夢じゃない
「ねえ、シャル。」
服を脱ぎながら、ソフィーが話しかけてきた。
「なあに?」
「昨日の夜何処に行ってたの?」
ソフィーの言葉に耳を疑った。
まさか、昨日の出来事は、夢じゃ、、、ない?
ソフィーは固まった私に気付かずに、独り言のように話続けた。
「昨日、晩御飯食べすぎちゃって夜中に起きたの。隣を見たらシャルがいなくって、トイレかなって思ってたら、トイレに向かう途中に外を見たらシャルが外にいるのが見えたの。」
「そうなんだ、、、」
そう返すのが精一杯だった。その後のソフィーの話は上の空だった。必死に何も考えないようにしてシャワーを浴びた。話題を変えたくて、ソフィーに質問をした。
「ねえ、ソフィー。シスターって普段どんなお勤めをするの?」
「聖歌を歌って、恵まれない人の為に炊き出しをして、教会維持の為の資金集め、、、とかかな?」
「そうなんだ。私はいつからお勤めするの?」
「それは、シスターカミーユに聞かないと。」
ソフィーの言った名前にビクッと身体を震わせた。昨日あれを見た後で彼女と顔を合わせるのは少し気が引けた。彼女は私の方に気付いて振り向いてきていた。はっきりと目を合わせた訳じゃないけど、、、、