ストーリー19:疑問
登場人物
グラン=ジョリー、管制官、総司令部オペレーター
地球連邦軍、ヒューマノイド=アーマーの格納庫。
グラン=ジョリー機のコクピット内。
グラン=ジョリーoff「あの時の薄っすら見え隠れしていた宇宙船、あれは何だったのだろう……。星と見間違えたのだろうか……。」
自問自答のグラン。
ペンダントの紋章をover-up。
グランoff「大気圏外のパトロールを強化する必要があるかもしれないな……。」
モニターon
グラン「先日の訓練中のデータを全てピックアップしておいてくれ。これからそっちへ向かう。」
管制官off「了解しました総督。準備しておきます。」
格納庫を去るグランの後ろ姿、画面fade-out。
一方地球連邦軍総司令部……。
オペレーター「総督、先の訓練中のデータ、抽出完了しました。地球磁場に若干の歪みが見られるものの問題無いデータでした。各ヒューマノイド=アーマー周囲に付きましても、同様のデータでした。」
オペレーター脇に立つグラン=ジョリー総督。
グラン「良かろう。ご苦労だった。次回戦闘訓練も周囲の警戒を怠らない様に頼む。」
Fade-out。
ノアーナ対策軍オートメッセージ(OM)
OM「こちらノアーナ対策軍。緊急事態、緊急事態。自立移動惑星G15接近中。ノアーナ全土の住民は、速やかに使用エネルギーを最小限に設定して暫く過ごして下さい。繰り返します。速やかに使用エネルギーを最小限に設定して暫く過ごして下さい。解除通信をお待ち下さい。解除通信をお待ち下さい。」
ノアーナ星の平和な日常、度々この時は非日常となる。
G15を安全な距離に回避するまで。
当のG15はと言えば、リターナ戦役の際、ノアーナまで影響を受けて消滅したと考えられている様で、特別探知しようとまでしてこないのだった。
暗い宇宙空間に、遠くからG15がゆっくりとやって来る画。
画面を通過して行く。
星の瞬き、そして暫くの時間が経過……。
OM「こちらはノアーナ対策軍。緊急事態宣言解除、緊急事態宣言解除。オートメッセージ終わります。」
ようやく緊張から解かれるノアーナ各都市のシーン数カット。