髪にキス
ある日、コトハがお風呂上がりに無防備にうなじを晒していて…思わず髪を取ってキスしてしまった。
「ナギさん?」
「コトハは無防備すぎる」
「え?」
「うなじ、とってもセクシーで…コトハを愛する僕にはちょっとドキドキしちゃうな」
「えっ…!」
僕の言葉にコトハは真っ赤になる。
「ご、ごめんねナギさん!」
「ううん、目の保養になったよ」
「…!」
もっと真っ赤になるコトハ。
可愛いな。
その日の夜、夜中に目が覚めた。
なんとなくリビングに行くと、コトハがいた。
「あれ?コトハ、どうしたの?」
「お腹が空いちゃって」
「あー、じゃあ、お夜食にしようか」
「いいの?」
「もちろん」
買い溜めしているパスタと残り物の野菜でナポリタンを作る。
最近家事はコトハに任せっぱなしのため、久々の料理だがなかなかうまくできた。
コトハと二人で食べる。
「んー、美味しい」
「美味しいね、コトハ」
「うん、やっぱりナギさんのお料理は美味しいね」
「コトハの料理もいつも美味しいよ」
「えへへ」
照れて笑うコトハが可愛くて、つむじにキスをした。
「ナギさん?」
「コトハは可愛すぎる」
「ふふ、ありがとう」
「愛してるよ、コトハ」
「わ、私も愛してるよ」
真っ赤になりながらも言葉をくれるコトハに胸がギュッとなる。
コトハは本当に愛おしい。
「そういえば昔、おにぎりをナギさんに握ってもらってお夜食パーティーをしたね」
「ああ、懐かしいね」
「あの時は確か…天の使いの天女様が、ナギさんを天の国に連れて行こうとした時だったよね」
「うん、不安そうにしていたコトハを安心させたくて必死に色々考えた結果だったね」
「やっぱり」
コトハは言う。
「あの時、ナギさんは私のためを思って起きててくれたんだね」
「ふふ、うん」
「あの頃からナギさんはずっと私の味方だね」
「もちろんだよ」
コトハの頭を撫でる。
「僕は永遠にコトハの味方だからね」
「ナギさん…ありがとう」
「でもごめんね。僕はコトハを眷属にして天の国に連れていく。これはもう覆さない」
「うん、いいんだよ」
「コトハ…受け入れてくれてありがとう」
コトハは微笑む。
「ナギさんとずっと一緒にいられるなら、私はそれだけで幸せだもん」
「コトハ…」
コトハを抱き寄せて、ぎゅっとする。
「愛してる、本当に」
「私も愛してるよ」
「もう離してはあげられないけど…その分愛するからね」
「ナギさん、大好き」
「コトハ、大好きだよ」
そしてお夜食は終わらせて、ご馳走様をして食器を片付けた。
「じゃあ、今度こそおやすみなさい、ナギさん」
「おやすみ、コトハ」
おやすみなさいの挨拶をした後、そっと部屋を確認してコトハが眠ったのを見届けてから僕も眠る。
コトハの寝顔は今日も可愛かった。




