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妖精の原田さん  作者: 鈴木将太
原田さん1
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原田さんの自己紹介


前から気になって、真剣に見つめていると、

妖精は手を払い、お菓子の粉を落とし、

胸に手を当てて、ニコニコと笑う。


「俺は原田優哉。年は19。誕生日は8月12日。

血液型はO型。好きな食べ物はコンソメのポテチ。好きな女性のタイプは清楚で大人しい子」


「誰が貴方の好みまでと言った?」


「すみません」


「要するに貴方は妖精で、貴方の羽根を間違えて飲んで、本来なら死ぬ私が生きていた……。

って、感じかしら」


「御名答!」と妖精は拍手をする。

拍手されてもあまり嬉しくない。


「私は事故で死なない体になったの?」


「事故だけじゃない。病気や災害でも死なないんだよ! ……僕が殺さないかぎりね」


妖精は手を広げて明るく笑い。なぜか、空中を一回転して、私の肩に乗っかり、「狭いな」と呟く。


「死にたいときはいつでも言ってね?」


「はいはい」と言いながら私は妖精を鷲掴みをして、太陽が眩しい外に向かって投げた。



夏休み前、私は不死身になった。

外では一匹の蝉の声が鳴き始めていた。



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