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レディ・・・ファイッ

掲載日:2026/02/11

短編です

 別にあの子のことが嫌いなわけじゃない。ただちょっと、面倒だなって思ってるだけ。

 登校するとすぐに声をかけてくれるし、休み時間もよく私の机のあるあたりに来て、他愛もない話をして、時間になったら、自分の席に戻って行く。お昼ご飯は一緒に食べる。下校は別。だからプライベートでは全然話すことは無い。学校の中だけの友達、みたいな距離感。

 だからと言って、嫌いとか、嫌なやつとか、そう言うことではないのは確か。

 たとえば複数人で集まれ、みたいな受業があれば、その子は確実に一緒のグループに入る。

 でも部活は別。そもそもその子とは、二年生に上がってからの知り合いだから、正直まだよくわかってない、距離感を掴もうとしている状態って感じ。

 なんだけど、どうしてもこの子の受け入れられない一面がある。

 男子への接し方だ。

 最初は意中の相手が傍に来ると態度が変化するのだと思っていたのだけど、どうも違う。どの男子に対しても、なのだけど、妙に首や腰をしならせて、わざと上目遣いになる用に首を傾げたり、言葉尻を変に伸ばしたりする。私やほかの女子の友人と喋っているときは、違和感を感じないのに、男子と話すときだけは、「えぇ~そぉなのぉ~?」と舌足らずな喋り方をする。ソレが私にとっては妙に気になる。

 あとは、好きな相手が出来ると、恋愛の話をよくするようになる。一度、恋愛診断の結果で、彼女は“恋多き女”という結果が出て、「あたし一途だもん」と頬を膨らませて私に上目遣いをしてきたときがあったけど、手が出そうになるのを必死に堪えたのはよく覚えてる。

 私はこういう甘ったるい女があまり好きじゃない。でも、普段の生活で接する分には気にならないから、この子はこういう子と認識して、受け流すのが一番良いと学んだ。

 今朝、学校に着くと、あの子が下駄箱で待っていた。何でも“大事な相談”があるのだとか。この話し方を見るに、以前とは別の男子が気になりだしたのだろう。よくもまぁそんなに次から次へと気になる相手がコロコロ変わるものだ。

 正直、説明は簡潔にしてほしい。いつもこの手の話をされるときは、「恋愛ってさぁ~」から始まるのだ。もうその辺の前置きは置いておいてほしい。何度も聞かされて耳タコだ。

「で、今回は何組の誰の話なの?」

 痺れを切らしてそう聞くと、彼女は照れくさそうにもじもじとする。

 どうでもいいけど早くしてくれ。

「3組のぉ・・・○○君」

 一瞬、時が止まった。それは、私の彼氏の名前だった。彼女には黙っていたけど、私には付き合っている相手がいる。今までの彼女の傾向上、彼氏には毒牙は向かないと思っていたが、完全に見誤っていた。

 さて、どうするべきか・・・。


——微妙な関係——

カーンッ!

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