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閑話 その1

 まさり達が文芸部の部室で作業をしている時、その扉が開いた。


「ゆーかーりー!」

「ゆかり先輩!」

「大野さん、ベルさん!」

「「お帰りなさい!」」

「「ただいまー」」


 彼女らが現実世界に戻ってきたかなりお疲れなゆかりとベルを迎える。


「もう疲れたよー」

「早く家に帰って寝たいよな……」

「ゆかり先輩達が行ったところはそんなにきついところだったんですか!?」


 留美は心配そうに机の上に突っ伏している彼女らに問いかける。


「留美ちゃん、そうだったんだよー。明日は筋肉痛になりそう……」

「1度行けば分かる。この疲労感は尋常じゃないから」


 ゆかり達はそのままの体勢で彼女の問いかけに応じる。


「あたしは絶対に行きたくないな……今は過去形だけど」

「まさり先輩!?」

「僕もかな」

「栗原先輩も!?」


 まさりと栗原くんは少し嫌そうな、留美は少しハラハラしたような表情をしていた。

 それになぜ楽しそうなのかが気になった彼は「そう言う広瀬さんはどうなの?」と問いかける。


「うーんと……わたしは少しだけ興味があります。あくまで少しだけ(・・・・)ですよ?」

「留美ちゃんは冒険者だね……いずれ行ってみれば分かるよ」

「黒川先生に頼んでみます!」


 彼女は自分の意見を言うと、ゆかりに突っ込みが入った。

 留美は懲りずに作者に意地でも頼もうとする。

 そして、再び部室の扉が開き、「留美、どうしたの?」の女性が入ってきた。

 彼女はこの作品の作者である。


「ゆかりとベルはお疲れ様。まさり達は待たせちゃってごめんね?」

「黒川先生こそお疲れ様です!」

「「お疲れ様です!」」

「あの……大変申し訳ありませんが、わたし、ゆかり先輩達と同じ世界に行きたいです!」

「ゆかり達と同じところか……」

「どうでしょう……」

「残念ながら、1度行ったところはもう1度行ってもらうことはしないからなぁ……」

「……そんなぁ……」

「でも、次はみんなに行ってもらうところだから、ほとんど暇を持て余さなくて済むよ。留美が不満にならないかが心配だけど……」

「わたしはどこにでも行きますよ!」

「あたしも!」

「僕も!」

「ゆかり達もだよね?」


 まさりがゆかりとベルに問いかけるが、彼女らは眠りについていた。


 彼女が「2人とも、寝ちゃったね」と、栗原くんが「上原さん、今は休ませてあげようよ」と言ったのであった。

2017/05/07 本投稿

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