第1話 彼らの出会い
【作者より】
今回からコラボレーション編開始です。
『Endless Story』と私の友人が書いた作品である『Dream School』という作品のコラボレーションです。
※『Dream School』は小説投稿サイトには掲載されていませんので、ご了承ください。
すべての始まりは出会いから……。
この世界にも新たな出会いと別れがある……。
それが彼女らだ。
*
ゆかりとベルは作者からの指名により、まさりや栗原くん、留美を現代に残し、過去の世界にタイムスリップしたようだ。
地に足を踏み込むと不思議な感覚が彼女らを包み込む。
「ねぇ、ベル。ここはどこなの?」
細身の1人の少女が男性に問いかけた。
「ゆかり……。ここは過去のどこでもない世界らしい」
ベルと呼ばれた男性が答える。
彼もゆかりと呼ばれた女子と同じくらいの身長だ。
「ということは……。私達がいるところは過去の夢の世界ということなの!?」
「それしか言いようがないと思うけど……」
「なんというところに連れ出すんだ! 黒川先生は!」
「まぁ、仕方ないことだ。一応、この作品は番外編だぞ。他作品のキャラと触れ合える絶好のチャンスじゃないか!」
「そうだけどさ……」
ゆかりはそのことで苛立ちが起きたが、ベルが少し呆れた様子である。
「あっ、ここだと本名は通じないらしいからハンドルネームをつけた方がいいだろう?」
「うん! 実は私、名前を考えておいたんだ!」
「なんて、名前?」
「エーブ。ちなみにベルはホロね」
「なんたがなぁ……。まぁいいか」
*
「あなた達は……誰……?」
その時、1人の少女が彼女らに声をかけられた。
「私はエーブ」
「俺はホロ」
「はじめまして、私はセレス」
「はじめまして、俺はクラウドと申します」
彼女らは自己紹介をする。
「セレスさんとクラウドさん?」
ゆかり……ではなく、エーブがセレスとクラウドに声をかける。
彼女らは「ハイ」、「なんでしょう」と反応してきた。
「なんか、ここにきたときからずっとふわふわした感じがするんですが……」
「ここはどこでもない夢の世界ですから」
「最初は他次元からきた人達はよく仰っています」
「そうなのですか……」
彼女らが話している時、後ろから馬鹿でかい三角定規がエーブとホロにめがけて襲いかかる。
「わぁっ!」
「キャッ!」
彼女らはその三角定規の衝撃ににより、一瞬気絶した。
「「大丈夫ですか?」」
セレスとクラウドが気絶しているエーブ達に近づき、身体をさすっている時、そこにさらに女性が現れる。
「2人とも、見慣れない顔ね」
「「あなた(君)は」」
「私はここにいるセレスの師匠のアルヌワ。あなた達は?」
「私はゆ……失礼しました。エーブです」
「俺はベ……すみません。ホロです」
彼女らはアルヌワにも自己紹介をした。
「あなた達は何かできることがあるの?」
「俺の身体は伸縮自在です! ほら!」
「あら、凄いわね。エーブは魔術師?」
「ハ、ハイ。一応、拳銃も使えます」
「そうなんだ」
「そうだ! エーブさん達も私達と一緒に修行をしませんか?」
「いいんですか?」
「えぇ。俺達もきちんとバックアップしますので。そうですよね、アルヌワ?」
「そうね。分かったわ、クラウド」
こうして、エーブとホロ、セレス達が出会い、短い時間をともに過ごしていく――。
2016/07/23 本投稿