が謁見の間を去ってから少ししてから、ようやく僕たちの動きが解放された。
「国王陛下!!」
ルルさんは急いで国王陛下のもとへ向かう。しかし、国王陛下は既に息をしていない。……死んでしまっていた。
「……やられた……完全に出し抜かれた……くうっ!!」
ルルさんは地面を殴りつける。
「イーヴァディエルはおとりだったのよ……エシュ・アジュラス……舐めた真似をしてくれる……!!」
「ううっ……!!」
セルディは、気分を酷く害した様子で、吐き気を抑えていた。
「セルディ、さっきから大丈夫?」
「ああ……大丈夫だ……それよりも……」
「ええ……この国は……停滞してしまったわ……」
敢えて停滞と言葉を淀ませたが、事実上、国王が殺され、街を暴走マシンに蹂躙され、国の機能が崩壊してしまった。
「ゆ、勇者級ルル殿!!」
謁見の間に、一人の若い兵士がやってきた!!
「暴走マシンの動きが停止しました!!しかし……ヒイイッ!?こ、国王陛下!?」
「落ちつきなさい!続けて状況を報告して!」
「は、はい……!」
若い兵士は顔を青らめ酷く動揺した表情を見せたが、ルルさんの言う通りに報告を続けた。
「しかし、街の施設の大半は破壊され、避難に間に合わなかった城下町住民の死亡も確認されております。また、謎のローブをかぶった者は、城壁を破壊しながらこのガルガンティ城及びガルガンティ城下町を脱出し、仲間と思われる女剣士と共に船を使ってこの国から出て行きました」
「向かった先はどこなの?」
「方角から考えてケナフス国へ向かったと思われます」
「そう……ありがとう」
「……国王陛下……」
若い兵士は脱力した表情で国王の顔を覗く。
「何故、こんなことに……」
「……今は、国の復興を考えましょう」
「はい……」
若い兵士は、「失礼します」と一言残して、謁見の間から去って行った。
「……さて、最後の大仕事をしますか……」
そういうと、ルルさんは立ち上がってゆっくりと謁見の間を去った。僕たちも、ルルさんについていく。
「ここなら丁度いいかしら」
ルルさんはガルガンティ城下町に出て、ガルガンティ城と城下町の中央に位置する広場に止まる。
「命有する神の御心、一にて還し、再び処に宿したまえ……汪福の風≪ディヴァイン・ウィンド≫……!!」
ルルさんはアスクレピオスを頭上に掲げた!!すると、ルルさんを中心に魔法陣が見る見る広がって行く!!
「こ、これは……!!」
「いつ見てもこの呪文には驚かされるぜ……」
「す、凄いですう……」
なんと、魔法陣が通り過ぎると、建物が元通りに復活し、街灯とはじめとした、破壊された暴走マシンや案内ロボットなども元通りに戻って行った!!
「うううううぅぅ……!!」
城下町と城の半分程度が元通りになったところで、ルルさんは苦しみに顔を歪め始めた。どうやら魔力が底をつきそうな様子だ。
「はああああああぁぁぁっっ!!」
ルルさんは力を込めてアスクレピオスに念じこむ!!魔法陣はまだまだ大きくなり、ついに城下町と城は完全な復活を遂げた!!復活と同時に、ルルさんが広げていた魔法陣は消滅し、ルルさんはその場に倒れこんでしまった!!
「ルル!!」
セルディはルルさんを抱えこんだ。
「……ちょっと無理しすぎちゃったみたい……とりあえず、私の家まで運んでもらえないかしら……」
「ああ、わかった」
「セルディ、僕がルルさんを抱えるよ」
僕は、セルディではルルさんを持つのは難しいだろうと考え、ルルさんを僕の目の前で持ち上げた。
「なあっ!?」
セルディは素っ頓狂な声を上げる。
「ごめんなさい、セルディ」
ルルさんは何故かいじわるな声を出してセルディに謝る。
「こ、今回だけだからな」
セルディは残念そうに反応する。僕は謎なまま、ルルさんを抱えてルルさんの家まで歩き始めた。
ルルさんの家に着くと、ルルさんは自力で立ち上がり、家のドアを開けた。そして、昨日と同じ部屋に案内され、席に着いた。
「……まさか、こんなことになるとはね……」
「私もエシュ・アジュラスを舐めていた……まさか私達……いや、国一つを騙し抜くなんてさ」
僕たちの意気は酷く消沈していた。エシュ・アジュラスによる徹底的な敗北を味わった僕の気分は最悪だ。
「……でも、次の目的地は決まったようなものだよね」
僕はみんなに問いかける。
「当たり前だ……」
「向かいましょう、ケナフスに」
「でも良いんですかー。この旅の目的はあくまでアルタさんの妹さんのリィラさんを探し出すこと。エシュ・アジュラスを負うことに意味は無いと思いますがー?」
「……確かにそうかもしれない。でも、エシュ・アジュラスにリィラのヒントが隠されているかもわからないし、彼らを放っておいて再び戦争とかになったりしたら、みんなが困るしね」
「……ま、アルタさんならそう言うと思いましたよー」
「それじゃ、次の目的地はケナフス国だな」
「でも、今日はもう日が暮れ始めているし、今日はここで泊って行ったらどう?」
ルルさんは提案した。
「そうだな」
セルディは合意する。
ルルさんの家での宿泊が決まると、僕たちは、ロボットが作ってくれた豪勢な夕ご飯を食べて、昨日のようにお風呂に入った。その後、ルルさんから受け取ったセキュリティ・キーを使って部屋に入り、すぐさま就寝する。……そして、夜が明けた……。
「みんな、おはよう」
僕は広い部屋に向かうと、やはりというべきか、既に女の子たちはそこにいた。
「おう、おはよう」
「おはよう、アルタ」
「おはようございますー」
「おはようございますう」
みんなから返事が返ってくる。席に座ると、ロボットが僕の目の前に焼きたてのパンと昨日は無かったサラダを用意してくれた。
「あれ、ルルさんは今日も寝坊?」
「いや、そうじゃないっぽいぞ。なんか仕事があるとかいってどっか行っちまったぞ」
「そういえば、もうそろそろじゃありませんかー?」
「ああ、そういえばルルがテレビをつけてって言ってたな」
「これがリモコンですかー、ぽっちとな」
ネーニャはリモコンを壁に取り付けられたテレビに向かって向けて電源ボタンを押す。すると、なんと、国王のマントをつけたルルさんがテレビに現れた!!
「なっ、ルル!?」
「……先日、我が国は暴走してしまったマシンと、それに便乗した不届き者の輩により、城下町は蹂躙され、前国王陛下はお亡くなりになりました。ですが、我々はここで立ち止まってはいけません。再びこのような惨劇が起きぬよう、今以上に機械の製造を念密に行い、また、マシンに頼り切ることなく、ヒトの力を使う事を重要な観点としたいと思います」
ルルさんは、謁見の間と思われる場所で一本のスタンドマイクに向かい堂々とした表情で語る。
「私、ルル・アルザベージは、現時点より、臨時の国王として即位いたします!!」
「マ、マジかよ……」
セルディはついフォークを落として、口をあんぐり開けた。
「ですが、基本的な指針は前国王陛下と変わりはありません。ですが、開発に関わる法律は今以上に厳しくし、再び混乱を招くことは無いように努力していきたいと思います!!」
その後、ルルさんの演説は数分続き、テレビ番組は終了した。ネーニャは、番組の終了と同時にテレビの電源を落とした。
「ま、まさかルルが国王になるとは……」
「これからなんて呼べばいいのかしら……」
「ルルさんとか呼んだら殺されますかねー……」
「どうしましょうかあ……?」
女の子たちはルルさんに対する呼称について悩み始めた。そんなこんなしてると、ルルさんは自宅に帰って来た。
「ただいま」
「お、おかえり……なさい!ル、ルル国王陛下!!」
「……」
セルディがしどろもどろに言うと、ルルは苦笑してしまう。
「別に国王って言ったって臨時の国王よ。今まで通り呼んでよ」
「そ、そうか……」
「そういうことで、今は国の安定化に尽力しないといけないから、ケナフスに行くことは出来ないわね……前国王陛下の仇……とってきてね……」
「ああ……分かったよ」
セルディは席を立ちあがって荷物を持つ。僕たちも立ち上がり、荷物を携えた。
「それじゃみんな、頑張ってね」
僕たちは玄関まで見送りに来たルルさんに一礼する。そして、ドアの前から離れ、城下町の道に向かって歩き出す。
「リィラさん、見つかるといいね」
最後、僕にルルさんは言う。
「……見つけ出しますよ、必ず」
「頑張ってね……」
ルルさんは、笑顔を向ける。そして、手を数回振ると、ルルさんは自宅のドアを閉めた。
「……さて、とりあえずケナフスに行くって言っても、とりあえずガルガンティ港街に行かないとな」
「そうだね」
「早いうちに港街に着かないと、船が出ちゃうかもですよー。とりあえず、港街に戻りましょうかー」
「よし……じゃあ、ガルガンティ港街に戻ろうか」
僕たちは、見た目だけは復興したガルガンティ城下町を歩く。そして、城下町から出て、僕たちは一昨日通った整備された道を、ガルガンティ港街に向かって、歩き始めた。
第15話「イーヴァディエル」、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
今回はイーヴァディエルとの決着と、謎の人物との対峙の一幕が繰り広げられました。ついにアルタ君たちの前に現れたローブをまとうエシュ・アジュラスに属する謎の人物。一体、何者なのか。これからの展開を楽しみに待っていただけたら嬉しいです。
さて、今回でガルガンティ国編は終了して、次回からはケナフス国編になります。先ほどの話と重複しますが、これからの展開を楽しみにしていただけたら嬉しいです。
では、ここからは次回予告をさせていただきます。次回、第16話のタイトルは「崩壊寸前の国、ケナフス」です。いきなり嫌な匂いがぷんぷんしていますが、楽しみにしていただけたら嬉しいです。
次回の投稿は、10月上旬の予定です!!是非、お楽しみにしてください!!では、また次回、お会いしましょう!!それでは失礼します!!




