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原田さんの自己紹介
前から気になって、真剣に見つめていると、
妖精は手を払い、お菓子の粉を落とし、
胸に手を当てて、ニコニコと笑う。
「俺は原田優哉。年は19。誕生日は8月12日。
血液型はO型。好きな食べ物はコンソメのポテチ。好きな女性のタイプは清楚で大人しい子」
「誰が貴方の好みまでと言った?」
「すみません」
「要するに貴方は妖精で、貴方の羽根を間違えて飲んで、本来なら死ぬ私が生きていた……。
って、感じかしら」
「御名答!」と妖精は拍手をする。
拍手されてもあまり嬉しくない。
「私は事故で死なない体になったの?」
「事故だけじゃない。病気や災害でも死なないんだよ! ……僕が殺さないかぎりね」
妖精は手を広げて明るく笑い。なぜか、空中を一回転して、私の肩に乗っかり、「狭いな」と呟く。
「死にたいときはいつでも言ってね?」
「はいはい」と言いながら私は妖精を鷲掴みをして、太陽が眩しい外に向かって投げた。
夏休み前、私は不死身になった。
外では一匹の蝉の声が鳴き始めていた。




