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第三十六話  なぜか借り物全員人間!?ついに始まった借り物競争!!

前回までのあらすじ

やー!!合崎未来だよ!!私!彼氏がいます!同じクラスで中身が入れ替わってる川島玲斗くんでーす!!私はこの物語で他のカレカノを知らないな。ちなみに親友の立花愛華と同居メンバーの霧山瑠輝は好きな人がいるみたい!しかも愛華が体育祭の借り物競争にいたずらしちゃったんだよ!!まぁ、クラス対抗リレーと棒倒しを終えて、玲斗からのセクハラを受けて、始まった借り物競争!愛華の企みは阻止できるのか!?

私は玲斗の顎をしたからアッパーカットでぶん殴った。


「「おぉ〜!」」


霧やんと嶺音が拍手した。

どうや。

これがセクハラされた女子の反撃よ。


「流石合崎さん!調子に乗ったケモノを落ち着かせるとは!」

「きっと玲斗は発情期だったんだよ、未来。許してやって……」

「お〜ま〜え〜ら〜?」


玲斗は顎を押さえながら立ち上がった。

あー、やっちまった。

逃げないとな。

そう思った時、タイミングよくアナウンスが入った。


「さて!次は大盛り上がりの競技!二年生の借り物競争!!」

「よし!霧やん、嶺音、逃げるよ!っておいぃぃいい!!裏切り者ーー!!」


霧やんと嶺音は一目散に逃げて行った。

裏切り者……。

玲斗は私を後ろからなぜかハチマキを巻いてきた。

なぜ二重?

そして私が巻いていたハチマキをほどいた。

あ、そういうこと!?

しかも後ろから抱きしめてきた。

わぁぁぁぁああああああ!!


「未来、覚えとけよ?」

「ヌゥゥゥゥゥウウウン!!」


我ながら声がいい!!

嘘、私の彼氏イケメンすぎでは?


◇◆◇


はい借り物競争に出る人の振り返り〜。

安斎千佳、合崎未来(川島玲斗)、村瀬恵麻、橋本朝日、以上。

合崎未来(川島玲斗)ここね、テスト出るから。

私がヨロヨロと客席に戻ると、何事もなかったかのように霧やんが「おかえり」と言って出迎えてくれた。

この野郎なかったことにしようとしてやがる。

私が睨むと霧やんは少し申し訳なさそうにした。


「玲斗めっちゃ本気モードだったけど……生きてる?」

「ほぼ死んでる。まさか地雷踏んだだけであんなに積極的になるなんて……」

「あはは〜、玲斗は普段俺に遠慮してなにもしないでいるからな〜。でもまさか嶺音を落ち着かせるために『友達の延長線』って言い出すなんてね。ドン引きだよ」

「やめて、刺さるから」


そんな会話をしていると、選手が入場した。

うちの学校は一学年五クラスある。

だから五回に分けてリレーが行われる。

三組は当然三番目だ。


「一組の選手が入場します!」


あ、嶺音だ。

一組だったんだ。

私が手を振ると、嶺音は嬉しそうに笑った。


「あー、あいつ後で殴られるわ」

「誰に?」

「…………自分で考えたほうがいいよ?お姉ちゃん?」


煽られたような……。

気のせいか。


「それでは!位置について!!よーいドン!!」


司会の合図と同時にピストルが鳴った。

校庭の四分の位置くらいの地点にお題の紙がおいてあるから、それを回収してお題を探してゴールするという一般的なルールだ。

ただ、この競技は得点には入らない。

いや、厳密には入るのだが、クラス対抗ではなくクラスメイト対抗とかいう意味わからんルールなのである。

ビリの人の速さで決まるみたいなもんだ。

まぁ、全員がゴールするまでのタイムを競うということだ。

嶺音は運動神経がいいらしく、すぐにお題地点についた。

さっきの考えれば当たり前か。

そしてお題の紙を開いて、あたりを見回した。


「……」


すっごい微妙な顔してるけど……。


「玲斗!!髪の毛よこせ!!」

「「は!?」」


髪の毛!?

嶺音は私の近くまで来て、髪の毛を一本引きちぎって走り去っていった。

え?

え?

お題なんなの?

川島玲斗の髪の毛なの!?


「一着!紅木嶺音くん!!」

「一組は割と運動部多いんだな」


霧やんが隣で呟いた。

ちなみに私は帰宅部でーす!!

霧やんも玲斗も帰宅部だよ。

部活は任意だからね。


「全員がゴールしました!!さて、お題確認です!」


そう言って松原先輩は選手の元へ駆け寄った。

ビリの人から発表していくようだ。


「さてさて、一着の紅木嶺音くんは〜??人気者の髪の毛!」


キモォォォォォオオオ!!

少しは動じてー?

少しは戸惑ってー?


「これは誰の髪の毛ですか?」

「川島玲斗くんの髪の毛です!!」

「キャァァァアアア」


女子が悲鳴を上げた。

やっぱ色々おかしいわ、この学校。


◇◆◇


「さて、みなさん!借り物競争も中盤となりました!!次は二年三組の借り物競争です!!」


玲斗達がレーンに並んだ。

やっべぇ、玲斗を応援する気になれない。

よし、村瀬さんを応援しよう。


「位置について!よーい!ドン!」


スタートと同時に、玲斗が爆速でお題を取りに行った。


「やべぇ!合崎早ぇ!」


違うんだよ。

あれは私じゃないんだよ。


「おっと、早くもお題地点についた選手がいるようです!」


玲斗は少し悩んだような仕草をした。

そして、自分の足元にあった紙を拾い上げて開いた。


「ちなみに一番盛り上がるのは二年三組だと予想されています。その理由はお題にあります!みなさん予想してくださいね!!」


あの実況余計なこと言いやがって!

お題を見た玲斗は不敵な笑みを浮かべてうちのクラスに飛んできた。

嘘でしょ!?

まさか愛華の「好きな人」を引いたんじゃ……。


「玲斗!来て!」


やっぱり引いてない!?

なんなら千佳までやってきた。

千佳は愛華を連れて行くようだ。

えぇ……。

私は渋々立ち上がった。

並んで走ろうかと思ったけど、玲斗が私の手を取って走り出した。


「ちょっと……!」

「このまま行こう」

「お題は?」

「ないしょー」


まったく。

そういう無茶振り、やめてほしいけど嫌じゃないんだよな。

チラッと後ろを見ると、村瀬さんが霧やんを連れているのが見えた。

え?

なに?

うちのクラスの借り物人間が多すぎない?

橋本くんは松原先輩を連れている。

なんだこの借り人競走。

玲斗に手を引かれたまま、半ば引きずられるようにゴールへ走る。


「おっとー!二年三組、全員なぜか人を連れてきている!これは予想外の展開です!」


実況の声がさらに観客を煽る。

嘘こけ、さっき一番盛り上がるとか言っとったやろ!

白々しっ!

客席からも笑いと歓声が混じっている。


「一着は合崎未来さん!!」


うわぁ、恥ずかしい……。

続いて、千佳が愛華を伴ってゴール。


「二着!安斎千佳くん!三着!村瀬恵麻さん!!おーっと、こちらもクラスメイト同士!」


そして最後に橋本くんと松原先輩。


「四着は橋本朝日くんと私、松原楠雄です!!」


ねぇ、この実況巻き込まれたことすごい喜んでない?


「それでは気になるお題を確認しましょう!」


実況の声に会場がざわついた。

千佳と村瀬さんと橋本くんはなんだろうな。


「四着の橋本くんのお題は、先輩です!!なぜ私なんでしょうか?」

「野球部の先輩だから」

「……え?君野球部?」

「幽霊部員です」

「スゥゥゥウウ!君、今日の放課後時間あるかい?」


あ、橋本くん死んだな。

「え?」を連呼している。

松原先輩は部活熱心で厳しいって聞いたからなぁ。


「さて、三着は落ち着きがない人!」

「あー」


私は思わず声に出してしまった。

確かに落ち着きはない。

ツボ浅いし。


「続きまして、二着の発表です!!」

みなさんこんにちは春咲菜花です!今回はボツ設定を上げていこうと思います!

未来のお姉さんいたじゃないですか?第八話で登場した未来の姉、実は第四話で登場させようかと思ってたんですよ。「ううん。そこは来客用の部屋。姉がよく客人を招くから」「あぁ、そういう……。…………姉!?」ここで判明しますね?で、「安心して、お姉ちゃんは大学生で、彼氏と同居!家に帰ってこないから!」ここが元々「安心して、お姉ちゃんは引きこもりだから!」になる予定でした!でも続きが書けなくなったんでやめた次第です!以上、ボツ設定でした!!

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