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「ここが1階層か?」
どう?この血塗られた世界は?とエミはただ唇を噛み締めていた。
「なぁ?ダンジョンっていったい」
俺の想像通り死体が山になっている。
「これがダンジョン1階層、死のパラダイスよ」
「いわゆる新人殺しってか?」
気持ち悪りぃ。
「つーか。お前はどうなん?」
「何が?...こ言う状況のこと?...吐き気がするわ」
だよな。俺は頭を掻く。
「アンタは私の犬のように働いて貰うわ」
「ん?何の話だ?」
勝手に話を進める。おいおい、無視して話を勝手に進めるの俺は良くないと思うなー。
「敵はまず、新人よ!行くわよ!」
「いやいやいや!ちょっ!待ってくれ!話を勝手に進めるなー!!」
きっと俺はこの世界に来たのは間違っているっ!
そして、エミがフードを脱いだ。
それは幻想的な天使の輪っかが出た。
そして翼を羽ばたいた。