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積ん読始末記  作者: 夏生由貴
2017年/59冊 (消化本45冊、再読本14冊)
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2017年12月/18冊 積ん読常習犯の【さわるな危険】地帯

 自分が本好きなので、他人の読書傾向は、すこぶる気になる。

 ゆえに、作家陣の読書日記などは大好物なわけだが、このたぐいは積ん読体質の者にとって推薦図書ならぬ禁書、【触るな危険】分野であることに、最近になってようやく気づいた。



 先月、三浦しをん女史の『人生激場』を読んでいたおり、女史が「髙村薫先生の新刊が出る!!」と不気味な擬音つきで興奮しておられたので、ぱたりと読書脳が止まった。はて? 聞いたことのある作家だけども、なに書いた人だっけ??

 すぐさま本を放り投げ(女史、すみません)パソコンで、困ったときのAmazon検索を始めるなり――



「ぎゅうぉぉぉん♡ 『李歐』じゃん! 『李歐』の人じゃん!!」



 と、女史以上にキモい奇声を発しながら、大興奮ハイテンションにおちいる自分がいた。

 その勢いで次々と同氏の古書をいあさる。

 こうなるともう「ちょっと待て。『李歐』は2013年代【ツン地層】に埋もれているぞ。読んでからにしろ。おい、ちょっと待て」なんて心の声は、聞こえないし、聞く気もない。決済完了の画面を確認、血肉沸き踊る(怖)アドレナリンまみれの高揚感が、ひと段落したところでようやく、またやってもうた……と軽くヘコむ。

 重くはヘコまない。それから、責任転嫁をおっぱじめる。



「『人生激場』さえ読んでなければ、購うこともなかったのに。女史の莫迦!」



 と、なじるのである。

 その後も順調に女史のエッセイを消化しつつ、Amazon検索しつつ、ネット購入しつつ、積ん読増加しつつ、のデフレ・スパイラル進行中。

 たーすーけーてー。



  男語おんな語翻訳指南/森瑤子・堀池秀人 2017年9月

  シュミじゃないんだ/三浦しをん 2017年10月

  白いへび眠る島/三浦しをん 2017年10月

  三四郎はそれから門を出た/三浦しをん 2017年10月

  仏果を得ず/三浦しをん 2017年10月

  極め道/三浦しをん 2017年10月

  悶絶スパイラル/三浦しをん 2017年10月

  バッド・バッド・ボーイズ/シャノン・マッケナ

             E・Cシーディ ケイト・ノーブル 2017年11月

  食べてキレイにやせる酵素ダイエット

                 /ナターシャ・スタルヒン 2017年11月

  キス・キス・キス/シャノン・マッケナ

            ドナ・カウフマン E・C・シーディ 2017年12月

  あのころのデパート/長野まゆみ 2017年11月

  黒と茶の幻想 上・下/恩田陸 2017年10月

  スプラウトひとつまみ健康法/鶴見隆史 2017年11月

  酵素が免疫力を上げる!/鶴見隆史 2017年11月

  ダブリン・ストリートの恋人たち 上・下/サマンサ・ヤング

  On Dublin Street/Samantha Young



 健康本のたぐいが突如として現れると、持ち主の心(というより体形)の焦りをさらけ出してるようで、恥ずかしい。

 だがしかし、冊数稼ぎのためならば、羞恥心をも吐き捨てる。

 はたしてこれは読書なのか?(イラスト多し)という、疑問をも蹴り捨てる。

 休日は家に引きこもり、食べながらの(←なぜ)読書三昧。そりゃ代謝も落ちるってもんだ。



 積ん読は 消化すれども 肉増加(一句)



**********************************************************


12月の「ちょっと一言云わせて本」


『男語おんな語翻訳指南』


 当然に翻訳指南の本だと思いAmazonで購った。届いてみたら違ってた。

 エッセイ本だった。

 なんじゃこりゃあ! と、しばらくほうっておいたのだが、むしろ早く消化してしまえと読み始めたところ、なんじゃこりゃあ!というほど面白かった。

「……あれ? これって小説じゃないんですよね。体験談なんですよね」

 と、惑う(羨む)こと山のごとしの日常、というか、凡人の目には非日常の連続なのであった。


 

 そんな中、ニューヨークはマンハッタンでの、とある出来事をつづった1篇のなかに、愕きの1行を見つける。



  トランプを不動産王に仕立てあげ



 奥付を見る。1996年初版発行。それから21年後の2017年に本書を読んでいる

自分は、当然のごとくツっこんだ。

 この人、今、アメリカ大統領やってるよ!!

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