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何のために

作者: 白萩アキラ

友達だと思ってたんだ

最初は悪ふざけだと思ったんだ

からかわれてるだけだと考えてたんだ


けど違ったんだ


体のアザが絶えないんだ

財布のなかみはすぐに消えて行くんだ

僕は親に打ち明けたんだ


何かが変わると思ってたんだ


集会が開かれただけだったんだ

前よりも殴られたんだ

死ねよって言われたんだ


誰も僕を助けてくれない


僕は何のために生まれて来たんだろう


僕は飛び降りたんだ

彼らは後悔すると思ったんだ

少しでも良心を痛めてくれると思ったんだ


けど違ったんだ


彼らは笑ってるんだ

僕にしたことを武勇伝のように語ってるんだ

後悔なんて少しもしていないんだ


何かが変わると思ってたんだ


世間も少しは騒いだんだ

でも彼らは何の咎めも受けないんだ

未成年だから社会に守られてるんだ


誰も僕のことは助けてくれなかったのに


僕は何のために死んだんだろう


もう遅いんだ

僕には何も出来ないんだ

もう遅いんだ

僕には眺めることしか出来ないんだ


もう後悔しても遅いんだ

もう後悔しても遅いんだ

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