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君が僕に心をくれるなら僕は君に全てをあげよう  作者: 下菊みこと


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断捨離

私はさかき 真美まみ


お義母さんに虐待を受け、お父さんにネグレクトを受けている中々荒んだ小学生。


おまけに「見える子」なので、クラスで浮いていた。


けれどコトハちゃんというお友達が出来てから、クラスにも馴染めてお友達が増えた。


今ではコトハちゃんといる時だけは、心を救われている。


「…で、なんでこうなるのかな」


そんな日々の中で、コトハちゃんを騙しているかと思えば守り神ごっこをしているナギさんという人と話す機会があって。


自分の境遇を話したら、悪縁をなんの相談もなしに切ったらしい。


お父さんとお義母さんが、私に対する虐待の容疑で捕まって警察のお世話になった。


私は結果的に、父方の祖父母に引き取られた。


祖父母はお父さんとお義母さんとは没交渉で会うことは今までなかったが優しい人たちで、家も近所で転校の必要もない。


祖父母はまだまだ元気でお金の余裕もあるらしく、私がお世話になっても大丈夫そうだしなにより初めての家族愛をもらって私は幸せ満点。


「…結果的に全て良くなったし、ナギさんには感謝しないと」


とはいえ一言くらい相談して欲しかった。


まあ、元々祟り神で本来人間を守るような神さまではないのだし仕方ないか。


「…でも、コトハちゃんを守る時にはこんな暴走しないでちゃんとコトハちゃんに相談してからやってほしいな」


そもそもこれからは、コトハちゃんに悪縁が結びつかないよう私が守るのだけれども。


『おや、それはありがたい』


「…ナギさんは、相手のプライバシーとか意識したほうがいいよ。私だから怒らないだけだからね」


『これは失敬。ところで今回はお役に立てたかな?』


「うん、悪縁を断捨離できて良かったよ。本当にありがとうございました。でも一言くらい相談しようよ」


『ごめんごめん。ま、役に立てたならよかった。じゃーねー』


だめだ、あの人反省してない。


人じゃないけど。


…まあ、感謝してるのは本当だけども。


「…コトハちゃんが悪い影響を受けないように見守ろう」


ナギさんのテキトーな性格をコトハちゃんに受け継がせるわけにはいかない。


やはりコトハちゃんは私が守らなければ。

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