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「んじゃな、俺らはコレで行くよ。クズ」
「彼女勿論なよ。もう会うことはねぇな」
なんて白状な奴らだ。
「じゃあ行きますか?」
「ふぁい」
もう喋るのさえキツい、つーかエレスイ強くね!?
「そう言えば自己紹介がまだでしたね。私はエミ。よろしくお願いします」
「ーあ。俺は悠平だ。エレスイ」
冷たい眼で俺を一瞥した。
「...エしかあっえないじゃなきですの。エミですわ!!」
「ところで、秘密って?」
そろそろ聞かせて欲しいものだ。
「...結構ムカつきますわね」
「うん?」
言うか言うまいか、考えた。また(後で、殺せばいいわ)とエミは思った。
「私、ダンジョンのモンスターですわ」
エミは小声でとんでもない事を言った。
「はぁい?」
俺は此奴の頭は大丈夫か?と思った。俺はどちら方と言うとモンスターを倒す方でいたい。だから俺は此奴倒せなきゃいけない?
えっ!?モンスターってこんなに可愛いわけ!?
「だからアナタは私と一緒に来なさい!」
なにがだからなのか、さっぱり分からなかった。
俺は1階層に入った。