旅立ち
お初にお目にかかります。
島北 悠凪と申します。小学生のころから小説はよく書いておりまして、ネットに投稿するのは今回が初でございます。
文章力がそこまで高くない私の作品ではございますが、楽しんでいけたら嬉しい所存でございます。
また、この作品は連載するものでございます。続きが気になっていただける作品を目指して頑張ります!
では、どうぞ「伝説の神と勇者の冒険」シリーズ、楽しんで読んでいってください。
「お兄ちゃん…」
僕は、声が聞こえる…愛おしい妹の声が…
「お兄ちゃん…」
確かに聞こえる…優しい妹の声が…
「私は、ここにいるよ…」
確かに聞こえる…だけど、どこにいるんだ…
「私を探してごらん…」
…どこだ…どこにいる……一体どこにいる…!?
「私は…」
どこに…一体どこに…!?
「ここに…いるよ…?」
こわばった妹の声が耳にこだますると同時に、妹は、目の前に姿を表した…
「リィラ!!」
僕は声をあげると、妹は遠ざかって行ってしまう……
「お兄ちゃん、私の所へ来て…!」
「待って、待ってくれ、リィラ!!リィラアアアアア!!」
叫んだ途端、僕は自分の部屋の壁の方向に手を差し伸べていた。
「…夢……か……」
僕は、ふぅっとため息をつき、けだるい体をゆっくりと起こし、そのままゆっくりベッドから降り、台所のある部屋へ向かった。
「おはよう、アルタ」
「ん、おはよう、母さん」
僕は料理をしている母さんに向かって朝の挨拶をした。どうやらまだ朝ご飯は作り終わっていないようだった。
「今日は早いわね、なにかあるの?」
時計を見たら、まだ短い針は6の数字すら過ぎ去っていなかった。いつもは7時頃にゆっくりと起きる僕だ。母さんがそのような質問を投げかけてくるのは納得だ。
「いや、なんとなくだよ、なんとなく…」
僕は、そういって椅子に座った。母さんは卵をフライパンに落とした。どうやら卵焼きを作るみたいだ。料理がそこまで得意じゃない母さんも、目玉焼きなら上手に作れる。オーソドックスな朝ごはんだ。
僕は起きてからずっと、謎の焦燥感に煽られていた。心の中で漠然と、何か世界を変えるようなことをやらなくちゃいけないかのような大きな衝動が僕を縛る。
(リィラ…)
僕が放心状態のごとく椅子に座っていると、母さんは台所から僕に声をかけてきた。
「どうしたのよアルタ、ボーっとしちゃって…」
時計を見たら、いつのまにか短い針は6の数字を過ぎ去り、もはや6と7の半分くらいのところまで来ていた。時間の経過が、僕にはほとんど感じられなかった。それほどまでに、僕の感覚は謎の衝動に縛られていたのだろう。
「いや、なんでもないよ、母さん」
「そう?ならいいんだけど…」
そういうと、母さんは卵焼きと焼いたベーコンを数枚乗せたプレートを僕の前に置いた。知らぬ間に僕の目の前には牛乳も置かれていた。本当に僕は僕の世界に閉じ込められていたようだった。
「悩みがあるのなら、すぐにお母さんに相談しなさいね。あまり深く考え込みすぎるのは良くないわ。」
「うん、わかってるよ」
僕は一度、頑張って衝動を抑えつけた。そして目の前のご飯に集中することにした。
「いただきます」
僕は小さな声で感謝の意をつぶやき、ベーコンに手を出した。
僕は今日の一日をどのように過ごしただろう、全く覚えていない。いつの間にか時計の短い針は朝から一周して5と6の間に到達していた。僕はあまりにも衝動的過ぎた。そして、僕はあまりにも忘れられなかった。そう、大事な妹の事を…。
父さんが帰ってきた。父さんが帰ってきたし、これから夕ご飯だ。グレーテ家では、父さんが腹をすかせて帰ってくるので、父さんが帰ってくる時刻にはもう夕ご飯が作り終わっている。今日の夕ご飯は焼き魚とほうれん草のおひたしと米だった。
僕自身も、お腹はすいていたので、父さんが帰ってくる少し前から椅子に座って父さんの帰りを待っていた。
「ただいま」
父さんは低い声でそう言った。
「おかえり」
僕と母さんは、ほぼ同時に父さんの声に反応した。父さんは部屋に入ってくると、椅子に座っている僕を見て、少し困ったような顔をした。
「アルタ、お前、なんかあったか?」
僕は不意にドキッとした。
「…いや、特に」
僕は少し声を震わせて答えた。さすがは父さんだ、息子のわずかな表情の変化も見逃さないということか。
「やはりお父さんもそう見えるわよねえ…本当に何もなかったの、アルタ?」
僕は少し焦った。そんなにも今の僕は普段とは違うのか。
「大丈夫だから」
僕は動揺を隠せずにいた。そのせいでいつもより少し乱暴な返しで母さんに答えてしまった。僕は、知らぬ間に魚を食べつくしていた。味なんか一切感じなかった。一体どのような味だっただろう。僕はこの焦燥感をどう制御すればいいのだろうか。僕は、残りのほうれん草を早々と食し、「ごちそうさま」とつぶやき、部屋に戻った。二人は僕を心配そうに見つめていた。
僕はいつの間にか眠ってしまっていたらしい。朝になっていた。今の時刻は6時半。やはりいつもより早く起きていた。どうしたものか、昨日から継がれた焦燥感はむしろはげしく感じるようになっていた。今日は母さんも父さんも仕事だった。そのため、母さんは置き手紙と昨日と同じ、卵焼きと焼いたベーコンを乗せたプレートを机に置いていた。置き手紙には単純に「無理しないようにね」と書かれていた。やはりひどく心配されていたようだった。僕は少し申し訳ない気持ちになって、サランラップで封されていたプレートから卵焼きを箸でつかんでゆっくりと食べた。
僕はご飯を食べ終わると、ぼーっと椅子に座りながら黄昏るがごとく窓の外の風景を見ていた。やはり忘れられない。昨日の夢は、僕へのメッセージだったんじゃないか…そう思えて仕方がなかったのだ。
「おい!アルタ!!」
僕は、僕のすぐ近くで僕の名を呼んでいるかのような声がした。でも僕はもはやそんな者に注意を向けることもできないほどに、昨日からの焦燥感に囚われていた。
「おい!アルタ!!アルタ!!」
僕はやはり注意を向けなかった。いや、向けられなかった。この心の衝動がおさまらないのだ。
「このッ!!」
僕の見ていた風景は、なぜか傾度が付き始め、しまいにはまるで部屋の中を動き回るネズミのような視点のアングルに視界が変わってしまった。
「痛ッ…」
僕はようやく、僕の横で座っていた椅子を蹴り倒した女の子に注意を向けることができたのだ。
「まったく、どんだけぼーっとしてるのよ!!」
「セルディか…」
僕は、カンカンに怒って胸をそらして仁王立ちしている女の子に視点を向けた。あいかわらずの貧相な胸をそんなに反らして…見ているこちらが少し悲しくなってくるよ…
「ぐッ!!」
突然、セルディの足が僕の左頬を蹴り飛ばした。
「今、私の胸小さいなあとか思ってたでしょ!!」
なぜわかった!?まさか、いつの間にか読心できる魔法でも習得していたのか!?
「ま、まあ、そんなことはどうでもいいわ」
セルディは、僕を心配そうに見つめ始めた。
「……最近元気がないじゃない、どうしたの?」
やはりそういうことか。僕はふうっとため息を吐いた。セルディも気づいていたのか。…なぜだろう…僕は、なぜかセルディに語らなくてはいけないという謎の衝動に駆られ始めた。
そして僕は、謎の衝動のままに、昨日見た夢のこと、そしてそれ以降の僕の強い焦燥感についてをセルディに語り始めた。すると、セルディは自身の赤髪ツインテールを後ろに回すしぐさをみせた。
「そう…そういうことだったの…やはり…忘れられないよね、簡単には…」
セルディはうつむいて、沈んだ同情の顔をしている。
「…魔王アレクサンドラは…もう死んだ…私が殺したわ…それで少しはアルタの悲しみを晴らすことができたと思っていたけど、そうじゃなかったのね…」
セルディは、だんだんと声量を小さくしながら、ゆっくりと僕に語った。
「もう2年だっけ…リィラが行方不明になってから…ある意味、アルタにはあっという間で、長い長い2年だったわよね…」
セルディは少し顔をそむけるように語り始めた。
「魔王襲来戦争…あのような悲劇はもう起きてほしくないわね…」
魔王襲来戦争…2年前に人類と魔王アレクサンドラが率いる魔物たちとで争われた戦争。多くの死傷者を出した戦争であり、僕の妹、リィラが行方不明になってしまった戦争である。リィラは、突然このゲルモート港街にやってきた魔王アレクサンドラによって連れ去られてしまったのだ。魔王アレクサンドラが死んで、終戦した後も、リィラはゲルモートへ帰ってくることはなかった。…僕は『魔王』を憎んでいる。なぜあの時、リィラを連れ去っていったのか…。
でも、僕は昨日、行方不明になっているはずのリィラから呼ばれたのだ。だが、もちろん夢の中の出来事だ。けれど、なぜかあの夢はどうしても夢だけの話に思えなかった。
「僕…」
僕は、何も思うことなく不意に言葉をセルディに漏らした。
「僕…リィラを探しに旅に出る…」
セルディは驚いたように僕を見つめてきた。いつものツリ目をおもいっきりツラせ、まるで僕を叱る大人のように言い放った。
「何バカなこと言ってるの!?あんまりこんなことは言いたくないけど…アルタ、夢は夢なのよ!?」
「でも!!あれは確かにリィラの声だった!!リィラの言葉だった!!」
僕は大きな声で反論した。おそらく、血相を変えていただろう。
「…本気で言ってるの?」
セルディは顔をしかめて聞いてきた。静かに、僕の覚悟を確かめるように…。
「…ああ、僕は本気だ…」
僕はこうは言いつつも、ほぼ焦燥感に従って言っている言葉だった。でも、自然と僕はこの言葉を口にしてしまっている。…これは僕の意思なのだろう。
「…わかったわ…」
セルディは再びツインテールを後ろに回すようなしぐさをとった。
「なら、私も一緒に行く!」
「えっ!?」
僕は驚きの声が出た。かなり情けない声で。
「私は勇者級の一人よ!!私がいれば、少しは安心した旅になるんじゃない!?」
魔王アレクサンドラを倒した一人、セルディ。勇者級という魔王アレクサンドラを討伐したものに贈られる名誉ある称号を持つセルディが一緒に来てくれるならば、それに越したことはない。だが、これは僕の問題だった。セルディを巻き込むのはいささか自分勝手すぎるのではないかと感じたのだ。
「で、でも…」
「でももくそもないの!!もう決定事項よ!!アルタが旅に出るなら私も行く!!」
僕が反論しようとしたが、セルディの明るい声に遮られてしまった。セルディの元気に、僕は最近の疲れが少しとれたような気がした。僕は、あまり本意ではなかったが、セルディは一度「決定事項」を決めたら絶対に食い下がらない。
「…わかった…宜しく頼むよ、セルディ…!」
「うん!」
僕がセルディにお願いすると、セルディは笑顔で答えてきた。やはりセルディの笑顔には元気づけられるな…。でも、僕はあと一つ、セルディに言いたいことがあった。
「あとさ、セルディ…」
「ん?なによ?」
セルディが首をかしげて僕を見降ろした。
「ちょっと大人なものも履くようになったんだね」
僕はいままでずっと床に寝ている態勢だった。つまり、ずっと僕のすぐ前で立ちながら僕と会話していたセルディのスカートの中は思いっきり見えてしまっていたのだ。幼児体型のセルディにしてはちょっと似合わない、ピンク色のセクシーなパンツをはいていた。これは僕にとって、とてつもない驚きだった。
セルディはぶるぶる震えていた。
「この……変態ッ!!」
僕の腹部を思いっきり踏みつけ、僕の家から飛び出していってしまった。
というよりも、なんで僕の家の中にいつの間にかいたのだろう。母さんのことだ、多分鍵をかけ忘れたのだろう。まったく、不用心な事だ。
「イタタタ…」
僕は、蹴られたお腹を手でさすりながら起き上った。そして、僕は今日の夕ご飯の買い出しに行くため、服を外出用のものに着替え、お財布をズボンにしまった。そして、家の鍵を閉め、きちんと閉まっているか、ドアをガタガタさせた。きちんと閉まっていることを確認した僕は、買い物に出発した。
今日は母さんも父さんも仕事に行っているので、僕が夕ご飯を作らなくてはいけなかった。僕は少し面倒だったので、カレーを作ることにした。
僕は炎系統の魔鉱石に魔力を込めた。数秒すると、魔鉱石から炎がともり始めた。僕は平らな魔鉱石の上に鍋を置き、カレーのルーとあらかじめ切っておいた具材を放り込んだ。
魔鉱石とは、魔力を込めることで特別な効果を発揮する鉱石の事だ。生活用品としても普及しており、多少高価ではあるが、生活する上で非常に便利なものだ。僕がいま使ったのは炎系統の魔鉱石。つまり、魔力を込めると炎が出るものだ。
母親譲りなのかあまり料理は得意でない僕は、大体1時間ほどでカレーを作り終わった。だが、まだ母さんも父さんも帰ってこなかった。二人が帰ってきたら旅に出ることを伝えようと思っていたのに…。仕方ないから僕は、机に伏せて寝ることにした。
だが、寝ようと思って伏せた瞬間、母さんと父さんは家に帰って来た。
「ただいま」
二人は声をそろえてアルタに声をかけた。
「おかえり」
僕は伏せていた体を起こし、二人を向いて少し眠たそうな声で言った。
二人は、それぞれ荷物をしまったり着替えたりして、だいたい3分くらいたったころだろうか、二人は食卓に着いた。
僕はもごもごして、旅に出ることを言うのを戸惑っていた。果たして、旅に出ることを許してくれるだろうか…。不安だった。
だが、僕が二人に話さなければなにも事は進まない…。僕は、意を決して口を開いた。
「母さん…父さん…」
母さんと父さんは互いに顔を見合わせ、僕を見てきた。
「どうした、アルタ?」
返答したのは父さんだった。父さんは少し余裕そうな顔で僕を見てきた。母さんは少し心配そうな顔で僕を見ている。
「僕さ……」
僕は一度言葉に詰まった。不安な気持ちが僕の衝動をせき止めてきたのだ。僕は自分を自分で勇気づけた。僕は一息、すうっと息を吐いた。そして、ついに僕は二人に言葉をつづけた。
「…明日からリィラを探しに旅に出ようと思う…!」
僕は少し強い口調で二人に言い放った。すると、母さんは顔を青ざめて僕に大きな声で返答してきた。
「何言ってるのよアルタ!?」
「…どういうことか、説明してくれないか、アルタ」
母さんとは対照的に、父さんは比較的冷静に、真剣そうな眼差しで僕に聞いてきた。
「僕、昨日、リィラが僕に語りかける夢を見たんだ…でもあれはなんというか…夢っていうよりは現実みたいな感じだったんだ…」
僕は一度、一呼吸した。そして、僕は声を大にした。
「リィラは…リィラはまだ生きているんだよ!!」
母さんははげしく声を荒げ、反論した。
「バカなこと言うんじゃありません!!夢は夢だわ!!それに、まだ街の外には魔王軍の残党…魔王残党軍の魔物だって徘徊しているのよ!!危険すぎるわ!!」
予想通りの反論だった。夢は夢…当たり前のことだ。セルディだってそう言ってきたんだ。僕はそう言われると覚悟はしていた。だが、父さんは一息ついて、ゆっくりとした口調で質問した。
「…本当に探し出す覚悟はあるのか…?」
僕は無言で父の質問にうなずいた。もちろん、覚悟があると言う意思を表したのだ。
「ならば…探し当てて見せろ、アルタ」
「ちょっとお父さん、正気ですか!?」
父さんは、なんと僕の言ったことに反論をせず、それどころか、なんと旅に出ることを承認してくれた。
「男ならば、一度言ったことはやり遂げてみせろ。…リィラを…もう一度この街に…お父さんたちに返してみせろ!!」
僕はコクっとうなずいた。
「それでも私は反対です!!」
母さんははげしく反対の意を表した。
「一人で旅に行かせるなんて、やはり危険すぎだわ!!」
「セルディも僕と一緒に旅に出る、そういうことなら心配はいらないよ、母さん」
僕は少し冷静気味に母さんに反論したが、母さんはさらに顔をこわばらせた。
「そんな!?セルディちゃんを巻き込むつもり!?」
「いや、違うよ。セルディは自分の意思で僕と旅に出るんだ。僕は断ろうとしたよ。でも彼女は僕と旅に出ることは決定事項だって。だから安心してくれ。仮にもセルディは魔王襲来戦争で魔王を倒した勇者級の一人だ。僕以上にはるかに強い」
母さんは口をあけて唖然とした。そして、母さんは覚悟を決めたが如く一度頷いた。そして、少し涙声になって僕に諭すように声を出した。
「…わかったわ…でも、必ず帰ってきてよ…必ずよ…!」
僕は簡単に「わかった」と答えた。そして、僕は少し冷めてしまったカレーをほおばって、自分の部屋へ戻って行った。
僕は荷物をまとめた。いろいろなものを持っていくわけにもいかないので、最低限必要なものに持っていくものを絞った。そして、僕は明日からの旅に備え、いつもより早めに寝ることにした…。
「起きなさい…起きなさい、アルタ!!」
僕はかわいらしい明るい声の女の子の声に導かれて目を覚ました。まだ6時くらいだ。早すぎる。母さんと父さんが仕事にようやく出て行ったばっかくらいの時刻だ。
「お、やっと起きたわね」
セルディは僕の腹部のちょっと下の方に華奢な体を乗せていた。17歳の男子の僕目線からすれば、非常にこのアングルは素晴らしかった。言葉づかいは荒いにせよ、美少女の幼馴染にこのように起こされるのは僕的にかなり嬉しい。
「ほら、いつまで寝ぼけてる顔してるの!!さあ、旅に出るわよ!!」
セルディは僕の腹部に手を当てて、体をまるで心臓マッサージするかのような形でベッドの弾性を利用して跳ねている。僕はこの光景をいつまでも見ていたかったが、仕方なくセルディを横にどかし、ベッドから降りて立ち上がった。
「うん、行こうか…!」
僕は、旅用の動きやすい服装に着替え、荷物を携えて、自分の部屋を出た。そして、家の玄関にたどりついた。母さんと父さんはもう家にはいない。僕がこの家の鍵を閉じてポストに鍵を入れた瞬間、僕たちの旅が始まるのだ。
玄関の横には、鉄製の剣が立てかけられていた。父さんが魔王襲来戦争の時に使っていた剣だ。そこには、おにぎりと置き手紙がくくりつけられていた。置き手紙には「気をつけていくんだぞ」と書かれていた。父さんの達筆の字だった。僕は、おにぎりを荷物袋にしまい、鉄の剣を左腰にさし、玄関のドアを開けた。家の外でセルディは笑顔で僕を待っていた。
「さあ、行くわよ、アルタ!リィラを…見つけ出しましょ!!」
僕は家のドアを閉めた。そして、家の鍵を閉め、ドアのポストに鍵を入れた。
「ああ、行こう、セルディ…リィラを…見つけ出す旅に…!!」
僕はセルディに答え、朝方の青い空を見上げた。
こうして、僕たちの一人の少女を探し求める長い冒険が始まりを告げるのだった。
1話、旅立ち、読んでいただいてありがとうございました。今回は主人公、アルタが魔王アレクサンドラに連れ去られた妹、リィラの夢を見て旅に出ることを決意するというお話でしたね。この行動力は私もほしいものです(笑)。この作品では、楽しいところは楽しく、まじめなところはまじめに、エッチなところはエッチに!、キャラクターたちを動かしていこうと思ってますので、続きを楽しみにしていてください。
さて、次回は旅に出たアルタパーティに新たなメンバーが…!?という、そんな話になる予定です。ちなみに、次回のスポットとなるキャラクターは私が大好き、巨乳キャラです。執筆が楽しみでございます(笑)
ちなみに、私、ツイッターをやっておりまして、よかったら覗いてみてください。島北 悠凪と調べれば、多分、出ます(出なかったらすみません)。この作品の裏設定とかも、ぼちぼち呟いていこうかと思います。あ、結構きわどいことをツイートしておりますので、フォローなどする際はご注意ください。
では、次回にまたお会いしましょう!ではでは……!!




