墓参り
「学習をするロボットを作ったって?」
「まあな、今も、その辺散歩させながら言葉を教えていた」
「結構覚えたかい」
「ああ、今朝まで、ハイとイイエしか言えなかったけれどね」
「会話できるのかい」
「まあ、俺の通訳がいるがな」
「すごいな、試していいか?」
「ああ」
「勉強は進んでいるかい?」
「1、11、11」
「はい、ぼちぼち」
「今、ほしいものはある?」
「7」
「かね」
「しょうがないなあ、あげようか?」
「3」
「じいん」
「感動まで口に出して」
「13」
「なんまいだ」
「ぶっ、あまりお小遣いがないから千円で」
「14」
「ごしゅうしょうさま」
「じゃあ、まけてくれる?」
「2、8」
「いいえ、つりがね」
「しょうがない、はい、これあげる」
「3、15」
「じいん、ありがたや」
「喜んでもらえて嬉しいよ、ところで、ほかに出来ることはある?」
「1、8」
「はい、つりがね」
「釣りかあ、最近はいつやったの?」
「16」
「きょう」
「釣果のほどは?」
「5」
「ぼうず」
「あらま、うまくはないんだね」
「9」
「ぶつぞう」
「ごめん、ごめん」
「7」
「かね」
「もうやらんわ!、まったくもう、それじゃあ、苦手なことはある?」
「1、4」
「はい、かいだん」
「お化け嫌いなの?」
「19」
「しょうこう」
「あっ、そっちか、上り下り大変だもんね」
「1、18」
「はい、まいる」
「他には、何か出来ることはある?」
「1、12」
「はい、しゃく」
「お酌できるの、やってみせてくれる?」
「2」
「いいえ」
「そこをなんとか」
「7」
「かね」
「仕方ないなあ、払うよ」
「1」
「はい」
「おっ、大吟醸だね」
「10」
「だいぶつ」
「ああ、だいぶ通か、ありがとう、それじゃお願いするね」
「1」
「はい」
「って、思いっきりこぼしてるぞ」
「あっ、ダメ、水物はまずい!」
「あーあ、おしゃかになっちまったか」




