第5話 予言の夢
ラズベルが町の角を曲がると.........。
???「きゃあー‼︎危ない‼︎」
ドン!!
ラズベル「わっ!!………いてて…さっきから何なんだよ~!!」
???「大丈夫…!?」
白い帽子を被った少女が自転車から降りた。
ラズベル「ああなんともねえ!!」
???「うそ?ケガ一つないなんてありえないわ!」
ラズベル「俺、鍛えてるから強えんだ!
あぁぁー!!あちゃちゃちゃちゃー……。」
二人は自転車を見た。
???「ええ〜!?うそ?なんで自転車の方が壊れてんの!?そんなのありえないわよ!」
ラズベル「わりい!俺ラズベルってんだ!俺の家向こうにあるから、あとで来てくれ!親父に頼めば直してくれる!!お前、名前は?この町の人か?」
ガレット「この町に去年住み始めたガレット…だけど。一緒にじゃだめなの?」
少女はガレットと名乗った。
ラズベル「だめだ!俺は走るのが速すぎる!!じゃまたあとで!!ガレット!!!」
ガレット「速っ!!ありえない………。
ん?何かしらこれ?」
そして…。ラズベルの家。
ラズベル「親父!帰ったぞ?」
バグサルバ「なんやねん!!帰ったんか!早かったやんけ!!」
バグサルバは西の大都市オルデランのオルデラン弁で喋る。
ラズベル「ああ、猛ダッシュで帰ったからな!あ…そういや俺、船の中で変わった夢を見たんだよ。」
ラズベルはバグサルバに夢の話を教えた。
バグサルバ「なんやと?お前は選ばれし者っていうんか?うーん……。」
バグサルバは考え込みだした。
ラズベル「なんだよ、親父。考え込んで。」
バグサルバ「いや、お前はやっぱり選ばれし者やったかと思ったんや。お前はまだまだ未熟やけど聖戦士の力を持っとるやろ?」
ラズベルが人を越える強さを持つのは聖戦士の力を持つからである。
ラズベル「ああ、でも修行して俺は前よりもっと強くなったぞ?」
バグサルバ「そうか!わかったぞ?お前が強くなったからお前は予言の夢を見たんや。」
ラズベル「そうか!やったぜ!!」
思い切りラズベルは喜んだ!!
バグサルバ「となるとお前はもう旅に出るんやろ?」
ラズベル「ああ、夢を見たとしても見なかったとしてもそうするつもりだった!!」
バグサルバ「お前の宝払い!期待しとるぞ?ラズベル!!」
ラズベル「ああ!…あっ!あの声が誰だったか思い出せそうだ。」
ピンポーン!!
インターホンが鳴った。
ラズベル「あ!ガレットか!!今行く!!」
ドアを開けると……。
ガレット「あ!ラズベル!」
コープル「お前ん家こんなんなんかぁ~!」
ラズベル「は?」
二人が立っていた。