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お隣りヒキニートの更正のしつけ方  作者: 高月夢叶
お隣さんは引きこもりニート
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デートの余韻


日曜日の唯依とのデートから一夜明け、月曜日。藤也は2-Bのクラスに登校していた。今日から衣替えとゆうことでシャツが半袖になったことで女子生徒の肌の露出度も増えてきた。ブレザーの上着が無くなり、

白いシャツ一枚で隔たるそれはなんとも魅惑的で危うい。


そんな女子の夏服を堪能しようとか、そんな変態じみたことなんて抱くものかと雑念を払いながら教室へと入る。


唯依との自宅デートの余韻がまだ抜けずに上機嫌に机の上で頬杖をついてにこやかにしていると、涼風から「やあ、おはよう

なんだか機嫌がいいけど、なにかいいことでもあったかい?」とニタニタ顔で尋ねてくる。


こういった顔をしている時の涼風は大抵、相手を弄ってやろうと考えているから俺は、「いや、大したことじゃないんだけど」と平常心を装いながらそんなに顔に出ていたのかと表情筋を引き締めて応える。だけど、内心は、昨日の唯依との「一口ちょうだい」だの「あ~ん」がフラッシュバックされてしまい鼓動が高まる。つい、顔がにやけてしまうのを必死で堪える形となった。あの時の唯依の表情が脳裏に焼き付いて、


表情筋を抑えられない。


「嘘つけ!絶対、なにかあったでしょっ」と茶化してくる言う涼風の追及を無視して席に着こうとしたところで、涼風と藤也の茶化し茶化される二人の様子に熱視線を送っていた下條がこれまた興奮したように荒息で「なに朝から二人してイチャついてるのよ、あなた達こそ、怪しいわね何かあった?それも腐女子が喜ぶレベルで」といつものBLネタで言ってくる。「いや、俺たちは何もないから!」「変な誤解を受けるようなことは言わないで欲しいな」と、前者は俺が、後者は涼風が突っ込む。



「何が何もないのですか?」そう不思議そうにに目を瞬かせて


先日、このクラスに転入してきたばかりの立花が会話に割って入る。



純粋無垢なその装いからはさっきの下條からのネタの真意なんて分かるはずもなく、ただただ呆然と立ち尽くすのみとなった。

その装いは立花さんも既に夏服に変わっていて、半袖から覗く、細い腕や規定膝丈スカートから覗く生足の瑞々しさだったり、彼女を包み込む

その全てが美を際立たせていて、見るに絶えない。




「立花さん、何にもないからね。決して怪しいことなんて

何もないから!」と彼女から誤解を受ける前に俺は弁解しておく。



「あっ、わかりました。藤也さんと涼風さんは仲が良いお友達なんですね羨ましいです」



「えっ?おホモ達じゃなくて?」とニタニタしながら下條は言う。


「ちょっと、お前は黙ってろ!」と俺は下條を静めるのだった。




***



放課後になり、秋雫あきな先輩から出されていた小説の課題を見せにサークルの部室へと足を運ぶ。「こんにちは、藤也くん。あれからいい小説は書けた?どれ、見せてみなさい」と秋雫先輩。

俺は、「えっでも......」と急にはずかしくなってしまい、俺は見せるのを焦らしてしまう。



「恥ずかしがらないで。皆、最初は恥ずかしいけど見せてしまったらそんなの気にならなくなっちゃうわよ」


見せるって何を見せちゃうんだ?先輩の言い回方がエロくて変なことを一瞬、脳裏に過る。


「見せるって小説のことですよね!変な言い方しないでください!」先輩に小説を印刷した用紙を差し出すとスラスラと目を通していく。自分の書いた小説を読まれるとゆう行為は自分の裸を見られているかのような恥ずかしさがあった。先輩は、一通り、小説に目を通し、そして感想を告げてくる。




「藤也くん、休みの間に柚木さんと何かあったのかしら?進展あり?初々しくお家デートなんてしたりして......」とあらあらと頬を赤くして言ってくる。「な、なんでそれを!?」

確かに、昨日は、唯依と自宅デートしたけど、それを悟られる言動なんてしていないはずだ。涼風の前で見せたにやけ顔もしていない。


そう、動揺して俺は言う。「そんなの、この小説を読んだら誰だって分かるわよ柚木さんと、どうゆう関係かくらい」


「そ、それは......」もう恥ずかしさから消えてしまいたかった。


「あのね、藤也くん。リアルと創作を混合したらダメよ。これじゃあ、あなたの甘々な日常を見せられている気分よ」



「と言うことは、やっぱり駄目ですかね?」


やっぱり、俺の書く小説なんて読めたものじゃないんだ......

俺には、人に影響を与える小説なんて、書けないんだ......



どんより昏い気持ちが心の内を占めて俺を悲観的な考えにと墜としていく。本当に俺は小説コンテストで勝ち上がれるのだろうか?








「藤也くん、そう悲観しないで。まあ、刺さる人には刺さるんじゃないかしら及第点といったところよ」






「まあ、あなたの小説はそんなに褒められたものじゃないけど。正直、もう少し研ぎ澄ました方がいいわよ。」


「自分の小説の評価はちゃんとしてる?賛否両論の嵐よ」


「それは、その。善処します」


まあ、どうしても自分では検索する気にはならなかった。


「あのね、藤也くん。自分の小説くらいちゃんとチェックしないとだめでしょ!」


「はい、すみません」なんだか、ママ味感がある子供を諭すような言い方だった気がするけど気のせいかな。俺は、自分の小説がどうでもいいとか、で小説を放置していたわけじゃない。何故、俺が自分の小説を把握していなかったのかと言うと、自分の小説の知名度の無さを目の当たりにするのが嫌だから。それだけならいいのだけど、俺が登校した小説にわざわざ、「面白くない」などリプをおくってくる輩まで出てくる始末でもう、執筆の志気が下がることでことで敢えてネットを見ないようになっていた。気持ちよくなりたいのに嫌な気持になるなんて、本末転倒だと不満を感じていた。





サークルからの帰り道、立花と帰り道が一緒になった俺は、彼女に

「俺の書く小説は、ただの自己満足なのかな?」


すると立花は、「藤也さんの小説は一人くらい救っているんじゃないですか?」と微笑み言うのだった。


俺の小説は、誰かの心に届いた。認めてもらえた。こんな自分の小でも面白いと言って貰えたことが嬉しかった。



「藤也さんは、自分の作品にもっと自信を持ってください。小説家にとって自惚れも大事ですよ」


「そ、そうかな。俺は調子に乗りすぎると痛い目を見るからさ」


そうだ、俺にとって小説は謙虚なぐらいが丁度いいんだ。

でしゃばることなかれだ。「わたしの前ではもっと胸を張ってもいいんですよ。そうだ、この後カフェでも行きませんか?藤也さんの小説のお話をもっと聞きたいですから」立花はとにこやかに言ってくるのだった。


次回は放課後デートです。

面白かったら☆の評価をお願いします。


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すれ違い 両片思い
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