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提琴小夜曲  作者: 弥月ようか
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序曲

桃花鳥ときは、負けず嫌い。

容姿は、まるで大和撫子。

先月12歳になったばかり。


 桃花鳥は、とある目的のため、中高一貫全寮制の私立鵬おおとり音楽学校へ入学した。

全校生徒が、何らかの楽器を取り柄としているこの学校。

周りを見回すと、学校生活初日だというのに、すでに自分の楽器を持ってきている生徒もいる。



その初日、学年集会があり、学年主任の先生から早速宿題が出された。



 “パートナーを見つける” ということ。



条件は以下2つ。

 楽器は、同じでも、異なってもかまわない。

 その代わり、自分に一番合った相手を選ぶこと。


これは、代々受け継がれてきたこの学校の伝統らしい。

歴史ある鵬音楽学校は、その昔、仲のよい鵬姉弟が創立したんだそうで、その後、彼らの子供がこのパートナー制を制度化させたことから、6年間のパートナーを決めることは絶対となった。

以来、学科の違う生徒同士の交流が広がり、練習の効率もよくなったことからすばらしい演奏家たちが次々と生まれていった、という。


 その中には、生駒玄鳥いこまつばめ、という名の世界的ヴァイオリニストもいた。


 彼女は、桃花鳥の母親である。



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