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苦いコーヒーに少しの砂糖  作者: 餅月夕芒


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1/1

コーヒーと砂糖

主人公はアンドロイドで、差別がある世界です。人間味があるようでありません。そんなアンドロイドの生活が変わり始める、ちょっとした物語です。


カーテンの隙間から差し込む日差し、コーヒーの香ばしい香り

そして、けたたましい怒号…


「はぁ!? 安すぎる!来月どう生活しろってのよ!」


「だからぁ、アンドロイド職務法で決まっておr…」


「うっさい阿保!」


ーーガチャッ!!ーー


アンドロイド対応窓口の適当な対応に怒鳴る、カップラーメンとコーヒーを一気に流し込み、カーテンを開けひと伸び、そして日光浴をしながら残りのコーヒー…


いつもの朝だ


ーーー


「あざしたー」


コンビニ店員の気の抜けた挨拶を後にしながら店を出る


(私より金もらってるならしっかりしろっての!私だったら…

「いらっしゃいませ♡お客様♡」

って…これは違うか…)


「はぁ」


ため息をつきながらバイクにまたがる…


ーーー


「それでは、来週までに修理しておきます」


そう言ってバイクは運ばれていった


(はぁ、これで6回目。修理代だけで新車買えるんですけど…新車買おうにも修理代でカツカツだし…くそがっ)


ーーガンッーー


「あのねぇお嬢ちゃん、毎度毎度うちの看板に蹴り入れてくけれど、怨みでもあるのかい?」


「あ、ごめん」


「まぁ察しはつくがね、またカツカツなんだろ。ほれっ、あまりの総菜だ持ってけ」


「いつもいいのに。てか看板壊してるし」


「捨てるよりいいだろ、持ってけ」


「ん、ありがと」


トボトボとまた歩き出す


「おい、看板は直していけー!」


「ああ、忘れてた。ほいっ」


ーーガンッーーピカッー


看板が光る


「おう、ありがとな。次からは蹴らずに直してくれ」


「はーい」


ーーー


柵越しに吠える犬


「ワンッ!」


車のキーを探している老人


「キーはどこ行った??」


慌ただしく飛び出してくる女性


「ごめんなさい!」


何も変わらないいつもの日常、後は橋の上で黄昏て家に帰る。


(うん、いつもどうr…)


橋に目をやると、欄干の上に少女が立っていた。そして、


飛び降りた…


ーーバッシャーン!!!ーー


大きな水柱が上がる。無我夢中で少女を庇って落ちたせいで上も下も分からない。

泡がなくなると、下の方に光が見えた。急いで岸に上がる。

少女は息はあるが、顔は青白く震えている。


(これはまずい!)


急いで家に連れ帰ろうとした時、声が響いた


「おい、邪魔すんなよ!!」


声のした方に目をやると、如何にもな悪ガキ達がいた。


「あんた達がやったの!?」


「ああ!だってそいつロボットみたいで気色悪いんだぜ!?ずっとボーッとしてて言われたことしかしねえ」


「だから橋から飛び込めって!?命を何だと思ってるのよ!!人間は脆いの!死んだら終わりなの!!直せないの!!!」


あまりの気迫に悪ガキ達はばつが悪そうに散っていった。


ーーー


カーテンの隙間から差し込む夕焼け、コーヒーの香ばしい香り

そして、少女の唸り声…


「うぅ…」


「ごめんね!少し散らかってるよね…」


「うん…」


「コーヒーでもどうぞ!」


「苦い…」


「苦い!?そうなんだ…あっ砂糖はぁいつのだっけ…おっスティックがあった」


「臭い…」


「臭い!?」


締め切った窓、干しっぱなしの洗濯物、積まれたカップラーメン&ゴミ袋&虫…


「あ‘‘あ‘‘あ‘‘あ‘‘あぁー」

(臭いかも…)


「ごめんね!いやだよねこんな場所、お家はどこ?お父さんお母さんは?」


「ない…いない…」


「っ…そっかぁ…まぁボロボロでホームレスみたいだったもんな…




あのさ、戻るのが嫌なら一緒にいる?」


「うん」


「わかった…そうだ!明日お買い物行こうか!砂糖も買わなきゃだし!」


「そうじ…」


「えっ」


「あした、そうじする…」


「あっ…はい…」

いかがだったでしょうか?今回初投稿ですので、たくさんのご意見ご感想よろしくお願いいたします。

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