占い師
お金はあるので、ぶっちゃけお仕事という名目さえ手に入れられれば多少は割に合わない仕事でもいいかなとは思う。
とはいえコトハの保護者として恥ずかしくないお仕事にしないといけない。
だけどコトハが保護者の仕事を聞かれても困らないように、早急に仕事が欲しい。
そこで僕は、占い師を名乗ることにした。
それなら一応仕事になるし、お金はあるので仕事は閑古鳥が鳴いても問題ないから大丈夫。
「ということでコトハ。僕は今日から占い師を名乗るよ」
「兄様占いできるの?」
「できるよ」
指を鳴らせば相手の状況やある程度の未来は見通せる。
それもある意味占いだろう。
「兄様すごーい!」
「保護者の仕事を聞かれたら、占い師って答えていいからね」
「うん!」
「ナギって名前で活動するからね」
「兄様頑張ってー!」
とりあえず僕は、ネット上で占い師としての活動を始めた。
お金を払って様々な仕事を依頼できるというサイトで、占いカテゴリで登録してみた。
お金はそんなに必要ないので、タダ同然の安い費用で占いを請け負う。
すると安さからか瞬く間に占いの実績件数が増えた。
しかも何も言ってないのに現状と悩み事を言い当てられ、適切なアドバイスをもらえたと口コミが広がった。
「うんうん、占い師として人気も出てきて順調順調!」
これなら胸を張って占い師を名乗れるだろう。
おまけにタダ同然の安い費用で占いを請け負っていたとはいえ、薄利多売というやつで占い師としての仕事が多いからそれなりにお金を稼げるようになってきた。
始めて一月でサラリーマンの給料程度には稼げるようになった。
そんなこんなしている間に、ナギという占い師はコトハの学校でも有名になったらしい。
コトハが報告してくれた。
「あのね、兄様!学校で兄様のお仕事を聞かれてね、ナギっていう占い師だって言ったら私人気者になったの!」
「え、そうなの?」
「うん!兄様って有名な占い師なんだね!みんなも占ってもらったことがあるみたいで、何も言ってないのに全部当てられて、悩み事を解決するアドバイスももらったって言ってたよ!みんなアドバイスに従ったら解決したんだって!」
「そっか」
「みんな兄様に感謝してたよ!」
たしかにコトハの学校の子も何人も鑑定した。
本当に安い金額でやってるから子供でも払えるからね。
実際彼女たちの悩み事に的確なアドバイスもしたけど、それが巡り巡ってコトハに返ってきたならよかった。
「兄様、これからも占いのお仕事頑張ってね!」
「それがコトハのためになるなら、もちろん」
コトハのためなら、僕はなんだってできるからね。




