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なんて哀れな

作者: たおたろー

いつか、蛸のマスターが言っていた。

『哀れな魂』と

哀れな魂とはなにか、

蛸のところへ願いを叶えにきた奴等か、

夢見る姫か。

それとも…


我らヴィランズのことか。


大切なものを守る為に、

竜となって退治された偉大な烏。


愛を囁いただけ、パリを守る為に、

教会から転落した神父様。


手下の平和と幸福を願ってなのに、

崖から落とされたライオン。


そして、

馬鹿なキングの代わりに、

ハロウィンを守ったのに、

殺された我がマスター。


なんて哀れなマスター、

なんて哀れな我ら手下。


上辺だけの幸福を感じている馬鹿どもに

今こそ我らが復讐を。


眠って待っただけの姫。


姿も心も醜き鐘突き。


考え幼き阿呆なライオン。


自分勝手なパンプキンキング。


首を洗って待つがよい。

どんな姿になろうとも、

我らの悲しみには勝るまい。

我らの苦しみには勝るまい。


ああ、マスター。哀れなマスター、美しきマスター。

我がマスターのハロウィン裏キング。

あんな小童よりも貴方が相応しかった。

貴方が王ならばハロウィンタウンでクリスマスなどなかった。


待っていろ主人公共よ。

哀れな我らがすぐ迫る。

精々夜道に気をつけることだ。

上辺の幸福を噛み締めることだ。

もうすぐ世界はヴィランズワールドに。

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