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お隣りヒキニートの更正のしつけ方  作者: 高月夢叶
お隣さんは引きこもりニート
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57話 対面と対策

翌日の放課後藤也は柚木と引きこもり問題児の結希くんの元を訪れる。

家に上がると妹さんが出迎えてくれた。中学生は、既に学校から帰宅して家で待機していたようだ。

「妹の明日香あすかです。よろしくお願いします」

玄関に上がるとミディアムヘアーの美少女が出迎えてくれた。


「こちらこそ、よろしく、Bクラスの藤也瀬翔です。」

「同じクラスの柚木唯依です。」


「ご丁寧に、兄をよろしくお願いします」


部屋の前まで明日香ちゃんに案内され、中へ入ろうと「し、気持を落ち着かせて、扉をノックする。

「おーい。結希くん、ここから出て来て学校に行こうよー!」と声がけをする。

だけど、返ってくるのは、壁ドンと「ボクのことは放っておいてくれよ!」との拒絶の声。


これは、俺が続投するのは得策じゃないな。


「唯依、お願い。」

こんな時の為に連れてきた唯依にバトンタッチする。


「結希くん、はじめまして!わたしは柚木唯依。わたしも元引きこもりだったんだ。」


「そ、そうなんだ......」


結希くんが反応した。おっ、これては好感触か?!と手応えを感じる。


「唯依、もう一押しだ!」

ここで一気に崩せば、扉が開いて第一関門クリアだ!



「藤也くんは、引きこもりだったわたしを救ってくれんだ。だから結希くんがなんとかしてくれるよ。結希くんも学校に出てこれるよ!」


「さてはお前らデキてるな?そんなリア充に同情されたって嬉しくないよ!」


クソっ、プランAはダメか?励ましは虚しく無に帰す。唯依、プランBだ!



「そうだな、何を隠そう俺は唯依と付き合ってる。それを自慢するつもりはない。たとえ、唯依とワンチャン恋人にはなれなくとも友達にはなれるぞ!」

「う...そ、それは...」

むむ、効いてるな。

「彼氏の贔屓ひいき目かもしれないが、世界一唯依は可愛い!」


「ふぇ?ふ、藤也くん!?」

柚木はポッと顔がリンゴのように頬が真っ赤になる。照れているな。可愛いな。もう一押しだ!


「それに、出るところは出ていて引っ込むところは引っ込んでいる。ナイスプロポーションだ!どうだ?見てみたいと思わないか?」

あくまで、見るだけだからな。お触りはダメだ!

「ちょっと!なに言ってるの!藤也くんのえっち、スケッチ、ワンタッチ!」



ガタガタっゴトっ!

どうやら、結希くんにも動揺の色があるみたいだ。

「おい、唯依、いつの時代のネタだ、流石に古いぞ!」


「てへっ」と舌をチロリと出してはにかむ。

と、雑談していると、ゆっくりと扉が開いていく。中から出て来たのは、少女のように可愛らしい男の子だった。男の子?それとも女の子?

塚本先生は、確か、男と言っていた。でも目の前に居るのはボブショートヘアーがキュートな可愛らしい女の子のようだった。



「何を言われても学校へは行かないからね!」


「まあ、落ち着いて、お兄ちゃんそんな無理矢理なんて連れて行かないよ」



「可愛いお兄さんですね」


「まっ!藤也くんて男の子もイケる口なの?まさかの両刀使い?!まあ、可愛いのは認めるけど。妹にしたいくらい」


「何を言う。可愛いは正義だ!後俺は、主夫とWEB小説家の両刀使いだ!」

決して男女共にイける両刀ではない!

「か、可愛いって言うなー!誰が妹だ!」


「そうなのお兄ちゃんは可愛いの!本人はその自覚が無くて嫌がるんだけどね。まるで妹みたいなの」


「おい、やめろ!」


「わたしはそんなお兄ちゃんの可愛いコス写真を摂るのが好きなんだ!」


「結希くんはレイヤーさんなの?」


「まあ、レイヤー兼わたしの着せ替え人形かな!」


「おい、結希くんのアイデンティティーはどうなった!」


仮にもお兄さんなのに妹扱いに終わらず着飾られるなんて男の面子丸潰れだ。


「わたしがお兄ちゃんにお下がりの服を着せてSNSにアップして遊んでたのが切っ掛けで、わたしが作った服を着て貰ってコス写真を撮るようになったの多くの人にお兄ちゃんの可愛さを知って貰いたくて小さなコスプレイベントへ参加することから、活動は始まったの。それがまさか、夏コミであんなことになるなんて......」


「その話はしないでよ!いいからもう出て行って。ボクは絶対に学校に行かない!」

「悪いけど今日は、もう帰ってもらっていいですか?お兄ちゃんのことはまた、後日にしてください」


ファーストコンタクトは最悪な形で終わってしまった。




              ***

結希から激しく拒絶されて家を追い出された藤也と柚木は、途方に暮れて帰り道を歩いていた。


「結希くんを学校に行かせる方法が分からない...どうしよう。」



「どうしたものかなー」



「やっぱり、結希くんを部屋から出すには引きこもる原因となった理由を知る必要があるよな。夏コミで何かあったんだ。また明日、妹さんに聞いてみよう」



「結希くんが引きこもる切っ掛けの出来事を教えて貰うんだ」


翌日、の放課後再び、結希くん宅を訪れる。今日は、俺一人で。妹さんに結希くんが引きこもるきっかけとなった出来事を聞くためだ。その情報を元に、結希くんに再びアタックする。


アタックといっても告白じゃない。いくら可愛くても男に告白なんてしない。


インターホンを押すと、明日香ちゃんが出迎えてくれた。「こんにちは、今日は明日香ちゃんに大事な話が合って来たんだ」



「わたしに?」彼女はキョトンとしてミディアムヘアーを揺らして俺達を迎えてくれた。


「さあ、ゆっくりくつろいでください、何かお茶を出しますから」と俺達をリビングのソファに座らせてキッチンへと行ってしまった。

「さあ、召し上がってください」とお茶菓子と紅茶を出してくれた。

甘いお菓子にはコーヒーを飲みたいところだけど、そんなんこといえるわけなくありがたく頂く。


「あれは、夏休み中の夏コミに出た時のことなんですけど...」


「東京の夏コミに出たんですか?」



「いえ、新潟でも、夏にコミケが開かれていて、そこのコスプレブースにお兄ちゃんとサークルとして参加したんです。そのとき「のことなんですが......」


「なにかマズいことが起こったんだね?」


「はい、その時はお兄ちゃんにアニメキャラの女装コスをして貰ってたんですけど、そこに

たまたま兄のクラスメイトがイベントに参加していて兄はコスプレ姿を見られてしまったんです。


「それはキツいな、一番見られたくない人に見られたんだな。」


それで、酷く馬鹿にされて、気持ち悪いとすら言われていました。それで酷く傷ついた兄は、夏休み明けの朝、学校に行きたくない」と頑なに登校を拒否して今に至るわけです。」



「それで、学校に行きたがらない訳か。分かった。俺に考えがあるんだ。試してもいいかな?」


「はい、お願いします」


「じゃあ、お兄さんの部屋に案内して」


「わかりました。こちらにいらしてください」


「じゃあ、行きますか!」

ここからが俺のリベンジだ!































読んでくれてありがとうございます!


このエピソードはもう少し続くので、もう少しお付き合いください。

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すれ違い 両片思い
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