第8話 デントラーヒーローズ
洞窟の奥の泉......。
謎の霧が3人を襲った!!
謎の霧は次第に人の形へと姿を変えた!!
???「なんじは何者だ…?なにゆえにここに来た……っ!!!」
ラズベル「俺はラズベル!!紺色の雫を探すためここまで導かれて来たデントラーだ!!」
???「ならば、我になんじの力、見せてみよ!我がなんじを認めし時なんじに紺色の雫を授けよう!!」
ラズベル「コープル!ガレット!ここは!!俺一人で戦う!!俺の戦いだ!!手を出すな?」
コープル「わ…、わかったぜ。」
ガレット「頑張って!!」
ラズベル「おりゃあ!!」
???「まだまだ…。」
ラズベルは剣を振る!しかし!霧には効かない。
ラズベル「とう!!」
???「ぬるいな…。」
ラズベルはさらにフェイントをかけ斬りかかる!!しかし!霧には効かない。
ラズベル「せやっ!!」
???「効かぬ!!」
ラズベルは飛び上がり全力で斬りつけた!しかし!霧には効かない。
ラズベル「なら、これならどうだ!!二連斬り……っ!!」
ラズベル高速の二回連続の剣技!
しかし!霧は全く傷つく事もない。
ラズベル「くそ!!なんで効かないんだよ!!」
???「期待外れだ……。」
霧は霧の剣でラズベルを斬りつけた!!
ラズベルは一瞬で体中が切り裂かれ、倒れてしまった!!
ガレット「ラズベル!!しっかり!!」
コープル「ラズベル!死ぬんじゃねえ!!」
霧「無駄だ…。その者はもう動かんよ……。」
ガレット「そんな……!ラズベル!死んじゃ嫌よ!!」
コープル「俺にはどうする事もできねえのか!!」
「ラズベル…………。ラズベル…………。起きて…。」
ラズベル「うう……。え!!?お前は!!」
サン「ぼくだよ。サンだよ。」
ラズベル「サン!!お前とはガキの頃以来だな!!それにここはお前と最初に出会った“太陽の岡”じゃないか!!サン!それじゃあ今までの声は全部お前の声だったのか!!」
サン「うん。そうなの。きみを紺色の雫まで導きたくて……。」
ラズベル「サン!!一緒に行こう!!俺と来てくれよ!俺はお前と会えてすげえ嬉しいんだよ!!お前とはもっといっぱい話もしたい!!俺いっぱい冒険した…から…。サン……?」
サンはラズベルの方をじっと見つめているが、動こうとしない。
ラズベル「どうした?…サン……。一緒に……。」
サン「ごめんね。ぼくはきみの所へいけない!!」
ラズベル「??」
ラズベルは戸惑った!!
ラズベル「だったら!!俺がお前のとこに行くぞ!!」
サン「だめだ!ぼくの所へ来ちゃだめなんだ……。」
ラズベル「そんな!?なんでだ!?」
サン「大丈夫…。ぼくはいつか絶対にきみの所へ行く。約束だよ。だからきみは二人のところに戻って!!紺色の雫を手に入れて!!」
ラズベル「サン……。わかった。俺は紺色の雫を手に入れる!お前は絶対に来いよ!!約束だぞ?」
サン「うん。約束…。」
ラズベルとサンは指切りげんまんした。
サン「ラズベル……、じゃあ…ね…。」
ラズベル「!!!」
サンの最後の言葉に…ラズベルはグッと涙が込み上げてきた。
ラズベル「サ…ン…じゃあなぁ!!絶対に来いよ!!サーーン!!」
「ラズベル!死ぬな!」
「死なないで!!」
ふと気づいたらラズベルは戻ってきた!!
???「ぬ…?なんと…!!?」
コープル「ラズベル!」
ガレット「だ、大丈夫!?」
ラズベルの傷が光りで治っていた!!
ラズベル「聖戦士の力が!!………行くぞ!!」
ラズベルの聖戦士の力が覚醒!!
ラズベル「うおおおおお!!!フェザーツイン!!」
ラズベルの剣から無数の羽が現れ高速で二回連続の斬撃を放った!!
???「ぬおおお!!!」
ラズベル「はあはあやった!!霧に勝った!!」
ラズベルの剣技が霧を打ち払った!!
???「見事だ……!勇気ある若きデントラー、ラズベルよ……!なんじは紺色の雫を授かるにふさわしいとみた……!!なんじに紺色の雫を授けよう………!」
ラズベル「!! これが紺色の雫か!?」
コープル「さっきから言ってるけど紺色の雫って何だ?」
ガレット「キレイな宝石……。うっとりしちゃうわ……。」
???「さあ!行け!勇気ある若きデントラー、ラズベルよ!なんじの冒険の扉は開かれた!!デントラーの英雄を集めるのだ!ラズベルに光りを……!!」
ラズベル達は気がついたら、海岸にいた。
ラズベル「この紺色の雫が俺達を導いてくれる!!」
コープル「デントラーの英雄って言ってたな!!」
ガレット「こうなったからにはあたしもデントラーになるわ!危険だって承知の上よ!!」
コープル「俺もデントラーになる!!ラズベルが命をかけろと教えてくれたしな!!俺はデントラーとして死ねるなら悔いはねえぜ!!」
ラズベル「お前ら………!!」
ラズベル「(俺がこの先冒険していたら、サン……!いつかお前にも会える!!そんな気がする。)」
ラズベル「デントラーの英雄…それは俺達を含めてこう言うだろう。」
「デントラーヒーローズ………!!!!」
ラズベルは天に手を振りかざした!!
デントラーヒーローズの戦いが始まった!!