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約束


シスターカミーユは左右に揺れながら、その場から動かない。まさか、私の存在に気付いて、私が出てくるのを待ってるの?そんな不安が頭をよぎった。

いや、そんな筈ない。もう少し待ってみよう、冷静にならなくちゃ、、


私は自分に言い聞かせてシスターカミーユを木陰から見つめ続けた。

目が慣れてきて、ただの暗闇だと思っていた闇の中に、シスターカミーユともう一つ人影が見えた。誰か、、、いる?


シスターカミーユは誰かと会っていたのね。

耳を澄ますと何か話しているようだった。


「、、約束を忘れた訳じゃあるまいな?」


「ええ、覚えていますとも。ただ、ちょっと遅れていまして、、、」


「言い訳などいい!約束を果たせ。復活祭まで時間がないんだ。お前を分かっているんだろう?」


「、、分かっております。少しで構いません、あと少し、、、」

シスターカミーユは懇願した。


「、、失敗は許されない。」

そう言うと声の主は闇に溶け込んでいくように消えた。目を疑った。

さっきの人影は、一体何者だったんだろう、、、


シスターカミーユは、その場にへたり込んで何か呟いている。


「、、足りない、足りない、足りない、、、」


足りない?なんのことだろう。

もしや、さっきの、、、その先を想像して下の方から冷たいものが上がって来た。

本能が訴えた。早くここから逃げないと、、、



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