第3話 ライバル登場!試練を乗り越えろ!
ロイディオとセレデネは峠を過ぎ去り、マルザントの町に辿り着いた。
ロイディオ「ん?なんだあいつ?」
山の方を見ると、ロイディオと同じくらいの歳の少年がジャンプして山を飛び越え、あっという間にロイディオの目の前に飛んできた。
セレデネ「わ!あんたすごいわね!」
???「ふっ!」
ロイディオ「お前すごいな?お前もデントラーか?」
セレデネ「あ!バカ!!」
ブン「へえ~!すると、お前らもデントラーか?俺様はブン!最強の格闘家であり最強のデントラーだ!!悪いがお前らみたいなひよっこデントラーとは格が違うのさ!!じゃあな!!」
少年は自らのことを最強のブンと名乗り町の方へ向かっていった。
セレデネ「なんか、ムカつく言い方だったね……!!」
ロイディオ「ああ。少し偉そうなやつだったな。」
セレデネ「あ!それより、いい?あんた。自分がデントラーだって言っちゃだめよ?さっきの奴は偶然良かったけど…。」
ロイディオ「分かってるよ。俺もガキじゃねえんだぞ?」
セレデネ「いや子供でしょ。」
二人は自分達がデントラーであることを隠した。何故ならデントラーは“悪魔の職”。知れば、人々は恐れるであろうと。
二人は町でシェイバーロンへの近道を聞くことにした。シェイバーロンにはデントレインがある。デントレインを求めて、出来る限り早くシェイバーロンへ向かいたかったのだ。
男性「シェイバーロンかい?今は行かないほうがいいよ?」
女性「シェイバーロンへはやめた方がいいですよ?」
おじさん「行っても痛い目見るだけだ。」
おばあさん「行かん方がええじゃろう。」
ロイディオとセレデネは町中で聞き込みしたが、みんなシェイバーロンへは行かないほうがいいと答え、その理由は一つも教えてくれなかった。
ロイディオ「ったく。どうなってるんだ?まるで情報が得られないぞ?」
セレデネ「ほんと!ここの人たち頭固すぎよ!」
ロイディオ「なあ、若草色の雫!教えてくれよ!俺たちはどうしたらいいんだ?」
そう考え込んでいると……!若草色の雫が輝き出した!!
セレデネ「な、何?」
ロイディオ「なんかこっちへ行けって言ってる気がする!!行ってみよう!!」
ロイディオたちは光の言う通り、町の路地を通り抜けた!!
そこには人の気配が感じられない、酒場があった。
セレデネ「マルザント…ギルド……?どこよここ?」
看板に“マルザントギルド”と書かれていた。
セレデネ「あ!ちょっと!ロイディオ!」
ロイディオは中へと入っていった。
ロイディオ「おーい!誰かいるのか!?」
部屋は真っ暗。人も居ないものだと思った!とすると!急に明かりがついた!!
???「お前は挑戦者のデントラーか!!」
ロイディオ「ん?ああ!そうだ!!シェイバーロンへの近道を教えてくれ!!」
ロイディオは勢いでそう答えた!!
ジゲト「シェイバーロンの近道か、教えてやる!だが、この俺ジゲトに勝つのが条件だ!!」
セレデネ「ロイディオ!あんた!戦う気?」
ロイディオ「あたりまえだ!勝ってシェイバーロンへの近道を教えてもらうんだ!!」
ロイディオはジゲトと戦うことになった。その時……!!
ブン「待て!!戦うのは俺が先だ!!」
ドアを開けて現れたのはブンであった!!
ロイディオ「何言いやがる!!俺のが先に来てたんだ!俺が先だ!!」
ブン「いーや!!ひよっこは引っ込んでろ!俺が先に戦う!!シェイバーロンへは俺が行く!!デントレインがあるって噂を聞いたんだ!!」
ロイディオ「俺だ!!俺だ!!俺だ!!俺俺俺俺!!」
ブン「うるさいうるさいうるさいうるさい!俺だ!!」
二人が言い争っていると……。
ジゲト「………よし!だったら山に住むという“はぐれざっそう”というモンスターが一日一度だけ落とすきのみを一個採ってこい!先に採ってきた方にシェイバーロンへの近道を教えてやる。」
ロイディオ「ほんとか?」
ブン「おっ先〜!!」
ブンは一足先にものすごいスピードで走って行った。
ロイディオ「あ!ズルいぞ!!セレデネ!ちょっと行ってくる!!」
セレデネ「もう!!」
山。この山には大きな川が流れている。
落ちたら一巻の終わりだ。
ロイディオ「くそ!!はぐれざっそう!どこだ!!」
ブン「どこだどこだどこだどこだーー??」
二人は無我夢中に山中を探しまわった!
ロイディオ「あ!いた!!」
ブン「なんだって?!」
はぐれざっそうだ!!
ロイディオ「やったぜ!!きのみゲット!俺の勝ちだ!!」
ブン「くっそおおおおおお!!!」
ブンは悔しいあまりにとうとう!
ブン「よこせ!!おりゃあ!」
ロイディオ「な!何すんだ!」
ブンはロイディオの足をすくい、はぐれざっそうのきのみを奪い取った!!
ブン「勝負はこれからだぜ!!俺はスピードには自信があるんだ!!」
ブンはそう言って、スピード全開で走った!!
ブン「ふっ!ロイディオは見えねえ!!俺の勝ちだぜ!!」
ブンはよそ見してしまった!!その時!!
ブン「うわああ!!!」
ブンは川に落ちた!
ロイディオ「ブン!!!」
がしっ!!
ロイディオは右手でブンの左手を、左手でブンの持っていたきのみを掴んだ!!
ロイディオ「頑張れ!!頑張れよ!!ブン!!今引き上げるからな!!!」
ブン「うう……!ロイディオ!」
ロイディオはなんとかブンを引き上げようとする!
だが片手じゃ上手いこと力が入らずブンは川に落ちかけてゆく!
左のきのみを置ければ両手で引き上げることが出来るのだが!!
ブン「ロイディオ!もういいよ!!こんなことしてたらお前まで落っこっちまう!!
俺の手を離すんだ!!」
ロイディオ「………!」
ブン「元はと言えば…、俺がお前のきのみを取ったせいだ…。バチが当たったんだ。お前はきのみをジゲトのとこに持ってけ!お前はそれでシェイバーロンへ行けるんだろ?…だから!!」
その時!!
ロイディオはそっと手を離した。
そして……。
ロイディオ「はあはあ。」
ブン「はあはあ…。ロ…ロイディオ。なんで?なんで俺を助けた?」
なんとロイディオが手を離したのは左手で持っていたきのみであった。
ロイディオ「はあはあ…。きのみはまた手に入る!でも!」
ロイディオは言った!
ロイディオ「ブンという一人の競い合えるデントラー仲間はお前だけだから。」
短い言葉であったがブンからしたらそれはとても偉大な言葉に聞こえてきた。
ブン「ロイディオ……!!お前!!悪かった!!ごめんな!ほんとにごめんな!!」
ロイディオ「ヘヘ!謝ってる場合じゃないぜ?きのみ探すぞ!?」
ブン「あ、ああ…負けないぜ!!」
そして……。
セレデネ「遅いわね……。」
ジゲト「戻って来たぞ?」
「おぉぉーーーーい!!」
なんと二人は同時に戻ってきた!!そして二人ともきのみを持っていた。
ジゲト「同時か!よししかたない!二人とも教えてやろう。シェイバーロンへは………。」
二人はジゲトに近道を教えてもらった!!
そして……。
セレデネ「ブン、あんた、あたし達と来るの?」
ブン「ロイディオについて行けばデントラーとしても人としても成長出来る気がするんだ!」
セレデネ「変なの〜。さっきまであれだけケンカしてたのに……。」
ロイディオ「よし!!ジゲトに言われた通りゼノトンへ行こう!!」
ジゲト「ふっ!あいつらも友情に気づいたな。あいつらなら真実を明かしてくれるかもな。」
ロイディオ達はマルザントの町を後にし、ゼノトンの林に向かうことにした。
だがシェイバーロンでは一体何が起きているのか!!?
ロイディオ達3人は次なる冒険へ踏み出すのであった!!




