ストーリー6:女子3人のお出掛け
登場人物
ラムル、ポートル、バンズ、英雄リグール=ジュード(写真の様な止め画面のみ)、ピク、ピコ、ラムルが購入したAnn
※時節設定無し
惑星ノアーナの衛星となってしまった双子星リターナの画、
手前からラムルの宇宙船カーラントが着陸する(ステルスを効かせている表現を盛り込んで……)
宇宙船カーラントメインルーム内、ラムルと友人のポートル、バンズも居る。
ラムル「リターナ到着―。」
3人、シートから立ち上がる。
ラムル「今日こそは何か発見出来るといいねーポートルー。ジャン、留守番頼むわね。」
ジャン「了解しました。」
バンズ「ジャン、良い操縦だったよ。」
バンズによるジャンのカスタマイズが終わり、行動テストや操縦テストを含めた今回の旅行(?)である。
ラムルはそのアーレント=ナッグにジャンと名付けた。もちろんラムルの親友達には早々に紹介を済ませたのだった。
ポートル、バンズ「着いたー。」
バンズ「……てか、何回ここに来てるのか……。」
ポートル「まぁまぁ、ノアーナ人調査隊のリターナ遺跡発掘って事でー。貴重な金属でも見つかるかもよー。」
ラムル「さて降りますかー。」
3人、軽い宇宙服っぽい装備の画。
カーラントのハッチから出る。
ポートル「昔は惑星ノアーナと同じ綺麗な星だったんでしょ?……。ここ来る度に思うんだよなぁ。」
バンズ「そーそー。でも今はこの装備でなきゃ上陸出来ない。」
2人の前に出て重力制御シューズのスイッチを操作する仕草、
バンズ「重力だって変わってるし……。ほら、こんなの。」
フワフワ歩くバンズ、見ているラムルとポートル微笑む。
あちこち歩き回る画を数カット。
やがて3人はリターナの廃墟の一角へ……。
ポートル「ねぇねぇバンズ、見て見て!これって…⁉︎」
バンズ「はっ。これは!」
ラムル「この紋章!」紋章のカットin。
ラムル、バンズは顔を見合わせ、
バンズ「うん。リグール=ジュードの紋章だよ。」
ポートル「やったー今回はついに大発見―!」
ラムル「うん、これは、かの英雄の紋章で間違いないわよ。」
バンズ「でもノアーナに持って帰っても何の得にもならないけどね……。」
ポートルは何枚か画像を撮っている。
彼女らが見つけた紋章、それはリターナに伝わる英雄、リグール=ジュードの紋章であった。
ラムル「リグール=ジュードという人は、リターナの全てを背負って生きた人。平和を重んじ、自立移動惑星の脅威にも屈しなかった。彼が居たから今のノアーナが有る。平和と共生を私達に伝えてくださった方……。」
ポートル「忘れてはならない、ノアーナ人にとってこの紋章は、忘れてはいけないもの。」
ラムル「……今のノアーナ人、すっかり忘れてしまって、見ても分からないんじゃないだろうか……。」
バンズ「こんな廃墟に英雄の痕跡が残ってるなんて……。」
紋章のup画面からディゾルプ
英雄リグール=ジュード当時の姿のオーバーラップ(特徴を出した画で多少動き付ける)。
再び廃墟へ画面転換
バンズ「どうする?持って帰る?」
ラムル「ううん、画像だけ持ってこ。」
ラムルの手元UP、腕のモニターに紋章が見える。
ラムル「ジャン、画像転送するからメモリーお願い。」
ジャンoff「了解、ラムル様。」
ポートル「そーだね、持って帰ったところで、興味示す人、どれくらい居るか疑問だしね。」
画面転換、ノアーナに帰る宇宙船カーラントの画面。
ラムル「何事も起こらずに過ごしても、いずれはリターナみたいに滅んでいく……。その時ノアーナ人はどうするのかなぁ。」
バンズ「技術が今以上に進歩するから、その時代に生きる人が何とかするっしょー。」
ポートル「私だったら、その時は何処か違う惑星に引越したいなー。」
ラムル、バンズ声を揃え、
「それだー!」
バンズ「ポートル天才的意見! どこの惑星だっていずれは滅ぶ。だったらその前に移動すればいいよね。アタイも以前考えた事有るよ。」
ラムル「でもその時は移動先でゼロから始めなきゃ。やらなきゃいけない事が沢山あるけど。でもノアーナの技術力なら無理ではなさそうね……。」
ポートル「まだまだノアーナ星自体の異変は無いし、私達には問題じゃないけどねー。」
ノアーナ到着、そしてシューロン=ガルへ戻ってきた宇宙船カーラントの画。