ストーリー8:宇宙(そら)へ
登場人物
ラムル、バンズ、ポートル、ジャン、ピク、ピコ
場所はバンズのドック内メインルーム、ラムル、バンズ、ポートルの3人。と、ラムルのAnn、ジャンも一緒に来ている。
ピクが飲み物を用意(頭のテーブル?の上にセット)して待機モードになるまでの画。
3人の座るシートが近づく。
バンズに一部始終を話すため、2人はドックへやってきたのだった。
バンズ「通信で話すと都合悪そうだから来てもらったけど、面白そうな話だね。」
ポートル「そうなの。妙な話でしょ?いくらRJ計画管理部の管理下だとしても、ロックは必要?って。」
バンズ「確かにデータは管理部持ちって事だから、RJ計画の済んだ惑星だと言えるね。……オケー、でそのデータを見させてね。」
ラムル「うん、お願い。ジャン、こっちに来て。」
バンズ「ピコ、こっちに来てジャンと同期して。」
ジャンとピコの同期する画。
バンズ「うん、OKみたい、ラムル。」
ラムル「ありがとう。それじゃあジャン、さっきの惑星データ、バンズに見せてあげて。」
ジャン「かしこまりました。」
惑星検索からパスワード要求までの一部始終の画のリピ。
バンズ「この惑星が既に管理下なのは間違いないね。管理部でもこれ以上の拡大データは保存されてないみたいよ。多分、それなりに遠い惑星なんだよ。」
ラムル「そっか。私はこの水の惑星がもっと綺麗な青の惑星なんじゃないかと思ってる。父曰く、水を多く湛えた星なんだって。」
バンズ「ふーん、それでもっと詳しく知りたいと?」
ラムル「うん。」
ポートル「私も一緒に探してた時には全く見つからずだったし、そうそう見つかるものじゃないでしょ?ノアーナの様な惑星があるなら私も見てみたい気はするんだけどさー。」
シートから立ち上がり、ジャンとピクの側に寄るバンズ。
バンズ「データありがとう、ジャン。(ジャンの頭ポンポン) さ、ピコ。このデータから現在地を割り出して。」
ジャンはラムルの側に来て待機モード。
ピコ「バン、惑星B4571捕獲。但しノアーナ星の磁場等の障害の為、画像データにまとまりません。」
バンズ「やっぱり……。宇宙に出ないと無理って事ねピコ。」
ピコ「その通りです。衛星リターナの公転周期も邪魔しています。よって、リターナより外側での再観測が必要です。」
3人、顔を見合わせる。
バンズ「……だそうよ。かなり遠い惑星みたい。他の手段としては、RJ計画管理部の持つ探査システムをパクっちゃうしかないね。どうやら私のシステムでは規模が小さ過ぎてダメー。これからどうする?ラムル?」
ラムル「そうね。管理部の規模を真似た設備、私達に直ぐには無理ね……。」
ラムルの見た目、バンズ、ポートルがお手上げジェスチャー。
ラムル「ジャン、ピコとコンタクト。同期して。」
ジャン、待機モードから起き、ピコの側へ。
画面はジャンとピコの同期シーン。
ラムル「ジャン、距離から推測出来る観測位置をメモリー。観測方法を教えて。」
ジャン「……途中に銀河は見当たらず。障害となるエネルギーの歪みも無し。よって衛星リターナの公転軌道より外へ出るだけで観測可能です。」
ラムル「OKジャン。今日は2人ともありがとう。助かったわ。……ジャンもピコもご苦労様。」
3人、顔を見合わせ、
ポートル「……って事は、管理部のシステムに頼らずにリターナの外までお出掛けねー。」
バンズ「やれやれ、管理部のシステムが手に入れば何のことはないのに……。」
ラムル「私のカーラントのステルス全開でお出掛けしましょ。」
いたずらっぽく微笑むラムル。