表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/208

戦闘シーンの描写を擬音で乗り切ってみた

「後方から新手!」


 挟み撃ちか。


 数に勝る敵を後衛に回すまいと懸命に抑えていた戦士達が、今度は逆に足止めされている。


 しかも新手は、ゴブリンよりも体格で勝るホブゴブリン。


 やれやれ、乱戦で使えない弓を持ち替えたのがあだになったなあ。


「あんたが何とかしなさい!」


 傍らの魔術師が私をけしかける。


「やってはみるけどね。」


 盾をかざして、短剣を構え、ホブゴブリンの行く手を遮る。


 ドゴッ!


 一撃だった。


 閉じゆく視界の隅に、巨大なハンマーを振りかざすドワーフ娘が飛び込んでいくのを見た気がした。


 キン、キン


 薄れる意識の中、剣げきの音が聞こえ…てい…て…




「こらっ目を覚ませ。」


 ペチペチと私のほほをはたく魔術師が憤慨して言う。


「全くなさけない。」


 覚醒した私は、辺りを見回すと、佇むドワーフ娘にたずねた。


「ホブゴブリンは?」


 小さな彼女は、大きなハンマーを担ぎ直し、胸を張って答える。


「ぺしゃんこ。」

 擬音祭り、その1

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『みどりの竜』
 一話完結、ショートショートコメディです。


『月の音色』
 声優、大原さやかさんのネットラジオに投稿した400文字以下の物語


『いくとちゃんとおじいちゃん』
 子供に読み聞かせるとき、大人も一緒に楽しめる童話を目指しました。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ