なんて哀れな
掲載日:2018/11/27
いつか、蛸のマスターが言っていた。
『哀れな魂』と
哀れな魂とはなにか、
蛸のところへ願いを叶えにきた奴等か、
夢見る姫か。
それとも…
我らヴィランズのことか。
大切なものを守る為に、
竜となって退治された偉大な烏。
愛を囁いただけ、パリを守る為に、
教会から転落した神父様。
手下の平和と幸福を願ってなのに、
崖から落とされたライオン。
そして、
馬鹿なキングの代わりに、
ハロウィンを守ったのに、
殺された我がマスター。
なんて哀れなマスター、
なんて哀れな我ら手下。
上辺だけの幸福を感じている馬鹿どもに
今こそ我らが復讐を。
眠って待っただけの姫。
姿も心も醜き鐘突き。
考え幼き阿呆なライオン。
自分勝手なパンプキンキング。
首を洗って待つがよい。
どんな姿になろうとも、
我らの悲しみには勝るまい。
我らの苦しみには勝るまい。
ああ、マスター。哀れなマスター、美しきマスター。
我がマスターのハロウィン裏キング。
あんな小童よりも貴方が相応しかった。
貴方が王ならばハロウィンタウンでクリスマスなどなかった。
待っていろ主人公共よ。
哀れな我らがすぐ迫る。
精々夜道に気をつけることだ。
上辺の幸福を噛み締めることだ。
もうすぐ世界はヴィランズワールドに。




