第19話 姉妹の喧嘩
ラズベルたちは...。
セレデネ「で、試練の場所はどこなの?ギクロズのおっさん、場所を探すのも試練の一つって言って教えてくんなかったからね。」
ブン「あのケチヤロウ。んなこと言って試練の場所に辿り着けなかったら意味ねえじゃんかよお。」
ガレット「そうよね。ちょっとくらいヒントくれても良かったのに……。」
仲間達は不満だった。だがラズベルとロイディオの二人は違った!!
ラズベル「俺は探すぞ!?絶対に探さねえと行けねえからな!!」
ロイディオ「俺もだ!俺達は必ずデントリーダーパスを手に入れる!!」
デントラーの試練をクリアするとデントリーダーパスが貰え、デントリーダーパスがあればデントレインの操縦が出来るのだ!!
ラズベル&ロイディオ「うおおおおお………っ!!探すぞーーー!!」
二人は走り出した!
すると………!!
ドン!!
ラズベル「いてて……。ん…?お前は…!キナン!!!」
キナンが立っていた。
キナンは慌てた様子で少し暗い顔をしていた。
キナン「ラズベル!ロイディオ!…キシュネ、城に来てへんか?」
ロイディオ「いや、キシュネなら見てないが……。」
ラズベル「どうしたんだ?キナン!俺達に教えてくれよ!」
キナンは話し出した。
ロイディオ「え…!?なんだって?キシュネがいなくなった!?」
キナン「あたし昨日、あの子とまたいつものようにケンカしてたんや。」
昨日の夜………。
キナン「あんた!何してんの?!あたしの杖勝手に持ち出してどこやってん?どこ隠したんや!?こら!」
キシュネ「!?し…知らないわよ!?あんなボロボロの杖!!」
キナン「ボロボロ!?……あんた!?なんでそんな口悪いねん!!」
キシュネ「お、お姉を見て育ったから…よ?」
キナン「なんやと?あたしはそんな口悪い喋り方してへんわ!!…あんたはそもそもひねくれとるんや!!いい加減素直な子になれや!」
キシュネ「何なのよ!!お姉が180度変われば良いじゃない!!怒りまくって老けてんだから!赤子からやり直せばいいのよ!!バーカ!!」
キナン「な、もういい加減にせえ!そんな曲がった性格やから身長も伸びへんねや!あたし、あんたの姉もうやめたいわ!!」
キシュネ「……………!?バカ!!お姉嫌い!!大っきらい!!もう顔なんか見たくない!!あたしもお姉の妹やめる!」
キナン「な、なんやねん!!そんな泣かんでもええやんか!」
赤子の時から不思議に泣かなかったキシュネが、生まれて初めて泣いた。
キシュネは部屋に閉じこもった。
夜が明けて、今朝。
キナン「ふああ……。朝か…。キシュネ…。ちょっと言い過ぎたわ。謝ろか。」
トントン…。ドアをノックした。
キナン「キシュネ…!おる?キシュネー!!
おらん?ん?これは……!あたしの杖やんか!あいつ自分の部屋に持ち込んでたんか。でもこんなにキレイやったっけ?ん?」
キナンは机の上に置いてある書きかけの手紙に気がついた。
そこにはこう書かれていた。
「この前はお姉に誕生日プレゼントあげられなかったね。だからいつもの感謝を込めて杖を磨いたよ。お姉とあたしのおそろいの杖だもんね。」
手紙はそこで終わっていた。
キナン「キシュネ………!!」
キシュネは杖をいじわるで隠したのではなく、ボロボロの杖を磨いてくれていたのだ!!
キナン「キシュネ…?どこ行ったん?」
外に出てキシュネを探した。家の近くにキシュネの片方のくつと、キナンとおそろいのキシュネの杖が落ちていた。ただの家出では無いことはわかった。
キナン「キシュネ!!どこ行ったんや!?どこ行ったんやあああああ!?」
そして今に至る。
キナン「あたしはあの子の最も気にしていたことを言うてもうた!背の伸びへんことを!それに加えてあの子の唯一の味方のあたしが姉をやめたいわなんか言うてもうた!
あたし…、ほんまア…ホやわあ…。姉失格や……。ほんまにもう…あの子の姉…ではおられ…へんわ!」
ラズベル「何いってんだ!!そう思うなら!!あいつを探してやれよ!!あいつは誘拐されたかも知れないぞ?
お前が、あいつの姉をやめちまってどうするんだよ!!あいつのたった一人の兄弟なんだろ?」
ロイディオ「俺達もデントリーダーパスがあればデントレインを操縦出来る!!そうなれば探しやすくなる!お前も俺達と来い。一緒に手がかりを探そう!」
キナン「ラズベル…ロイディオ…。ありがとうな。そうやな。あいつのこと支えてあげれるの兄弟はあたしだけやもんな」
この事は仲間全員に伝えた。
こうして、ラズベル達はシェイバーロンを後にした!!




