第三十五話 体育祭は波乱続き!?地雷を踏まれて怒ったスケベ親父(玲斗)!!
前回までのあらすじ
やあみんな!!川島玲斗と入れ替わった合崎未来だよ!!もうそろそろこの辺のあらすじは省くね!さて、みんなが私達の背中を押したこともあって、ついに私と玲斗はカレカノになりました〜!いえ〜い!そして迎えた体育祭!愛華が借り物競争のお題に「好きな人」を入れたと言っていたから超不安!なんだか玲斗も悪い顔してたし。まぁ、そんなことは一旦置いておいて、無事にクラス対抗リレーと棒倒し(仮)を終わらせた私達!いつメンの霧山瑠輝がいないことに目を洗いに行ったから、迎えに行くことになったけどさらなる波乱が〜!?
砂まみれのグラウンドを見ながら、私達は霧やんのところへ向かった。
「目っがぁぁぁああああああ」
どこの水道使ってるのかと迷っていたら霧やんの悲痛な叫び声が聞こえてきた。
体育館横の水道で全身全霊で目を洗っている霧やん。
「やべぇ、近づきたくねぇ」
「そんなこと言わないであげて。砂取るのに全力なんだから」
「全力すぎんだろ」
私は霧やんに近づいた。
そして、肩を叩くと霧やんがこっちを向いた。
あ、コイツ……。
そう思った時には遅かった。
上向きにされていた水道は全力で水が出てたため、水が当たってた霧やんの顔がずれて水が全力で上に向かって放射された。
雨かな?
ってくらい水が空から降ってくる。
私達はそんな様子をただ呆然とみていた。
「…………」
「…………」
「…………って!止めろ!!」
◇◆◇
「いやぁ、濡れた濡れた〜」
私達はタオルで交代しながら頭を拭いていた。
これから始まる競技とかは一年生と三年生が主体だし、しばらくは二年生は競技に出ないから暇なのだ。
「にしても、リレーとか無事に終わってよかったな」
「無事か?」
玲斗の何気ない一言に、霧やんは自分の目を指さした。
その目は死ぬほど充血している。
いつか血が出るんじゃないかってくらい充血している。
「そういえば霧やんのポエムノート、最近見てないけど書いてるの?」
「あ、確かに。あれからポエムの確認してないな」
「しなくていいから!書いてるけどしなくていいから!!」
「ええ〜。書いてるなら見せてよ」
私が不満を口にすると、霧やんは親の仇かという目で私を見た。
あ、実の親は一緒だから別の例えがいいかも。
うーん。
「マイケルの仇?」
「誰だよマイケル」
おっと口に出ちゃった。
玲斗にツッコまれたし。
「とにかく!ポエムノートは絶対見せないからな!」
「「ケチ」」
霧やんの宣言に「ケチ」と言ったら、まさかの玲斗とのハモり。
私と玲斗は顔を見合わせた。
「お前ら仲良いよな」
「カップルなんで」
「うーわ、惚気ですかぁ〜?腹立つんですけどぉ〜」
あ、まずい。
霧やんに彼女いないという言ってはいけない禁句ワードを言ってしまった。
ま、玲斗の自業自得だな。
ほっとこ。
「悪いな霧やん。彼女いない歴=年齢のお前とはもう仲良くできなさそうだ」
年齢っつても十三とか十四だよね?
そんなにじゃない?
十七とか二十ならまだしも、十三とか十四はそんなだよね?
「酷いな!まだ中二だから!これからだから!」
「そんな強がらなくてもいいんだ。お前は彼女いない歴=年齢の悲しいやつになるんだ」
「断定すんなよ!俺にだって好きな人くらいいるしぃ〜!」
私はそのワードを聞いて、勢いよく霧やんの肩を掴んだ。
「Kwsk」
「なんて?」
「わかってるでしょ?自称オタクならネット用語くらい」
「知ってるけど、聞こえなかったことにするって選択肢は?」
「ない」
「ヌゥン……」
心底嫌そうな顔をする霧やんは、頭を拭いていたタオルに顔を埋めた。
顔は隠れているが、耳が赤いから照れているのが分かる。
トマトかなってくらい赤い。
えぇ!?
私の弟かっわいっ!!
婿には行かせん!
「誰かとまでは言わなくていいからお姉ちゃんにタイプだけでも言ってみ?」
「未来は姉だけど姉じゃねぇだろ!!」
「じゃあ、お兄ちゃんに言ってみ?」
「お前には血は繋がってねぇよ!!」
この弟め。
未来の義兄になんっつうこと言うねん。
「……まぁ、タイプくらいなら……」
よっしゃぁぁぁあぁぁああああああ!!
内心お祭り状態なのはさておき、霧やんの声に耳を澄ます。
「お、同じクラスで……笑顔がめちゃくちゃ可愛くて……運動神経がいい」
ん?
私は超ピュアな顔で自分を指さした。
玲斗が口を抑えて絶句してる。
「お前じゃねぇよ!!」
「やっだもう霧やんってばぁ。お姉ちゃんが好きすぎるからって恋愛対象にしないでよ〜」
「やばい、これまで以上に未来を殴りたくなった」
「ごめんて。……あれ?なんか向こうの方で死ぬほど砂埃たってない?」
私がそう言うと霧やんは全力で逃げの姿勢を取った。
私はガッチリ霧やんの腕を掴んだ。
「あれ人間が起こしてる土埃じゃない?」
「何なわけな――あるわ。あれ人間じゃん」
私と霧やんが土埃を分析している間、玲斗だけは違う対応をしていた。
頬はピクついていて、呆れたような顔をしている。
豆粒大だった人間はかなり近くに来て、急ブレーキをかけて玲斗(私)の前にひざまずいた。
「合崎未来さぁぁぁあああん!!」
「ん?」
「俺とぉぉぉおお!!付き合ってくださぁぁぁあああいぃぃぃいい!!」
そう言ってぶっ飛んできた人はハチマキを外して玲斗に差し出した。
ハチマキの交換。
それは告白の意味もある。
だから「これ、ハチマキ」「え?それって……」「そうだけど……嫌?」みたいにさり気なく渡すもんだよね?
思っきし告るなら意味ないよね?
別にいいけど。
「ごっめぇん、私彼氏いるからぁ〜」
おい玲斗、私の意向を無視して断るんじゃない。
男子は私(玲斗)の方を向いた。
え?
まさか玲斗の知り合い?
「玲斗ぉぉおおお!!貴様ぁぁあああ!!俺と合崎さんと俺の恋を応援するってぇぇぇええ!!」
「え?玲斗、そうなの?」
私は思わず玲斗に聞いた。
玲斗は怒りMAXの顔で男の人の頭をぶん殴った。
「そんなこと言ってねぇよ!!」
◇◆◇
さっきぶっ飛んできた人は、紅木嶺音というらしい。
玲斗の数少ない友達で、私のラブレターの回収を頼んでいた張本人らしい。
というかラブレター回収の話も初めて聞いたけどな。
「なるほど、入れ替わってたのか……。玲斗貴様ぁぁぁあああ!!合崎さんと入れ替わってる上に付き合ってるとか羨ましいなオイィィイイ!!」
あ、どう転んでも「玲斗貴様ぁぁああああ!!」ってなるんだ。
「大丈夫だよ嶺音。私と玲斗は友達の延長線みたいなもんだから」
私が言うと、嶺音はホッとしたような顔をした。
一方で霧やんは冷や汗をかいて固まった。
どうしたんだろう。
「ほぉう?」
おっと地雷を踏み抜いたようだ。
玲斗が超怖い顔で私を見ている。
嶺音はそれに気づいてみるみる青ざめていった。
回答しくったぁぁぁあああ!
やばい!
遺書を書かないといけないかも!!
拝啓、あのお父さんお母さん。
私は彼氏の地雷を踏み抜いてしまって殺されてしまうようです。
今まで育ててくれてありがとうございます。
そして、こんな死に方をする私をお許しください。
敬具、あなた達の愛する娘より。
私はうつむいた。
冷や汗が顎をつたって地面に落ちて染み込んだ。
そんな冷や汗でビッチャビチャな顎を、玲斗が人差し指で上に上げた。
これは顎クイというやつでは〜〜??
ん〜〜??
誰も私達の顎クイなんて求めてないよ〜〜??
「未来」
うわっ、無駄にイケボだ。
私の体だけどね?
例えば私達のカプが「れいみら」だった場合、このシーンが来た瞬間に「みられい」になるからね?
中身的には「れいみら」だとしても、絵面的には「みられい」だからね?
「このままキスしてやってもいいんだぞ?」
アホなのかなぁ〜?
あのね、人前でキスてお前ふざけとんのか?
ファーストキスやぞ?
重宝しろや。
てかコイツこんな恥ずかしいこと普通に言う人だっけ?
あ、正気じゃないのかコイツ。
私は玲斗の顎をしたからぶん殴った。
これぞアッパーカットだ。
みなさんこんにちは春咲菜花です!今回は割とラブコメシーンが多めでしたがいかがでしたか?私は照れながら書いてましたね。一応思春期なんで(笑)「でもこれはラブコメだ!みなさんのためにも少しはイチャイチャ展開を書かねば!」と思い、頑張って書きました!世の小説家さん達は素晴らしい。こんなに恥ずかしいものを平然と書いてらっしゃるなんて……。見習わねば……。さて、体育祭パート三話目ですが楽しんでおられますか〜?私の作品を読んでいる方々がどれくらいの年齢層にいらっしゃるのか分かりませんが、楽しんでいただければ幸いです!!良ければ感想とかくださいね〜!!それではみなさんまた次回お会いしましょう!!あと、あとがきを少しは書きたいので、次回からは裏設定やボツ展開も公開しますので、よければ!!




