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Festival in Crime -犯罪の祭典-  作者: 柿の種
Season 1 第3章 オンリー・ユー 君だけを

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Episode 18


--第二区画 第二階層ダンジョン 【決闘者の墓場】 4F

■【偽善者A】ハロウ


「ってことで、恐らくこの場所を作ったのはファウストって人じゃないかなぁ」

「ボスかしらね。しかしファウストかぁ……」

『なんか聞いた事ある名前(゜д゜)』

「まぁ有名ですよね。特にゲームやってると割と聞く名前ですから」


ファウスト。

ドイツのある伝説の登場人物である彼は、ある悪魔……メフィストフェレスと共に紹介されることが多い人物だ。

彼は自身の魂を悪魔に差し出す代わりに、途方もない知識を得たとされている学者であり。


そんな彼の名前が出てきたという事は、彼をモデルにして作られた敵性モブがボスとして存在している可能性がある。

といっても、私の知っている彼の伝説には武に纏わるものはなく。

注意すべきは悪魔(メフィストフェレス)の方だろう。

実際【ラミレス】という悪魔の力を扱う【犯罪者】が存在するのだ。十分出てくる可能性もあるだろう。


「しっかし悪魔と戦う可能性があるって凄いアレよね。どう戦うべきか……わからないわね」

「悪魔の弱点って言うと……聖水とか十字架とかが一般的だっけ?どうだったっけマギくん」

「そうですね、それ以外だと銀や魔除け関係の道具がそれにあたる創作物が多いです。まぁ実際悪魔なんて見た事も戦った事もないのでどうなのかはわかりませんが……それでもゲーム内なら『聖なる~』とかついてそうなアイテムで良いかもしれませんね。それこそメアリーさんの奴とか」

『『聖なる爆破ボルト』!(゜д゜)!』


そんな事を話しながら歩いていると、私達は大きく開けた部屋へと辿り着いた。

奥には下へと降りることが出来る階段があり……正直、そのまま入ろうとしたCNVLとメアリーを寸での所で止められたのは運が良かっただろう。


「マギ」

「はい。『筋力超強化薬』、『感覚超強化薬』【散布】」


意気揚々と入ろうとするCNVL達を抑えながら。

マギの薬によって全員に強化が入った瞬間に、その部屋の仕掛けに気が付いた。


「うわ、なにこれ。入ったところに重量判定系の罠みたいなのあるじゃないの」

「おいおいコレに入ろうとしてたのかい?ちゃんと調べてからでよかったねぇ」

『そうだねぇ。いやぁ危ない危ない(;^ω^)』

「いや貴女達2人ずっと入ろうとしてたじゃないの」


『感覚超強化薬』によって強化された感覚系……聴覚や視覚によってその部屋の床を触れずに調べてみてみれば。

不自然な切れ目が存在し、その下に何かのスペースが存在するのが発見できた。

そして私の眼には更に情報が表示されていて。


「【モブスポーントラップ】……そのままな名前ね」

「ん?知ってるのかい?」

「知ってるも何も名前が……ってあぁ。『劇場作家の炯眼』の所為か」


私の装備している装飾品である『劇場作家の炯眼』。

普段はおしゃれの範囲でしかないオッドアイの義眼ではあるものの、注視したものの名称が分かるというアイテムで。

普段はあまり使わないものの、こういった時には役に立つ装飾品だった。


強化された視覚によって階段の方も見てみれば。

見慣れた暗闇に繋がっていることから、階段の方は本物である可能性が高い。

……強制モンスターハウスでの戦いかなぁ。

恐らく一種の防衛機構か何かなのだろう。言ってしまえば非常に面倒だ。


「入らないとダメそうだね」

「先に私達2人で入りましょうか。後衛の2人は背後を気を付けながら、部屋に入らず入り口から支援で良いわよ」

「了解です。取りあえずバフ切れそうになったらこっちに寄って来てください。また【散布】するにしても、効果範囲を広げすぎると相手全体が強化されて逆にピンチになったりするので」

「おーけー」


私は双剣状態の【HL・スニッパー改】を。

CNVLはマグロ包丁と出刃包丁を手に持ち。

一緒に並んで部屋の中へと入り、足を床につけた瞬間。


-Trap Alert!!-

-Monster Spawn Trap!!!-


私達の目の前には虚空から大量の手が出現し。

そのそれぞれが黒く、どこかで見たような瘴気を纏っていた。

それらはやがて1つの塊へと固まっていき、人型を形造っていって。

最終的に、燕尾服を着た濡羽色のショートヘアの男性に変化した。


『あァ、どうもドウモお客人方。私はここで執事のようなものをしておりますヨハンという者でアリマス。以後お見知りおきを』

「……もしかして、ヨハン・ファウスト?」

『おや、ご存じで?ではでは私については予想がついているのでしョう。では率直に愚直に真直ぐに用件をお伝えしましョう』


ヨハンと名乗った男性は、そこで言葉を止め。

先程の手よりもより多く瘴気を身体から溢れ出させながら、ニコリと……見てるこちらが萎縮するような笑みを浮かべた。


『お帰りください。さもなくば排除させていただきます』

「だってよ、ハロウ」

「……ごめんなさいね。私達はこの奥に用があるの。だから退いてもらえる?」

『そうですか、そうですか。ではお客人方を排除せねばナリマセンねェ……敢えてこう言いましョう。この奥に行きたくば、私を倒してからにしろ!!』


-【堕魔執事 ヨハン】-


こうして恐らく4F最後であろう戦闘が始まった。


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