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デントラーヒーローズ  作者: 山石木一ろき
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第1話 冒険の始まり

 人間界には変わった乗り物が存在する。昔、神が人間に与えた『デントレイン』だ!


挿絵(By みてみん)


 デントレインは、電車に似て非なる乗り物だ! 神の力を動力とし、光の線路を敷いて、大地、海、空……星中を走ることができる。


  デントレインに乗ることが許されるのは神に力を認められた人間だけだ。


 簡単に手にすることはできなかった。


 だがそれは昔のこと。


 長い年月を経て、デントレインを手にして旅をする者が少しずつ増えていった。


  世界をめぐり、戦い、宝を探し、未知なる場所を目指す……彼らは『デントラー』と呼ばれていた!


挿絵(By みてみん)


 デドン歴795

 その『デントラー』を世界中に広めたのは『ジャルベル』という一人の若き冒険者の青年であった!!


挿絵(By みてみん)


 彼のいくつもの活躍と勇気ある冒険で世界中を瞬く間にデントラーを目指すもので溢れさせた!!


挿絵(By みてみん)


 しかし………!!


 デドン歴798

 ジャルベルの心に悪魔が現れたのだ…!

 そう!ジャルベルは何を思ったのか、

 世界の中心を支えるオルドラル王国。


挿絵(By みてみん)


 その王子セデュルドを暗殺したとされる一味、“反逆のレーザイド軍”に力を貸し、世界を征服しようとしたが……………!


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 オルドラル王国の中の公爵家のうちの一つランスネルト王国の聡明である黒き公爵“ロアーク”の活躍により捕獲された!

 ジャルベル一行とレーザイド軍はまとめて火炙りの刑とされ処刑されたのだ!


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 しかし!ジャルベルは死の間際で大声で叫んだ!


「俺は死なねえぞ!!?

 例え死んでもこの世に一人でも『デントラー』をあきらめていねえやつが……いる限り!!

 真実を知る奴らが現れる!!

 世界に平和をもたらした自由あふれるデントラー時代は絶対に消えねぇ!!」


挿絵(By みてみん)


 だが炎の熱さに耐えられずとうとうジャルベルも息絶えた。


 謎の言葉を残して………。


 この事実は新聞にのり、地球上の人間全てが知ったのだ!!


 ジャルベルの死はなんの意味をもたらしたのか!?


 ジャルベル達は本当に処刑されるべきだったのか……!?


 そんな人々の声が聞こえる中、世界の王である。オルドラルの新しい国王が決まったのだ!!


 セデュルド王子の隠し子セディシアと結ばれたのはロアーク公爵であった!


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 ロアーク王、万歳!ロアーク王、万歳!


 世界中の大半の人々はロアークのことを応援した!!


 しかし一部の人間はジャルベルの言葉を信じるものもいた!!


「俺はデントラーになってやる」


「わたしだって!」


「ぼ、ぼくも!」


 そのデントラー時代を復旧しようとしている者にロアーク王が気付くのは一瞬のうちであった!!


 ロアーク王は自らの求める平和な世界を創るため、

 オルドラル王国をオルドラル帝国と変え、皇帝になりデントラーは危険な存在と言いデントラーを目指すものは捕らえるという制度を作った!


 それからのことデントラーは悪魔の職となり、目指すものは一人としていなくなった!!



 現在、デドン歴809。西の大地。


 ここは田舎の山奥の村。


 ここは精霊の森とも呼ばれていた…。

 そしてこの森のとある家………………。


挿絵(By みてみん)


「母さーーーん!!湖の水くんできたよ〜!!」


 そう言いながらバケツで水を運んでいたのは10歳の少年であった。

 少年の名はロイディオといった。


挿絵(By みてみん)


「ありがとう。」


 母ロデレルシアが洗濯物を干しながらロイディオをみて微笑んだ。


挿絵(By みてみん)


 ロイディオ「はい、水。」


挿絵(By みてみん)


 ロデレルシアが水を受け取ると……。


 ロデレルシア「これでお茶が作れるわね。」


 そして……。


 ロデレルシア「ロイディオ、ごはん出来たわよ?さあ食べましょ。」


 ロイディオ「やったー!!」


 ロデレルシアの作った料理をみてロイディオは喜んだ!!

 ロイディオ親子は平和に暮らしていた。


 ある時、ロイディオは今まで一度も聞いたことのなかったことをロデレルシアにたずねた。

 そう…父親のことだ。


 ロイディオ「母さん。僕の父さんってどんな人なの?なんで僕達のそばに居ないの?」


 その言葉にロデレルシアはこう答えた。


 ロデレルシア「……………ロイディオ。

 本当に知りたい?」


 ロイディオ「うん。知りたい!」


 森の風は静まりかえった。


 ロデレルシア「とうとうこの時が来たのね。これ以上隠しておけないわね。

 ロイディオ、あなたの父さんは……。」


挿絵(By みてみん)


 ロイディオは聞いた途端走り出した!!

 一体ロイディオは何を聞いたのか!?


 その時、無我夢中に走っていたロイディオはふと気づいたら家の近くまで来ていた、しかしあたり一面は火の海と化していた!!


 ロイディオ「うわああ!!火事だーー!!

 母さーーーん!どこにいるんだーーーーーー!!?」


挿絵(By みてみん)


 ロデレルシアの前には謎の黒い影が現れていたのだ!


 ロデレルシア「はあはあ…あなた、何者!?」


挿絵(By みてみん)


 謎の影はこう名乗った。

「我が名は雷王、そう雷王ジストロナスだ。お前には死んでもらう。」


挿絵(By みてみん)


 ロデレルシア「はあ…はあ…、フラッシュスポイラー!!」


 ボロボロのロデレルシアは空高く手を伸ばし手に光のオーラをまといジストロナスの体力を吸い取ろうと考えた。


 しかし……!!


 ジストロナスは何人にも増えたかのように影が現れフラッシュスポイラーをかわした。


挿絵(By みてみん)


 ジストロナス「その能力……もらった……!!ボルツァルコアトゥル!!」


挿絵(By みてみん)


 そう言うとジストロナスの体は黒い稲妻のようになり、ロデレルシアめがけてぶつかった!!


挿絵(By みてみん)


 その頃……ロイディオはというと

 ロデレルシアを探し走っていた。


 ロイディオ「……!!

 なんだ?この胸騒ぎは……!」


 ロイディオは何やら嫌な予感がしたのだ。

 ……とするとその予感は見事的中してしまったのだ。


 ロイディオ「ウ…ソ…だろ……?

 母さん……!!」


 ロイディオの瞳には母ロデレルシアの横たわった姿が映っていた。


挿絵(By みてみん)


 ロデレルシア「ああ…ロイディオ…。無事で良かったわ……。」


 ロイディオ「母さん…!」


挿絵(By みてみん)


 ロイディオは涙が止まらなかった。


 ロイディオ「僕が母さんのそばを離れなかったらこんな事には!!くっ…うっうう…」


 ロデレルシア「やはり予言通りになってしまったのね……。

 母さんが…死ぬのは予言されて……いたの。

 あなたが……父さ…んのことを知ることもね…。」


 ロイディオ「そんな!!」


 ロデレルシア「母さんは……もうだめ…、

 でも……、最後に言っておかないと…。」


 ロイディオはロデレルシアの手をギュッと握り締めた。


 ロイディオ「死んだらだめだ!!…母さん!」


 ロデレルシア「………………。………………。」


 そしてロデレルシアは最後の言葉を言い残すとゆっくりと目を閉じていった………。


 ロイディオ「うわあああああぁぁぁぁ!!!」


 ロイディオが聞いた父親のこと。

 父はかつてジャルベルと共に旅をした仲間でジャルベルと同じくデントラーだったということ。

 ロイディオは自分の父親が悪魔のデントラーだと知り怖くなり走り出したのだ!!


 だが、ロデレルシアの最後の言葉はその恐怖をもみ消したのである。


「デントラーは悪魔なんかじゃない…のよ?惑わされては…だめ。

 真実を…探し出して。

 お願い…ロイ…ディオ……、あなたならきっとできる。

 真実は父さんと……雷王ジストロナスが握っているわ…。ああ…ロイディオ…さよ……なら……」


 この言葉を聞きロイディオは何故かデントラーが怖くなくなったのであった。



 その悲劇から2年が経った。


 デドン歴811年


 ロイディオ「宿敵はただ一人。雷王

 まずは行方不明の親父を探すことだ…。」


挿絵(By みてみん)


 ロイディオは修行を積みデントラーの真実を探す旅に出るのであった!!


挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いです! [一言] 追ってまいりますので、執筆頑張って下さい!!! (ブックマーク登録しておきました)
2023/06/20 19:45 退会済み
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