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雪の降らない冬の日(タイトル募集中)  作者: もこたすぃ
第一章 消えない傷跡
9/9

『メイルの怒り』

サボってすみませんでした!ちゃんとしていきます!今回もよろしくです!

「てめぇ」


怒りに溢れた低い声。

ゆっくり立ち上がり手の平をアキラに向けてくる。

その動作に反応するようにサラスとロリ、アイリスが立ち上がる。


「メイル落ち着け!」


サラスはメイルを止めようとするが、メイルはその手を下さない。


「ダリル呼ばないと!」


ロリも焦っている様子。

アキラは、自分がメイルを怒らせてしまったとやっと気付いた。


「メイル、だめ」


アイリスがはアキラの前に立ち両手を広げる。

真剣な表情でメイルを見るが、メイルには全く聞こえていない様でまだ手を下さない。

その手から出ている薄い光を見たアキラは、それが攻撃であることが分かった。

それでもアイリスはアキラの前から動かない。

このままだとアイリスに攻撃が当たってしまう。

その光は次第に濃くなり周りの家具や床ごと揺らしてくる。

それだけでメイルがアキラに抱く怒りの強さや恐さ、全てが手に取るように分かった。


「メイル止めろ!」


そうサラスが叫んだ瞬間、手から光は消え、メイルはそのまま床に倒れ込んだ。

メイルが倒れると、そこに立っていたのは赤髪ストレートの少女。

アキラが少女を見て思い出したのはサラスが自己紹介の時に言っていた少女の特徴と一致していた。

外出していたダリル・アルドリッチという少女だろうか。


「……はぁ、ダリル。ありがとう何とか助かった」


緊張の糸が切れた様に再びソファーに腰掛けるロリ。

やはりメイルを止めてくれたのはダリルと言う少女だった。


「間に合って良かった。サラスもごめんね、新入りが来るのを知っていながら家に居なかったのは迂闊だったよ」


ダリルは笑ってそう言う。

アキラはダリルから視点を倒れたメイルへと移す。

怒っていたとは思えない可愛い寝顔。

こんな子を怒らせるようなデリカシーのない発言を自分はしてしまったのか。


「君が新入りの人?」


無理やり視界に入って来たのはダリルだった。

アキラは慌ててメイルからダリルへと視点を移した。

小さな体、綺麗な声。

見た目から10代前半辺りだろう。


「お、おう。アキラって呼んでくれ」


アキラがそう言った時、サラスがアキラの肩に手を乗せた。


「ちなみにだが、ダリルは年上だぞ」


サラスはアキラの耳元で小さく囁いた。

アキラはそれを聞くと黙ってダリルを凝視した。

見た目は小学生ロリの時と同様、まさかの年上という流れなのか。

そんなアキラの考えを正すようにダリルは。


「今年で182……いや183歳だね」


その言葉を素直に受け取れないアキラ。

それもそのはず、見た目は小学生のダリル。


『この家の主人にして最年長だよ』


アキラはサラスの自己紹介を思い出した。

最年長じゃなかったのかよ。

ダリルを除いてあの場にいた中じゃ最年長と言いたかったのかも知れんが。


「メイルは私が部屋に運ぶから、ダリルはゆっくりしてて」


「りょーかい」


サラスは軽々しくメイルを抱き上げ、ダリルと一緒に部屋を出て行った。

部屋に残されたアイリスとアキラ。

少しの沈黙が2人を襲った。



「アキラ、メイルのことは気にしなくて良いからね」


沈黙を破ったアイリスの言葉。

メイルを怒らせたのは自分なのに気にしない訳がない。

アキラは素直に分かったとは言えなかった。


「あれはアキラに怒ったんじゃないから」


「え…」


攻撃仕掛けて来たのに、怒った原因はアキラじゃない。

全く分からない。

アイリスの表情は暗く、アキラはメイルには何かあったと思うしかなかった。


「俺はメイルと仲直りしたいし、仲良くなりたい。だから、その……俺が聞いたら駄目か?」


それはアキラの本心だった。

少し前の自分だったらきっと他人と仲良くしたいなんて思わなかっただろう。

だけど今は違う。

メイルと仲良くしたい。

これを言うと本人に殺されそうだけど。

メイルは昔の自分に似ている。


「いいよ」


アキラの気持ちが分かったのかアイリスは笑ってくれていた。


ありがとうございました!次回もよろしく!

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