まわりなんかどうでもいい
コトハと結婚を前提に付き合うことになった。
しかも結婚後は眷属にして天の国に一緒に行くことも了承してもらえた。
コトハはこの世界の他の何より、僕を優先してくれたのだ。
こんなに嬉しいことはない。
コトハは紫の上計画とか、インモラルかなとか気にしているけれど…ここまでくればもうまわりなんかどうでもいい。
コトハと夫婦になれるなら、どんな中傷も甘んじて受けよう。
そんな風に黄昏ていたら、コトハがせっせと来客の準備をするので話しかける。
「コトハ、今日はマミが来るんだよね」
「うん!それでね、ナギさん。あのね…メッセージアプリでもお付き合いの報告はしたんだけど、二人で改めてマミちゃんに報告したいな…って」
「もちろんいいよ。二人でマミに報告しよう」
「!…うん、ありがとうナギさん!」
ということで、二人でマミに報告することになった。
それからしばらくして、マミが家に来た。
「お邪魔します」
「いらっしゃい、マミ。おはよう」
「いらっしゃい、マミちゃん!おはよう!」
「おはようございます、二人とも。これ、手土産です」
「いつも悪いね」
手土産を受け取って、リビングにマミを通す。
マミはやや緊張した表情。
どうしたのだろう。
リビングに入ったところで、マミがカバンをガサガサと漁りクラッカーを取り出した。
「お二人とも、お付き合いおめでとうございます!」
パンッとクラッカーを鳴らすマミ。
コトハは嬉しそうに頬を染める。
「コトハちゃん、本当に良かったね!」
「マミちゃん…ありがとう!」
マミにギュッと抱きつくコトハ。
ちょっと妬けちゃうな。
「ナギさんもおめでとうございます」
「うん、ありがとう」
「…ということで、改めて。ナギさんとお付き合いすることになりました!」
コトハがマミから離れて、僕の腕を抱き寄せてマミに報告する。
マミはそれを微笑ましそうに見守る。
「ラブラブだね、コトハちゃん」
「ふふ、うん!」
「本当によかったね!」
マミは僕の方を向いて真剣な表情で頭を下げる。
「ナギさん、コトハちゃんをよろしくお願いします」
「変わらずコトハを守るから安心して」
「はい。天の国に行ったら、もう私はコトハちゃんを守れないから…大事にしてくださいね」
「…うん、まかせて。天の国だろうがこの世界だろうが、コトハを世界一幸せにする。し続ける。だから大丈夫だよ」
「ナギさん…」
コトハが巻極まったように目をうるうるさせて僕を見つめる。
僕はそんなコトハを抱きしめた。
そんな僕らの様子を見て、マミは安心したように頷いた。
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