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シスターアナスタ
食堂の扉が開き、見知らぬ女性が入ってきた。
ソフィーは扉の方まで走って行った。何やら女性と二人で話し込んでいた。
二人は話終えると、こちらに向かってきた。
「シスターアナスタ、こちらは今日から仲間入りしたシスターシャルロットよ。」
シスターアナスタが手を差し出した。
「握手を求めてるの。」
ソフィーが耳打ちをした。
「よ、よろしくお願いします。」
差し出された手を握った。アナスタの手は氷の様な冷たさで、その手からは正気が感じられなかった。そしてアナスタが口を開いた。
「貴女も、あちらから参ったのですか?私と同じ匂いがします。」
そう言うと、私の顔をジッと見た。アナスタの目の瞳孔は開きっていた。
「こら~、そんなに二人で見つめあうな~!」
ソフィーは固まったままの私達の間に割って入った。
「ねえ、アナスタ。シスターカミーユ呼んできて?」
ソフィーはアナスタを追い出すと、私に近寄ってきた。
そして、私の手を握った。
「どうしたの?ソフィー?」
「私もシャルと握手~」
そう言いながら笑った。




