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転落事故で入れ替わり!  作者: 春咲菜花
入れ替わり生活編
13/45

第十三話   入れ替わり一ヶ月目!?反省会とお出かけ準備!!

前回までのあらすじ

やあ、Gのいたずらでおなじみ合崎未来だよ!なんだかんだあって学校で孤高の王子様と称される川島玲斗と入れ替わって同居を始めた私!玲斗がGを嫌ってるのを知った上でGのおもちゃでいたずらしてたら、まさかの仕返しされちゃって!激辛ペペロンチーノを作ってきたんだよ!?私からいの苦手なのにぃ!!

私は玲斗のペペロンチーノ(地獄盛り)を一口、恐る恐る食べた。


「辛っ!!」


口の中で火山が大噴火した。

辛い、口の中が焼けそう!


「ハハハッ、辛い?やっぱちょっと唐辛子入れすぎたかなぁ〜?っていうか七味とラー油も足してみる?」

「鬼!」

「お前には言われたくない。あっ、そうそう、デザートあるよ?」


そう言って玲斗が冷蔵庫から取り出したのはわらび餅だった。

神なのか悪魔なのか。


「黒蜜たっぷりわらび餅。あと、ちょびっとだけワサビ」

「聞き捨てならぬ単語が聞こえたような……」


玲斗はニッコリと笑った。

この野郎。


「さっきのG三連発の復讐はこれでさせてもらった。これでおあいこだ」


私は目を潤ませながら水をがぶ飲みしつつ、わらび餅をチラ見する。

普通に美味しそうなんだよなぁ。

私は一口わらび餅も食べてみることにした。


「だぁぁぁぁあああ!!辛い!ちょっとじゃないじゃん!!誰だよワサビとわらび餅を合わせたやつ!!食文化に喧嘩売ってんのかぁあああ!!」


玲斗はゲラゲラ笑っていた。

テーブルを叩きながら。

楽しそうにしやがって!


「ふっ……ふふ……くっ……最高……!腹筋崩壊する……!!」


玲斗は涙目で笑い転げている。

こいつ完全に悪役だろ。

私はじっと玲斗を見つめながら、静かに立ち上がった。


「……おい未来。な、なんだその目。怖い怖い怖い怖い!ちょ、落ち着こう!?」

「大丈夫だよ玲斗。落ち着いてるよ。すっご〜く冷静」

「それが一番怖ぇんだよ!!み、みみみみみ未来!平和条約を結ぼう!!」


いきなりなんだ。

平和条約なんてきちんと結べるわけがないだろうに。


「却下」


私はさっき洗面所から回収したGのおもちゃを玲斗に投げつけた。


◇◆◇


――一ヶ月後


入れ替わりから一ヶ月。

私達は普通に生活できるほどになっていた。

何一つ違和感のない私達。

玲斗も私も学校では関わらない。

でも、私達は家が一緒だからいつもしているのだ。

一日の振り返りを。


「今日の振り返り!玲斗!男子との距離が近い!」

「仕方ねぇだろ!向こうが近づいてくるんだから!!」

「でも玲斗は今女子してるんだよ!?むやみやたらにニコってしたらドキッとされちゃうでしょ!?本気で好かれたらどうすんの!?」

「黙れ自意識過剰!」


私と玲斗の反省会は、ほぼ戦争かな?って勢いで行われる。

いつも通りだから心配はしないでほしい。


「流石の俺だって『あ、この子いい香りする』って言われたときは全力で逃げたわ!!」

「逃げるだけじゃ駄目だよ!殺さないと!」

「シンプルに殺そうとしないで!!」


ねぇ、信じられる!?

玲斗ってば私の身体で男子と仲良くするんだよ!?

ありえないんだけど!!


「そういうお前だって女子と仲良くすんな!!」

「えー?仲良くなっちゃうもんは仕方ないじゃん?」

「あれは普通のガールズトークだからセーフ!」

「アホか!?アホなのか!?俺の身体でガールズトークしてんじゃねぇよ!!」

「いや、ガールズトークは女子のたしなみだよ?一日二十五回はしないと女子は飢え死ぬんだよ?私に死ねっていうの?」


玲斗は不審そうな目で私を見てから何かを考え始めた。

そしてスマホを取り出して何かを調べ始めた。


「嘘こけ!!」

「今何を調べたの?」


玲斗は目を逸らした。

私は玲斗の手からスマホを取り上げて、検索履歴を見た。


『女子 会話 平均回数』

『女子 会話 一日二十五回』

『ガールズトーク 命に関わる?』

『女子 しゃべらないと死ぬ 嘘?』


「ブッ……」


ちゃんと調べてやがる。

おもろい。


「ねぇ……ほんとに信じかけてたでしょ?」

「う、うるせぇ!一瞬だ、一瞬信じただけだ!!」


信じたんじゃん。

玲斗は顔を赤くして、スマホを奪い返そうと手を伸ばしてくる。

私は華麗に避けながら他の検索履歴も見た。


『女子 スカート 風対策』

『女子 メイク 命にかかわる?』

『女子 声の出し方 柔らかく』

『ラーメン すすり方』

『口笛 コツ』


あ、もう無理。


「ブハッ!あはははっ!!」


お腹の底から笑いが込み上げてきた。


「ねぇ、めっちゃ頑張ってるじゃん!!かわいいかよ!!」


玲斗は顔を真っ赤にして、スマホをひったくるように奪い返した。


「見んなっつってんだろ!!」

「いやいや、ちょっとこれは……努力の天才かもしれん……」

「うるせぇ!!」


玲斗はスマホを握りしめて、耳まで真っ赤にしていた。


「……マジで、お前。わざとだろ……恥かかせるのが趣味なんか……?」

「違うってば!いや、ちょっと面白かったのは否定しないけど」

「否定しろ」


いや、人の不幸は蜜の味って言うから。

人の不幸を聞いて「可哀想」とか言う人は腹黒だと思ってる。


「てか、ラーメンのすすり方って……」

「すすれねぇんだよ!」

「そんなことよりさ」

「俺の渾身の開き直りをスルーすんな」

「デパート行かない?」

「は?」


◇◆◇


「あのな、何で俺は着飾られてるんだ?」

「え?女子は着飾るもんだから」

「あのな、たかがデパート行くだけにメイクまでするか!?」

「チッチッチ。分かってないな、玲斗氏は」


私が言うと、玲斗はムスッとした顔をした。

いや、本当に玲斗は何も分かってない。

私は今の自分の体の胸元に手を当ててドヤ顔をした。


「今の私は学年人気ナンバーワンの孤高の王子様こと川島玲斗だよ!」

「俺の顔で言うな!!」

「その玲斗の隣を歩くには合崎未来を超絶美人からこの世で一番の美人にしないと!!」

「グレードアップさせるな!」

「はい、口閉じて」


私は玲斗の口を無理やり閉じて化粧を始めた。

自分の顔に化粧するのなんて滅多にないし、新鮮だな。

化粧をした私は輝いていた。


「まぶっ」

「おい、なんで目を瞑るんだ」

「失明防止」

「失明防止!?」

「さぁ玲斗さん!デパートに行きますぜぇ!」

「え?え?おい!!」

みなさんこんにちは春咲菜花です!あとがきではお久しぶりです!!サボってました!!さて、みなさまにご報告があります!この度、「転落事後で入れ替わり!」が日間現実世界ランキングにランクインしました!!なんと62位です!ありがとうございます!嬉しい限りです!他の短編小説は何度かランクインしていますが、連載中のものは初めてです!これからもみなさまを飽きさせないような展開をご用意しますので、ぜひ御覧ください!!良ければブクマ、グッド、リアクション、レビューお願いします!それでは!

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