骨の愛玩
凹凸がある方が望ましい 骨を磨く用の魂なので
花じゃなくても湖に浮かびたいので内側をまるくくり抜く
翅は得られないのでしょうやわい表皮と溶けていない骨ですから
太陽が甘そうなオレンジでもわたし青いまま沈む(どこから?)
「幸福は遅れて来るから逃げよう」は恋 でも気安く請け合って
「嫌われたくない」に「私も」って言えなかった違う愛だとしても
白昼夢はチーズ とろけていたいから「わたしを燃やして」とささやく
花冠を編む指の骨はきっと高く響くシのフラットに
雨に負けた傘を飼い猫に差し出し休暇とする梅雨の続き
もう嫌だ雲の向こうから洗濯物まで落ちる月白いまま