おとぎばなしアラカルト
『もしも、白雪姫がリンゴが大嫌いだったら』
リンゴが嫌いでも、こうしてジュースになったりしたなら、ワンチャンいけるんじゃないかな?
片手で軽々とリンゴを握りつぶす王女。
この黄金の右から繰り出す剛速球を、白雪姫に食らわせてやるんだから!
『シンデレラ』
長女「ねえ、手土産は用意した?」
次女「もちろん、点数を稼がなくちゃね。」
三女「せっかくの手土産が、被らないようにしないと、姉さん達は、何にしたの?」
長女「猫。」
次女「私、被った。」
長女「えー、じゃあ、ガラスの靴にする。」
三女「はい(灰)、被りました!」
『浦島太郎』
「えー本日は、お休みのところ、清掃活動にお集まりくださり、まことに・・・」
町会長さんのあいさつを聞き流しながら、傍らの妻に小声で尋ねる。
「なぁ、子供たちは、どこに行った?」
「逃げたみたい。」
「そんなそぶり、なかったのになあ。」
「昨日、玉手箱がどうとか言っていたのが、それだったみたい。」
「あー、なるほど、ふけたのか。」
『かぐや姫』
「今日の私は、かぐや姫です。」
「なんですかそれ?」
「今日は、運勢最悪、つきに去られてしまう女なのです。」
「あらまぁ。」
「というわけで、ご飯をおごって、なぐさめるべきなのです。」
「私のみのたけにあった、おねだりにしておいてくださいね。」
『金の斧、銀の斧』
「あなたが誤って落としたのは、私の作業中のパソコンの電源ですか、それと、命ですか。」
「それともの”も”がありませんよ!」
「正直におっしゃい、むしろご褒美でしょう?」
「いやあああ、たすけてー!!」
次回は、『くま 第1話』です。
明日、更新です。