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転落事故で入れ替わり!  作者: 春咲菜花
騒がしい日常編
48/58

第四十六話  浮気相手はまさかのあの人!?玲斗が気絶の大騒ぎ!!

前回までのあらすじ

やっほー!合崎未来だよ!!体育祭からヘトヘトの状態で家に帰ると、霧山瑠輝こと霧やんがクソゲーの「あなたといるとトゥインクルトゥインクル〜あなたと奏でる恋のメロディー〜」をプレイしてたの!私達がどうやっても進まなかったストーリーは、条件を満たさないと進めれないらしい!色々と気になって、調べてたら、みんなで「あなたといるとトゥインクルトゥインクル〜あなたと奏でる恋のメロディー〜」のプレイ動画を見ることに!!しかし、配信者がとんでもないことに??

ものの五分で実況者がブチギレた。


『何このゲーム、腹立つんだけど。マジクソゲーやな。制作会社どこだよ。は?『パトカーニナリタイシュウダン』?やば過ぎ。だからクソゲーなのか。はい、今回の配信は終了。クリアさせる気ないゲームはやりたくないんでね』


さっきまで明るい雰囲気だった実況者の顔が怖い。

スマホ越しでも感じる殺意。

私は静かにスマホをしまった。


「……パトカーニナリタイシュウダン?」


あ、そこ気になるんだ。


「パトカーニナリタイシュウダンは数々のクソゲーを世に放ち、毎回炎上してるゲーム制作会社だよ」

「なんで潰れないんだよ」

「炎上によって売り上げは伸びてるからな。もしかしたらこれが狙いってのもあるかもな」

「え?これ本気で作ってるらしいよ」


私の発言に二人は硬直した。

結構前にパトカーニナリタイシュウダンのSNSのつぶやき見てたら書いてあったんだよね。


「こんなに一生懸命作っているのに、どうして駄作駄作言われるんだろう」


って。


「いつもはこんなに酷くないんだけどなー。今回は炎上じゃなくて話題になりたかったんだろうな。結局、仕掛けが難し過ぎて誰一人解けなかったみたいだけど」

「パトカーニナリタイシュウダンはイラスト担当の人達の絵が上手いだけで、プログラマーや監督はゲーム作り下手だからね」


流石にそろそろ可哀想にも思えてきた。

ゲームをクリアできた人がいない。

なら、前例を作ればいいのでは?


「霧やん!」

「え?なに?」

「YouTuberデビューしよう!!」

「……え?えぇぇえぇぇぇぇえええ!!」


霧やんの叫び声が家中に響き渡った。

私と玲斗はあまりの声のデカさに、顔をしかめて耳を塞いだ。


「み、未来は俺を売るのか!?」

「誤解しそうなこと言わないで!」

「未来、人身売買は販売だぞ?」

「販売しねぇよ!!霧やんが高値で売れるならまだしも、こんな厨二病は誰も欲しがらないよ!!」

「あれ?なんかサラッとディスられた気が……」


YouTuberは人身売買じゃないこと知らないのかな?

そこまで馬鹿だったなんて……。


「おい未来、絶対失礼なこと考えてるよね?」

「うわぁー、決めつけはよくないんだよ?考えてたけど」

「考えてたんじゃねぇか!!」


なんだろう。霧やんがいつもよりうるさいな。


「さっきネットで見たところ、誰一人『あなたといるとトゥインクルトゥインクル〜あなたと奏でる恋のメロディー〜』はクリアできてる人がいないんだよ。なら、初のクリアした人になればバズる」

「バズるの?」

「バズるよ。YouTuberじゃなくてもVtuberとかでもできるし」

「えー、めんどくさーい」


私はなぜか嫌がる霧やんの耳元で囁いた。


「いろんな人からちやほやされるよ」

「やります」


即答じゃねぇか。

さっきまでの渋りなんだったん?


「あ、でも条件付きね」


霧やんは一つ条件を出した。

私と玲斗はニヤリと笑ってそれを承諾してやった。


「さて、そうと決まれば全クリ目指そうか」


――ピーンポーン


私がコントローラーを手に取った時、ちょうどインターホンが鳴った。


「俺行ってくるわ」

「マジで?ありがとー」


私と霧やんは玲斗に客人を任せてゲームをしようとした。

すると、玄関から断末魔が聞こえてきた。


「ぎゃぁぁああああああ!!」


スルーしようと思ったけど、流石に非情すぎるので様子を見に行くことにした。

そこで繰り広げられている光景に霧やんは絶句、私はブチギレ。

玲斗は知らない女性に抱きつかれていた。


「おい玲斗!!貴様どういうつもりだぁぁあああ??私という彼女がいながら浮気だと?ああん?」

「ちっ、違う!未来!話を聞け!」


これのどこが浮気じゃないんだ。

相手の女性がニヤリと笑って、玲斗を強く抱きしめる。


「やだ〜。玲斗くんってば、私のこと忘れちゃったの〜?」

「テメェは一回黙れ!」

「ギャハハッ!修羅場おもしれー!」


霧やんはあとで殴るとして、玲斗は殺す。

確実に殺す。

私はポケットからGのおもちゃを取り出した。

その瞬間、玲斗の顔が一瞬で曇った。

殺す。


「未来、マジでそれはシャレにならん。やめろ」

「浮気する方が悪いんだよ?」

「そうだよ、玲斗くん?」

「くん呼びやめろ!」


玲斗は慌てて女性の髪を引っ張った。

すると、ズルッと髪が外れた。


「え?カ、カツラ……?」

「ん?え?」


霧やんと私は戸惑っていた。


「あ!翠さん!!」


カツラの下から出てきた髪の毛の長さ!

並んだときに激似している麗しい顔!

玲斗の兄弟としか思えない!


「せーかーい♡」

「おいクソ兄貴。なんで女装してきた?危うく殺されるところだっただろうが!」

「玲斗、これは女装じゃないわ。コスプレよ」

「変わんねぇよ!!」

「見た目は男、中身は女。その名も!川島翠!!」


なんか始まったぞ。

話についていけない私と霧やんは埴輪みたいな顔をしている。

さっきの美女は翠さんで、玲斗の兄。

あ、浮気じゃないのか。


「よかったな」


霧やんが茶化すように言った。


「え!?あ、う、うん」


私、案外玲斗のこと好きなんだな。

なんだか照れくさくて、私は握りしめていたGのおもちゃを玲斗に投げてしまった。

そのGのおもちゃは玲斗の顔面に直撃。


「あっ」


玲斗は顔面蒼白で倒れた。

しばらく沈黙が続いた。


「す、すごーい!!気絶って本当にあったんだ!!」

「そんなこと言ってる場合か!!」


霧やんが珍しく鋭いツッコミを入れた。

翠さんはニヤニヤしながら玲斗の頬をつついた。


「えっへぇ、玲斗ってゴキブリが苦手なんだぁ」


明らかに悪いことを考えている。


「お前らちょっとは玲斗を心配しろー!!」

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