第6話 ラズベルの旅立ち
マルヴォーフ城下町。
ラズベル「ガレット!………とコープル!?」
ガレット「ああ…。コープルお兄ちゃん、勝手に着いて来たのよ。」
コープル「よーす!!ラズベル!!」
なんとコープルとガレットは兄弟だった。
ラズベル「で…!自転車だな。親父!直してくれよ!!これ!!」
バグサルバ「また壊れたんか?どれや?」
ラズベル「いや~、角でぶつかっちまってさ。」
ガレット「あ、そうそう!ラズベル…!」
なにやらガレットはかばんから取り出した。
ラズベル「あ!砂時計!!なんでガレットが持ってんだ?」
ガレット「落としてたよ?ってコープルお兄ちゃん!!人ん家の物勝手に触っちゃだめだって!!」
コープル「ふむふむ。面白い家だぜ。」
コープルは冷蔵庫の中身や、タンスの中身を覗いた。
ラズベル「届けてくれたんか!!サンキューな!!」
ラズベルは砂時計を受け取った。
するとラズベルは……。
ラズベル「あれ?声が誰だったか忘れちまった。まあ…いいか。いつか思い出すだろきっと。」
ラズベル「あ!!そうだ!!旅に出ねえと!!親父!行ってくる!!」
バグサルバ「ああ!気ぃつけろよ!!」
コープル「あ!待ってくれよ!俺の良きライバルのラズベル!!」
ラズベルは荷物をまとめて飛び出した!!
ラズベル「俺は…デントラーになるんだ!!ついにこの日が来たんだ…!!」
嬉しさが止まらなかった!!
ラズベル「紺色の雫ってのも見つけないとな!!それにデントラーなら、デントレインがいるな〜!仲間も欲しいな~1000人欲しいな!!多すぎかな!まあいっぱいいる方が楽しいぜ!!」
ラズベルは紺色の雫の情報を調べながら、デントレイン探しと仲間探しをすることに。
林を越えようとしていると…。
コープル「おーーーーい!!ラズベル!!」
ガレット「お兄ちゃん!どこまで行くのよ!!」
二人が追いかけて来た。
ラズベル「え?コープル!?それにガレットも……!」
コープル「お前が何処へ行くかはわかんないが“最初のライバル”がいなくなるのは、寂しいもんな。俺も行くぜ!!」
ラズベル「お前、ライバルいないのか?」
コープル「ああ、誰も見習いみたいな俺とは戦ってくれなかった。だからお前くらい強くなる!!」
ラズベル「………そうか。じゃあ来るなら勝手について来いよ。」
ガレット「待ってよ!お兄ちゃん!あんた、店入って大騒ぎとかしそうで心配!!この前だって武器屋の中で線香花火するんだもん!!あたしもついて行く!!」
そして二人が強引について来た。
ラズベル「じゃあ、行くぞ?お前ら本当についてくるんだな?」
コープル「あったりめえっす!!」
ガレット「お兄ちゃんが行くなら、しかたないからね。」
二人は深くうなずいた。
ラズベル「だったら命かけろよ!?」
二人はその言葉を不思議にも引き寄せられた。
ラズベル達は茂みに進む。
ラズベルは何かに導かれるように、茂みへ。
ガレット「なんで茂み通るわけ?平地を進みたいわ。痛っ!トゲが刺さった。」
コープル「とにかくついて行こーZE☆」
ラズベル「ついた!!」
茂みを越えた先、そこは………!!
海が静かにたたずみ、星の砂が輝く、海岸だった。
ガレット「きっ、きれい………。」
コープル「最高じゃん!!」
ラズベル「ここは、昔も偶然来たことがある。でもなんで俺は今ここに辿り着いたんだろ?」
と、その時!!
バコーーーン!!
ラズベル達の立つ大地が崩れた!!
ラズベル「うわっ!!わぁぁーーー!!」
ガレット「きゃあー!!」
コープル「最悪な感じっす~!!」
3人は落ちてしまった!!
そして…。
ラズベル「ううん………。はっ!ここは!?
おい!起きろ!ガレット!コープル!」
ガレット「ううん……。ラズベル。ここどこ?」
コープル「最悪な感じは…………。続きますね?」
ラズベル「俺達は地下の洞窟に落ちちまったみてえだ。」
ガレット「ど…、洞窟!?洞窟なんてあったの?」
ラズベル「とにかく出口を探すぞ!」
コープル「出口を見つけれたら!最高でえす!!さあ!探してみるかの…、コープールターイムッ!!」
そして…3人は洞窟を進んだ。すると!!
ラズベル「気をつけろ!ホットプックだ!!ホットプックがいるぞ!!3体いるぞ!!」
ホットプックは小太りな妖精型モンスターだ!かわいい容姿からは想像できない気性の荒い性格を持つ!!必殺技は左手で持つプク棍棒を回転させ繰り出す“プクリィハンマー”だ!!
ホットプック「おい見ろよ!人間のガキだ!ちょうど出れなくてむしゃくしゃしてたんだ!ぶっ潰してやろうぜ!!」
ラズベル「行くぞ!!コープル!ガレット!」
ガレット「え!?あたし!武器無い!!」
コープル「俺2本鉄の槍持っちょるからあーげる!ほい!ガレット!!」
ガレット「そんな重たいの使えないわよ!」
だが……。
ガレット「あれ?槍持った瞬間体が軽くなった!!」
ホットプック「おらあ!!」
ラズベル「効くか!!とう!……おりゃ!!二連斬り!!!」
ラズベルはホットプックの棍棒攻撃を軽々と避け、一秒で二回連続で剣を振り下ろす必殺の剣技“二連斬り”でホットプック一体の肩を切り裂いた!!
ホットプック「ぐはあああっ!」
ホットプックを一体倒した!!
コープル「いやあ~!!さすがラズベル!俺の宿命のライバルってだけはあるな!!」
ホットプック「くそ!プクリィハンマー!!!」
ホットプックはこ棍棒を回転させコープルめがけて殴りかかった!!
コープル「うおっ!?」
ガレット「お兄ちゃん!!危ない!!」