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お隣りヒキニートの更正のしつけ方  作者: 高月夢叶
お隣さんは引きこもりニート
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唯依の初登校




唯依の学校復帰を協力することあすると決めて協定を結んだ翌日のこと。

俺は、唯依と一緒に学校に登校しようと隣の二〇八号室を訪れていた。いよいよ唯依は、引きこもりから更生する為の初めの一歩を踏み出そうとしていた。一日よく考えて。昨日の夜「明日、学校に行くから、朝迎えに来て」とMAINEまいんにメッセージを貰っていて朝、家を出て、唯依の家に迎えに来ていた。「お待たせ、唯依。準備は出来ているか?」


「あ、藤也くんおはよう」「おう、おはよう。歯は、磨いたか?ハンカチとティッシュは持ったか?それと...」



「ちょっと待って!何?藤也くんは、わたしのお母さん?!オカン風吹かせすぎだよ!」


「ス、スマン。つい......」


今まで引きこもっていた者がいきなり学校に行くものだから、心配になってつい、色々とお節介を掛けてしまう。


「それじゃあ、行くか!」「うん、お手柔らかに」学校への通学は徒歩通学で学校へ向かう途中、学校に近づくに連れて、学生が増えてきて、俺の隣を歩く、唯依に目を奪われる男子生徒も多々いた。「なに、あの子、スゴく可愛いくない?うちの学校の生徒だよね!」


「お、俺、話し掛けてみようかな」「てゆーか、隣を歩いてる冴えない男は誰だよ!クッソ羨ましいな」


「うん、その場所、代われって感じ」

と周囲から。ねたそねみが聞こえてくる。俺ってそんなに良いポジションにいるのか。なんだか良い気分だ。「なあ、唯依、お前って意外と人気なんだな!っておい、どうした?」

唯依は身体をプルプルと振るわせて、注目を集められるのに慣れていないようだった。「唯依、お前まさか......」「あ、ああ...もう、ダメ......」

それは、知らない人からの視線に、拒絶反応を示しているようでとても辛そうだった。


「大丈夫だ、俺が付いているからな。安心して、隣を歩いてくれ」と唯依に言葉をおくる。


「ありがとう、藤也くん。大丈夫だから。さあ、いこう」唯依は震える足で一歩を踏み出すのだった。そうして、辿り着いた2-Bの教室の前。そこで、あと扉一枚を隔てた廊下で、唯依は立ち止まってしまった。「あー、やっぱりダメー。心の準備が.......」

ここまで来て引き返そうとする唯依の手首を掴んで引き止める。俺は唯依と向かい合う形になり、その手を俺の両の手で優しく包み込む。唯依は「??」って疑問符を頭の上に浮かべたような顔をしてくる。



「いいか、唯依。俺が信じるお前を信じろ!」それは、俺が人生の中で一度でいいから相手に言ってみたかっ某、熱血バトルアニメのセリフ。「え??なに!」唯依は自分が何を言われているか分からないようで、困惑している。俺は続けて「唯依なら大丈夫だから」と優しく語りかける。

何事も、最初って不安なことも多いだろう。月面着陸を成功させた、ルイ・アームストロングだって

あの、偉大な一歩も最初は、不安だったはずだ。唯依だって、不登校からの登校は、さぞかし不安なことだっただろう。


「藤也くん...君って人は......」唯依は落ち着いたのか「うん、わかった。もう大丈夫!行くよ藤也くん」「おう!」そして唯依はこの世で一番重い扉を開き、新たな一歩を踏み出す。「やったな、唯依」俺は、ボソッと呟く。この一歩は普通の人から見たらこの一歩は、大したことの無いことかもしれない。だけど、引きこもりの少女にとっては偉大な一歩となったことだろう。

教室内は、ホームルーム前の自由時間を各々のグループに別れて生徒達が談笑していた。

友達と話していた涼風が唯依が教室に入ってきたことに気付いて、「やあ、柚木さん。登校してきたんだね」とよろしくと挨拶を交わす。下條も気付いたみたいで唯依の元に掛けよってくる。「よろしくね、柚木さん。やっと会えたね」とにこやかに挨拶してくる。


他のクラスメイト達は見知らぬ栗色のロングヘアーを揺らす美少女が教室に入って来たことで「誰だ?その子めっちゃ可愛いじゃん」「おい!藤也の知り合いかよーいつも、お前ばっかりー」などと唯依の存在に気付いた男子生徒達が騒ぎ出す。「お前ら、静かにしろよなー!唯依が驚くだろー」


「なんだよ、お前の女かよー彼女自慢か-?」などと男子達がブーブー言う。


「そ、そんなんじゃねーよ!」


「はは、照れてやんの」


「柚木さんーこっちで一緒に話そー。馬鹿な男子達は放って置いてさ!」唯依は陽キャグループの女子に連れられて行ってしまった。

「あと一週間もすれば夏休みだから、ちゃんと学校に慣れていくのは、夏休み明けの二学期からだね」


「いいなー、引きこもり開けからの夏休みだなんて、最高だね」


「はは、ありがとう」


「柚木さん、おいはようございます。やっと同じ土俵に立ちましたね」

立花が唯依の姿に気付き、挨拶を交わしてくる。

「あ、あなたは!藤也くんは渡さないんだからね、泥棒猫さん」

「柚木さんこそ二日やそこらでギブアップして、また引きこもらないようにしてくださいね」


「なっ、そんなことないし!」


「毎朝、藤也くんが迎えに来てくれるもん」


「ふん、何時、飽きられてしまうことかしらね」

「もー!!そんなことないよね?藤也くん」


「え??なんの話だ!?」

俺は、一人訳が分からず、この修羅場を間の当たりにして困惑するのだった。



「ほらー、皆~席について~」と和やかな呼びかけで担任の咲良先生が教室に入ってきた。


先生は、唯依と立花が言い合っている姿を確認すると、目を細めて、微笑む。


「良かったわ~もう立花さんとすっかり仲良しさんみたいねー」と頬に片手を添えて一安心したかのように言う。」


「ちょっと咲良ちゃん、この修羅場を見て!本当にそう思いますか?!」と俺は異論を訴えたるのだった。



昼休み。俺は、唯依を誘って食堂に昼食を食べに来た。もう、既に食堂は人でごった返していた。食堂は特待生のA組から、優先的に使用するのが暗黙の了解で決まっていて、B組の俺たちは、やっとこさ空いている席を見つけ場所を確保する。唯依も食券を買い、うどんと交換して貰い、席へと戻ってきた。因みに、俺は味噌ラーメンを頼んだ。ここの味噌ラーメンは簡素な味付けなんだけど、実に俺好みで気に入っていた。俺と唯依が席に着いたところで、遅れて立花も、焼き鮭定食をトレイに乗せて席に着く。三人が揃ったところで早速、食べ始める。

各々昼食を食べていると、周囲が異様にザワついていることに気が付く。よく聴いてみれば

それはこんなものだった。「うちの学校にあんな美少女いたか?」

「ああ、立花さんは分かるけど、隣のあの子は誰だ?」


「てか、一緒に昼食を摂ってるあの男は誰だ?クッソ羨ましい。死ねばいいのに!」

「たらし野郎、地獄に落ちろ......」

などと再び男子生徒のねたそねみが聞こえてくる俺って、そんなに嫌われてるの?

               ***


そして、放課後。クラスの生徒は、各々が部活動に委員会。または生徒会へと向かう。


俺はとゆうと唯依に掴まっていた。「さあ、藤也くん。放課後デートに、連れて行って...」

唯依は、おどおどと恥ずかしそうに言う。そんな、俺がいけない所へ連れていくみたいな言い方をしないでくれ。なんだか、変に鼓動が高鳴る。俺は、持っていたスマホで放課後のサークルは、確約が入ってしまったから欠席する旨をメッセージアプリで秋雫先輩に伝える。すると即、既読が付き、メッセージで「放課後に急用ってデートにでも行くのかしらね」と来る。俺は、「黙秘します」とだけ返しておいた。



「それで、唯依どこへ行きたいんだ?」

「そう、だね...ーパンケーキのカフェに行きたい!」


「ああ、この前のリモートデートで行ったところでいいんだよな?」


「そう、そこそこ!」じゃあ、行くか」

こうして唯依を連れて放課後デートへと向かうのだった。




読んでくれてありがとうございます。


そろそろ、異世界ものの新作の投稿も考えています。

ハイファンタジーとローファンタジーの短編の投稿を予定しています。


よろしくお願いします。

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すれ違い 両片思い
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