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第一話    どうしてこうなった!?私とあなたの入れ替わり!!

あの日、あの場所で、あの階段で、五時間目の移動教室の最中、中身が入れ替わったんだ。


◇◆◇


「やっば〜い!遅刻する〜!うぼぉぉぉおおお!!」


私は五時間目の授業の前に一眠りしていて、ガッツリ遅刻しそうになっていた。

今は変な声を上げながら廊下を爆速で走っている所だ。

階段一段飛ばしした方が早いな。

私は一段飛ばしで階段を登り始めた。

あとちょっとで踊り場という所で盛大に踏み外した。

次の瞬間、視界がひっくり返った

あ、やばい。

遅刻する。


「ぎゃぁぁあああああ!!」

「うわぁぁあああああ!!」


どうやらちゃんと階段から落ちたようだ。

でも痛くない。


「いやぁ、よかったぁ。階段にも車で事故った時に出るアレが付いてて。なんて名前だっけな?」


あれ?

なんか声低くなった?

というかなんか体が重いな。

私は一番重みのある腹の辺りを見た。

女の子……?

でも、前に女の子はいなかったような……。


「大丈夫か?」

「はい、大丈夫です」

「「ん?」」


私の声?

私はお腹に乗ってる子の顔を見た。

この超絶美人は……!


「私!?」

「俺!?」


なんでなんで!?

なんで目の前に私がいるの!?


「お、おおおおおお落ち着いてください!」

「お前が落ち着け!」


――キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴ってしまった。

やばい、遅刻する。

私は立ち上がった。


「おい、お前まさか……!」

「私はこのまま授業に行くぜ!」


私はその場から爆速で立ち去ろうとした。

けど、ぶつかった人は追いかけてきた。


「何言ってんだ!止まれ!おぉい!!」


◇◆◇


「で、入れ替わっちゃったんです」


私とぶつかった人は保健室で先生に話をしていた。

先生は怪訝な顔をしている。

いや、分かるよ?

信じられないのは分かるけど入れ替わっちゃったんだから仕方なくない?


「あ、自己紹介まだでしたね。私は三年三組の合崎未来」

「三年三組の川島玲斗」

「オッケー、玲斗ね」


ん?

あっ。同じクラスだったんだ。

しかも男子か。

まぁ、三年生始まったばっかだし仕方ないよね。


「待って、階段から落ちてきた女子を受け止めようとしたら入れ替わったんだよね?」


先生が聞いてきた。

私達は二人で頷いた。


「どうしましょうこれ……」

「どうもできないわね……。一回頭触ってもいい?」

「どうぞ」


なんだろう。

怪我の確認かな?

先生は私と玲斗の頭を鷲掴みにした。


「え?」


そして、思いっきり二つの頭をぶつけた。


「痛っ!」

「いった!」

「どう?戻った?」


やり方が強引すぎる……。

ギリギリ訴えれそう……。


「戻るわけねぇだろ!お花畑思考が!」


そう言って玲斗は先生の頭を引っ叩いた。

え?

それ大丈夫なの?


「まぁ、お遊びは程々にしておいて、どうするよ。これ」

「俺が聞きてぇわ!」


すごい、玲斗!

ツッコミがキレッキレッ!


「お互い異性だし……ね?」

「ね?じゃない!それが一番困ってんだよ!」

「ハッ、トイレか」


私は二人が何を言っているのか察した。


「遅っ!」


確かにそうだな。

まぁ、大丈夫だろ。


「へーきへーき、ここ物語の世界だし、トイレ行きたくなることないから」

「アウトアウトアウト!哲学的なこと言い始めるのやめろ!」

「え〜」


だってこの世界って物語の可能性もあるじゃん。

もしかしたらこの出来事全部夢なんじゃないかとか。

好きと愛って何が違うんだろう。

みたいな。


「親とか友達にも言えないしねぇ……」


先生が本気で困ったように言った。

そもそも言っても信じてくれなさそうだし。


「言ったら変な研究所とか連れてかれるんじゃねぇか?」

「もしかして私が美人だから!?」

「鏡見ろボケ。一般住民と変わんねぇよ」

「うっ……」


ここは男子が女子可哀想と思わせるあのポーズをするしかない。

私は床に這いつくばって腕断ちをした。

あとは左手を口元に持っていくだけ。

よし出来た!

悲劇のヒロインポーズ!


「そんな事言わないでよ!自己肯定感が高いほうがいいじゃない!」

「ブッ……」

「やめろ!俺の体でそんなポーズするんじゃねぇ!!あと変なセリフも言うな!」


先生は思いっきり吹き出して、玲斗は恥ずかしそうに叫んだ。

ふへへへへ。

私の顔面に向かってそういう事言うからこうなるんだよ。


「それよりも、元に戻ることが大事じゃない?」


私は立ち上がりながら言った。


「大事だけどな!簡単に戻れてたら苦労しねぇよ!」

「頭ぶつけるのも駄目だったしね。あっ」


先生がなにか考えついたのか、声を上げた。


「とりあえず授業に行こうか」


私と玲斗はずっこけた。

こうして私達は保健室から追い出された。


「で、どうするの?お互いのフリでもして過ごすしかなくない?」

「まぁ、そうだよな。演じきれよ?」


目の前には理科室のドアがある。

正直……。

私は玲斗と接点ないから分かんないんだよぉぉぉおお!!

玲斗は理科室のドアを開けた。


「合崎!川島!遅いぞ!」


先生がデカい声で私達を出迎えた。

怒ってるぅ……。


「すみませんね〜、先生。私達階段から落ちちゃったんですよ〜」


え?

私は横にいる中身玲斗の自分を見た。

何かすごい私に似てるんですけどぉぉぉおおお!?


「合崎が言うことは信用できん!川島!事実か?」


えっと……。

玲斗のキャラが分かんないけど、一回大人しい系で行くか。


「はい、事実です。階段から合崎が降ってきて下敷きになっちゃったんですよ」


私は少し微笑んだ。

その瞬間、理科室内で悲鳴が上がった。


「孤高の王子様が……」

「玲斗が……」

「「笑った!?」」


ん!?

待って待って!?

孤高の王子様って何!?

ん?

何か寒い……。

私は恐る恐る玲斗を見た。

玲斗は少し笑いながら私を冷たい視線で見ていた。

体感温度マイナス10℃。

クソ寒い……。


「ちょっと〜!未来ってばまた階段から落ちたの〜?」

「そそっかしいのも大概にしろよ」


私の友達の立花愛華と幼馴染の斎藤千佳が話しかけてきた。

千佳は女の子みたいな名前だけど男の子だよ。


「おい!合崎、川島!さっさと座れ!授業を再開するぞ!」


私と玲斗は席に座った。

ん?

あ、玲斗って私と同じ班だったの!?

初めて知った!


「じゃあ、遅れてきた理科の成績優秀な川島と、理科の成績クソド底辺な合崎に問題だ」


ちょっと先生!

私の成績が悪いことをバラさないでくださいよ!

なんて言えない。


「このあと中和の実験をするが、その時に使う液体を全て答えろ。はい、川島」


終わった。

みなさんこんにちは春咲菜花です!活動報告でも言った通り、オールギャグの「転落事故で入れ替わり!」を投稿することが出来ました〜!面白い話を作っていくので、みなさんよろしくお願いします!良ければブックマーク、レビュー、リアクション、感想、グッドなど、よろしくお願いします!ちなみに本当にトイレのシーンは書かないのでご了承ください!

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