表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/19

消える共通点


さっきの雰囲気を断ち切りたくて、元気よくドアを開いた。目の前にシスターアナスタが立っていた。ビックリしているとアナスタが話しかけた。


「朝から元気ですね、シスターシャルロット。」


「ご、ごめんなさい。シスターアナスタ。」


「アナスタで結構ですよ?私もシャルとお呼びしてもかまわないかしら?」


シスターアナスタの言葉に首を縦に振った。それを見て、アナスタは笑った。

「朝ご飯の用意が出来たからソフィーとシャルを呼びに来たのよ。」


「本当?私お腹ペッコペコ。」

ご飯の話を聞いて、ソフィーはさっきの事など忘れてご飯を楽しみにしていた。


「ふふ、ソフィーは食いしん坊ね。でも最近食べ過ぎよ?気を付けなくちゃだめよ?食べ過ぎると、、、」


「分かってるよー。大丈夫。アナスタの分まで食べたりしないから。」

ソフィーはアナスタの話を途中で遮って答えた。アナスタの言いかけた先が気になって聞いてみた。


「アナスタ。さっき何を言いかけたの?」

アナスタはソフィーをちらっと見た。ソフィーは鼻歌を歌いながら先の方を歩いている。ソフィーに聞こえないようにこっそり耳打ちをした。


「シスターカミーユの作る料理はすごく美味しいから食べ過ぎちゃうの。だから、いっぱい食べて太ってしまった子はいつの間にか教会からいなくなっちゃうのよね。いなくなっちゃった子は二度と帰って来ないの。」


「どうして、、、?」


「私にも分からないのだけれど、いなくなる子達の共通点が太った子なの。それ以外の共通点はまだ見つけられないの。」

困った顔でアナスタは答えた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ