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Festival in Crime -犯罪の祭典-  作者: 柿の種
Season 1 第3章 オンリー・ユー 君だけを

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Episode 10


--第二区画 第二階層ダンジョン 【決闘者の墓場】 3F

■【偽善者A】ハロウ


骨の身体のどこにそんな力があるのか、1体のスケルトンドッグの力強い体当たりをハサミの腹の部分で受け。

他2体の前脚によるかぎ爪攻撃を身体を逸らすことで避けていく。


私から攻撃を返すことはせず、攻撃を受けHPが減りそうなものに関しては避ける事に専念する。

3体からヘイトを向けられている現状、下手に私が攻勢に出るよりも周りの仲間に任せた方がいいだろうと判断したためだ。


私よりも攻撃に特化しているCNVLに加え、貫通力のあるクロスボウを扱うメアリー。

そして、支援効果を相手に合わせて付与することができるマギの3人が私の代わりに攻撃を行い始めた。


今も私に攻撃を当てようと躍起になっているスケルトンドッグの一体に、CNVLは後ろから近づいて。

そのまま頭を叩き割るように、上からマグロ包丁を叩きつける。

現実の世界ならば骨程度ならばそのまま割れるだろうその一撃は、その頭を叩き割る事はなく傷を付けるだけで止まってしまう。


HPバーを見れば、ある程度……それこそ五分の一程度までは削れているため、効いていないわけではないのだろうが……長い戦いになるだろうな、と軽く思う。

少なくとも今の攻撃をあと14回。

雑魚に対して掛ける労力ではないだろうと思いつつ、私達の行軍が少しばかり無茶をしているものなのだろうなぁとも考えた。


「融解薬行きます!巻き込まれないように!」


CNVLが傷を付けたスケルトンドッグ。

それに対し、マギが1Fにて猛威を振るった融解薬……掛かった相手を溶かしていく薬の入ったフラスコを投げつける。

そして、融解薬の本領は溶かすことではなく。

それによって付与される、軽微の防御力減少効果だ。


ある程度回復力のある相手ならばそこまで脅威にならないそれは、見るからに回復力という言葉とは無縁であろう骨の犬たちへと向かって飛んでいき。

その白い身体に当たると同時、破裂するような形で中の薬を周囲へとぶちまけた。


「おわっ、おいおいマギくん!私絶対巻き込まれるような位置に投げるのはどうなんだい!?」

「先輩はスキルの回復の方が融解薬に打ち勝つでしょう!!」

「君テンション高いな今日!」


先輩後輩のコンビがいつも通りに何かをやっているが。

今の一連の流れで、一瞬ではあるもののスケルトンドッグたちのヘイトが私からマギの方へと移り。

再度【虚言癖】を使用する事によって、無理やりそれを奪い返す。


それの所為か否か。

ヘイトが短時間に行ったり来たりしたためか、スケルトンドッグ達の動きが止まり。

その瞬間を待っていた者にとっては、逃すわけにはいかない隙が生まれた。


『ボルト行くよー!爆発!(゜д゜)!』


彼女の放った銀のボルト……短めの矢は、それぞれが1本ずつスケルトンドッグのどこかしらに命中し、白い光を放ちつつ爆発する。

……【加工師】ならではの攻撃よねぇ。

彼女の弓矢は全て彼女自身が製作しており、今の爆発した矢のような特殊な付与効果などを付ける事が出来るらしい。


今のメアリー自身の技量やスキルでは出来ないらしいが、もう少しゲームが進んでいけば反応(リアクティブ)装甲(アーマー)なんかも作れるかもしれないらしい。

ちなみに現段階でも作ってみたらしいが、触った瞬間に防具ごと木端微塵になったらしく現段階では使えるような代物ではないそう。


「やったか!?」

「ちょっとCNVL、フラグを建てるのはやめなさい。それにログにドロップ出てるんだから確認するまでもないでしょうに」

「あは、こういうのは言うのが礼儀だろう?……いやぁ、しっかし強いねぇドッグ」


しっかりログに3体分のドロップ報酬が表示された所で、私達は一度集合した。

スケルトン相手ではここまでガッチガチに固めて戦闘しないものの、ドッグになるとそれは違う。

私達がこの3Fで全滅した原因、それがあのドッグたちなのだから。


「今回は遠吠え使われなかったわね」

「何か発動条件があるんでしょうね。あの時と今回の違いっていうと……各個撃破したかどうかでしょうか」

『1体になって、ある程度HPが減ってたら使うのかな?(´・ω・)』

「ありえそうねぇ……出来る限り複数撃破かぁ……」


今回の戦闘では使われなかった、スケルトンドッグの行動の一つである遠吠え。

どこから音を出しているのか、本物の犬のような声を出しながら何処かに向かって吠え。

その行動の後、数分以内にこの階層にいるドッグたちが集まってくるという……所謂『呼び寄せ』系の敵モブ。それがスケルトンドッグなのだ。


私達は初見時、当然それを知らず。

遠吠えしてるなぁ程度の感想しか抱いていなかったために、その後に次々と襲い掛かってくるスケルトンドッグに物量で制圧された。

そんな経験があったために、今回は全員が全員出来る限り早く倒そうとしていたのだ。


一番攻撃を捌きやすく、ヘイトも集めやすい私が咄嗟にこちらに攻撃を集中させ。

CNVLが攻撃を行い、それの補助としてマギの薬を。

そして本命の攻撃として、メアリーの爆発ボルト。

何度か挑みつつ、その度にスケルトンドッグに制圧されながら私達が考えた、遠吠えをさせる暇もなく倒すための連携。


上手くいって良かった、と思いながらも。

もう少し改良する必要があると皆で話し合いながら、次の階層へと進むためにダンジョンの奥へと進んでいった。


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