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君が僕に心をくれるなら僕は君に全てをあげよう  作者: 下菊みこと


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インモラル

マミちゃんに報告してから思ったけれど、私と兄様の関係って…世間的にはやはり紫の上計画…のように感じるのだろうか。


兄様がロリコン扱いされたらどうしよう。


結構インモラルな関係だったりするんだろうか。


兄様に嫌じゃないか確認しておこう。


「ねえ兄様」


「なに?コトハ」


「私たちの関係って周りからみたら紫の上計画に見えるのかな」


ごふっと兄様がむせこんだ。


兄様の背中を撫でる。


兄様は落ち着きを取り戻した。


「ごめん、ありがとうコトハ」


「うん、もう大丈夫?」


「大丈夫。でも、そうだね。紫の上計画とか言われても仕方ないかも」


「兄様は嫌じゃない?」


「コトハと一緒にいられるなら、そんな中傷平気だよ」


兄様は微笑む。


兄様が良いなら良かった。


でも。


「私たちの関係ってインモラルなのかな」


「まあ…うーん、そうだね。人から見たらそうなのかもね」


兄様は私の頭を撫でる。


「でも、僕らには関係ないよ。僕たちはお互い惹かれあった。ならばそれで十分だ」


「兄様…」


「それに、どうせ結婚したら天の国に行くしね。なにを言われてもノーダメージだ」


「たしかに…!」


どうせ天の国に行くのなら関係ないのか…!


「あと、案外みんな祝福してくれるかもしれないよ。どうせお付き合いや結婚の報告が必要なのなんてコトハのお友達くらいのものだしね」


「親戚にはいいの?」


「いいのいいの。言ったら反対されるだけで耳障りだしね」


「あー…」


ということでインモラルな関係ではあるらしいが気にしないという結論になった。


「それよりコトハ。お付き合い記念に今日は奮発してステーキでも食べようか」


「ステーキ!?食べたい!」


「急だけど、近くの洋食屋さんなら予約もなくても大丈夫だし行こう」


「わーい!」


「どうせなら手を繋いで歩いて行こうか」


ということで初デートは手繋ぎで歩いて洋食屋さんに行った。


「いただきます」


「いただきます」


ステーキは柔らかくジューシーで、お肉の味が感じられて美味しい。


「美味しいね、兄様!」


「美味しいね、コトハ」


初めてのデートは最高の思い出になった。


そして二人で手を繋いで帰る。


兄様は言った。


「コトハ、せっかくお付き合いしてるんだしこれからは名前で呼んでほしいな…なんて」


「あ、え、えっと…うん!ナギさん!」


「…!ふふ、ありがとう!」


ナギさんを名前で呼ぶことになり、さらに私たちの関係は進展した。

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