第9話 ゼノトンの林
ロイディオたち3人はゼノトンの林に着いていた。
ポツッ ポツッ
ロイディオ「ゼノトンに着いた…。ん?うわ、雨だ!!」
ザァーーーッ
セレデネ「急に雨が降るなんて!!もう最悪!!」
ブン「雨宿り出来る店とかないか?宿とか!」
ロイディオ「探そう!!」
一方でラズベルたち3人もゼノトンに着いていた。
ラズベル「雨だ!雨が降り出しやがった!!」
コープル「潤いな気持ちにひたれますね。www」
ガレット「お兄ちゃん!!何言ってんのよ!!そのお気に入りの兜さびちゃうわよ?」
コープル「なんだってー!?雨め!!ズルいぞ!コノヤロー!!」
ラズベル「バカやってないで、雨宿り出来る場所探すぞ!!」
その頃……。
雨降る中、傷だらけでボロボロの騎士が歩いていた。
???「誰か……。誰かに……、助けを求めないと………。」
ゼノトンの林。ゼノトンはまだ村とは言えない。だが自然豊か故に小さな村を建てると、自然あふれる良い村になりそうだ。
そう考えた、隣町シドススから来た開拓民の夫婦とその息子、そしてその息子の幼馴染である姉妹とともに、ゼノトンに村を建てようとしていた。
小さな小屋。開拓民夫婦達が最近建てた小屋だ。
この小屋には少し荷物もおき、料理人の男が来てまだまだだが、食堂のようになっていた。
バイキングの男「ったくシェイバーロンへは通行止めだっつうし、探してる奴らは見つからねえし、雨は土砂降り!!もう、なんだっつうんだ?頭にくるぜ!!」
バイキングの兜を被った男はイライラしていた。
料理人「お客さん。そう怒らずに怒らずに〜!何だったら美味いメシ!安くしますんで!!この雨の中、疲れたでしょう?」
料理人はバイキングの男の機嫌を直そうと声をかけた。
バイキングの男「そうだな!怒っても腹が減るだけだ!!コック!!ビールはねえのか?」
料理人「お酒ですか…。残念ですが、うちはまだお酒は仕入れてませんね。」
バイキングの男「おっと。わりいわりい俺が欲しいのはピールだ。オレンジとかレモンの皮みたいなもんだ。ねえのか?」
料理人は以外なことを聞き思わずこけた。
料理人「お、オレンジなど皮なら余ってますよ?こちらとて不要なので、よろしければ無料でもらってください。」
バイキングの男「そりゃあ気前がいいな!!全部もらうぞ!!本当はオリオルリアオレンジのピールとかありゃいいんだがな。」
料理人「オリオルリアオレンジ。とするとあなたは南の海原を住み家にしてる“猛牛のバイキング”ですかい?」
バイキングの男「知ってんのか?」
料理人「まあ、オリオルリアオレンジの皮を好む部族として有名ですからね。」
ロイディオ「はあはあ!ちょっと雨宿りさせてくれ!!」
ブン「頼む!」
セレデネ「何だったら、なんか手伝うんで。」
ロイディオ達が入って来た。
すると………。