ハロウィンスペシャル!!①
前回までのあらすじ
やっほー!一話ぶり!!前回は川島玲斗の兄、川島翠さんが語り手だったね!!その前は、家でワチャワチャしてただけだから、あらすじもクソもないよね!!今回は久しぶりの普通の学校生活だから、みんな楽しんでね!!
「で、あるからここはAB:ACになる。じゃあ、これを数字に変えるとどうなる?川島」
「9:3=3:1です」
「正解だ」
あー、なんか久しぶりな授業な気がする。
玲斗の体で授業を受けるのも慣れてきたな。
このまま一生入れ替わってても、なんとかなるんじゃないかな?
――キーンコーンカーンコーン
そんな事を考えているとチャイムが鳴った。
クラスメイトは「あれ?」「え?」という声を上げている。
「今日は普通日課じゃなかったのか?」
数学の先生が時間割表を確認した。
「あー、特別日課だ。悪い、間違えた今日はここまで」
「よっしゃぁぁぁああああ!!」
「早く終わったぁぁぁぁあああ!!」
「うるさいぞー、早く号令かけろー」
「起立っ!!礼っ!!かいさぁぁぁあああん!!」
教室がこんなにパーティー状態になることあるんだ。
頬杖をついて教室内を見ていると、玲斗が私の傍にやってきた。
「次理科の移動教室だけど」
「そうだね」
「予習は?」
「もちろんしてない」
「しろよ!」
「やだよ面倒くさい」
玲斗は私に隙あらば予習をしろと言ってくる。
自分はやらないくせに。
「あんまりしつこいと別れるよ」
「洒落にならん冗談はやめろ」
私は理科の教材を持って席を立った。
玲斗は慌てて自分の席に戻って、理科の用意を持って私に張り付いてきた。
周りに入れ替わってることバレてないから、私が玲斗にベッタリみたいになるじゃん。
何してくれてんねん。
「あー!玲斗だー!!」
「愛華か。どこ行ってたんだよ。次理科だぞ?」
「あ、マジ?」
あれ?
この二人って苗字呼びじゃなかったっけ?
なんかモヤっとするな。
親友にこんなこと思ったら駄目だよね!
「あ、愛華!」
「ん?なに?」
「今日は千佳と一緒じゃないの?珍しいね」
「確かにそうだな。千佳はどこにいるんだ?」
千佳まで下の名前呼びになってるー!?
一体この短期間で何があったの?
「紅木くんのところじゃない?」
「あー。先に話し合ってくれてるのか。ありがたい」
「ってことで、未来。玲斗を借りていくね」
「は?」
愛華は私が返事をする前に、玲斗を連れ去ってしまった。
どういうことー!?
「ほほう、あれは浮気と見た」
「うわぁぁあああああ!!」
私の後ろからニュッと出てきた霧やんにガチでビビってしまった。
霧やんを見ると、「そんな驚く?」みたいな顔をしている。
なんだコイツ。
「ちょっと霧やん!急に後ろから出てこないでよ!」
「ぎょめん」
「この野郎!!」
謝る気もないのかこの野郎!
「そんなことより、あれ、どう思うよ」
霧やんが玲斗達が言った方を見ながら言った。
さっき霧やんは浮気って言ってたけど、玲斗はそんなことをする人じゃない……はず。
「いや、あれは浮気よ」
「どわぁぁぁあああ!!」
「おー、村瀬さんおつー」
デ、デジャヴ……!
なんでみんな今日は背後から話しかけてくるの!?
やめてよ!!
「合崎さん、私も霧山くんと同じ意見よ。あれは浮気よ」
「浮気だな」
「いや、多分違うから」
「分からないじゃない。川島玲斗のファンクラブ新聞では熱愛報道は日常茶飯事だったもの」
ファンクラブ新聞ってなんだよ。
あれ?
「村瀬さん、なんで玲斗のファンクラブの情報を知ってるの?」
「私もファンクラブ会員だから」
お前も入っとるんかーい。
「これが新聞の熱愛報道一覧よ」
村瀬さんは私に少し分厚いノートを差し出してきた。
なんだこれ。
私はノートを開いた。
そこには玲斗の熱愛に関するファンクラブ新聞の切り取りがびっしり。
しかも書き込みや考察が書いてある。
「あ、あの〜、村瀬さん……?」
「なに?」
「玲斗のことは今でも好きなのでしょうか……?」
「好きではないわ」
ふぅ、よかったよかった。
「ガチ恋寄りの推しよ」
お前もかーい。
熱量がどっかの誰かさんと同じなんですけど?
――玲斗くんの魅力を私だけがわかってるの!玲斗くんは孤高の王子様で、私の太陽で、星で、宇宙で……!
よし、やめよう!
未来は考えることをやめた。
私はノートをめくって情報を確認した。
村瀬さんも五回くらい載ってるな。
あ、川岸さんもいる。
最近のは愛華が載ってるな。
体育祭からは私と玲斗の熱愛が多いな。
『合崎未来は川島玲斗にべったり!!』←それなぁ!?張り付きすぎよ!!
『合崎未来!川島玲斗にベタ惚れ!!』←玲人くんに近づくゴミ虫!!
『川島玲斗から見向きもされない日でも張り付く寄生虫!!』←いい表現!!
『合崎未来!!金魚のフン化!!』←上手い!!
私は無言で廊下の窓を開けた。
そして、外に向かってノートをぶん投げた。
「逆だよっっっっ!!」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!私の二年間の収集がぁぁぁああ!!」
「何がゴミ虫だよ!村瀬さん入れ替わりのこと知ってるよね!?」
「なんで私の書いた感想まで読むの!?」
「読むだろ!!」
全く、なんでこの学校の人はこうなんだ……。
あれ?
思わず外に投げちゃったけど、あれを誰かが拾ってたら……。
「イ゙ヤ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!ファンクラブ新聞の切り抜きィィイイ!!」
しまった!
この声は……!!
みなさんこんにちは!異世界系と現代系の両立が難しいことを学んだ春咲菜花です(笑)「メッチャツオイ王国の第一王女ですが、名前のせいで威厳ゼロです」と「転落事故で入れ替わり!」の両立がとてつもなく難しく、物語の投稿頻度ががどちらか一方に傾いてしまって、大変申し訳ない次第です。更新が遅れることもありますが、理解いただけると嬉しいです。さて、もうすぐハロウィンですね!ということで、ハロウィンスペシャルを書かせていただきます!!楽しんでいただけると嬉しいです!!




